西部開拓史の紹介:1962年アメリカ映画。アメリカの西部開拓時代の1830年代後半から1880年代後半までの激動の約50年間に渡って壮絶に生きたある家系の三世代の物語を、全5話からなるオムニバス形式で描いた超大作です。
監督: ヘンリー・ハサウェイ、ジョン・フォード、ジョージ・マーシャル
出演者:カール・マルデン(ゼブロン・プレスコット)、デビー・レイノルズ(リリー・プレスコット)、ジョージ・ペパード(ゼブ・ローリングス)、ジェームズ・スチュアート(ライナス・ローリング)、キャロリン・ジョーンズ(ジュリー・ローリングス)ほか
映画「西部開拓史」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「西部開拓史」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「西部開拓史」解説
この解説記事には映画「西部開拓史」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
西部開拓史のネタバレあらすじ:第1話「The Rivers(河)」
1830年代末、アメリカ東部の農夫ゼブロン・プレスコット(カール・マルデン)は妻レベッカ(アグネス・ムーアヘッド)、長女イブ(キャロル・ベイカー)、次女リリー(デビー・レイノルズ)、2人の息子を連れて、イカダを組んでオハイオ川を下り、肥沃な西部の地に開拓民として移住すべく旅に出ます。旅の途中で一家は盗賊に襲われますが、猟師ライナス・ローリングス(ジェームズ・スチュアート)に助けられます。イブはライナスに一目惚れしますが、ライナスは1つの場所にとどまれないと断ります。しかし、旅の途中でイカダが激流に呑み込まれ、ゼブロンとレベッカは死亡してしまいます。ライナスは訃報を聞くとイブの共を訪れ、両親の眠る地で農園を開こうとするイブと共に生きる決意をします。一方のリリーは新しい町セントルイスに向かいます。
西部開拓史のネタバレあらすじ:第2話「The Plains(平原)」
第1話から約10年後の1850年代。リリーはセントルイスのキャバレーで歌手になっていました。ある日、リリーはパトロンから金鉱を相続することになりました。キャバレーの常連のひとりであるギャンブラーのベイレン(グレゴリー・ペック)は金鉱を手に入れるため、金脈を目指して幌馬車隊と共に西へ向かうリリーに近づきます。ところが馬車隊は途中で先住民に襲撃され、ベイレンは負傷してしまいます。二人は金脈に辿り着きましたが既に掘り尽くされており、ベイレンはリリーと別れて元のギャンブルの日々に戻ります。
それからしばらくして、蒸気船のサロンで、キャンプショウの歌手になっていたリリスの声を聞いたベイレンは、勝っていたカードを捨てて彼女に近づいた。改めて2人は新しい都市サンフ歌手になっていたリリーはベイレンと再会します。ベイレンは新たな街サンフランシスコで運を試そうと持ちかけ、リリーはついていくことにします。
西部開拓史のネタバレあらすじ:第3話「The Civil War(南北戦争)」
1861年から1865年にかけてアメリカは二つに分かれ、南北戦争が勃発しました。ライナスとイブは2人の息子に恵まれていましたが、やがてライナスは北軍の志願兵として戦場に赴きます。長男ゼブ(ジョージ・ペパード)も母の反対を押し切って北軍に志願します。しかし、父ライナスの戦死を知り、戦場の悲惨さに絶望したゼブは、南軍から脱走した兵士(ラス・タンブリン)と共に脱走します。ところが、途中でシャーマン将軍(ジョン・ウェイン)とグラント将軍(ハリー・モーガン)を発見した脱走兵はグラント将軍を撃とうとし、ゼブはとっさに脱走兵を殺害してしまいます。
やがて戦争が終わり、家に戻ったゼブは母イブの死を知ります。ゼブは農場を弟に譲り、自分は引き続き軍隊に留まる決心をします。
西部開拓史のネタバレあらすじ:第4話「The Railroad(鉄道)」
1868年、ゼブは騎兵隊の隊長として、ユニオン・パシフィック鉄道の大陸横断工事の護衛の任務に就きます。建設所長のマイク(リチャード・ウィドマーク)は最短距離をとるため食糧供給路に敷設しようと考え、ゼブの亡き父ライナスの友人だった野牛狩りのジェスロ(ヘンリー・フォンダ)やゼブは反発します。ゼブは先回りして先住民と和解しますが、マイクは資金確保のため開拓民や狩猟者らを送り込み先住民の食料を乱獲したため、遂に先住民は怒って野牛の大群を放ちます。ゼブは騎兵隊を辞め、西に向けて旅立ちます。
西部開拓史のネタバレあらすじ:第5話「The Outlaws(無法者)」
ベイレンと結婚したリリーは浪費で借金を重ねていました。ベイレンの死後の1880年代終盤、リリーは借金返済のため家や家財の全てを売り、唯一残ったアリゾナ州の土地への移住を決め、保安官になった甥のゼブと妻のジュリー(キャロリン・ジョーンズ)に土地を任せることにします。ゼブ夫婦はリリーと再会しますが、間もなくゼブは、かつて射殺した無法者の弟でゼブに恨みを持つギャングのギャント(イーライ・ウォラック)に出くわします。ゼブは同僚のルー(リー・J・コッブ)からギャントとトラブルを起こすなと忠告されていましたが、家族を守るためギャントと決着をつける決意を固めます。ギャント一味が列車強盗を目論んでいるとみたゼブはルーと共に列車に潜みます。ゼブたちは予測通り列車を襲撃してきたギャント一味と銃撃戦を繰り広げます。最後は正義が勝ち、ギャントらを始末したゼブは家族と共にリリーの土地に向けて旅立ちます。
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