映画「アイ・アム・オメガ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アイ・アム・オメガの紹介：2007年アメリカ映画。未知のウィルスによって凶暴化した人類と戦う男性の姿を描くSFホラー。世界中で人間を凶暴化させるウィルスが広まった。感染者は爆発的に増加し、ついに世界は滅亡寸前まで追い詰められてしまう。数少ない生存者であるレンチャードは、ある日パソコンを通じて見知らぬ女性からの救助要請を受け取った。ブリアナと名乗る彼女は、生存者が集まる街アンテオケを目指す途中で感染者に囲まれてしまい、建物から出られなくなったらしい。一旦はブリアナの頼みを拒絶したレンチャードだったが、通信を傍受していたアンテオケの兵士達に脅され、救出作戦に参加することになった。ブリアナはウィルスの抗体を有している貴重な人間だったのだ。
監督：グリフ・ファースト 出演者：マーク・ダカスコス（レンチャード）、ジェフ・ミード（ヴィンセント）、ジェニファー・リー・ウィギンス（ブリアナ）、ライアン・ロイド（マイク）、ジョシュア・シュレーゲル（レンチャードの息子）ほか
この解説記事には映画「アイ・アム・オメガ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
舞台はアメリカ。世界中で人間を凶暴化させる未知のウィルスが広まり、感染者は爆発的に増えていきました。感染すると肉体が醜く変貌し、凶暴化して他者を襲うようになります。
感染者の血液を浴びた後、適切な処置をしなければすぐに感染・発症してしまう恐ろしいウィルス。世界各国は様々な手を打ちましたが失敗に終わり、ついに世界は感染者が溢れかえるようになってしまいました。
滅亡寸前の世界で、１人孤独に暮らしている男性がいます。彼の名前はレンチャード。守りを固めた自宅に住み、感染者を武器や素手で次々倒せるほどの能力を持っています。彼には妻と幼い息子がいましたが、２人とも感染者に殺されてしまいました。
周囲にも生存者はなく、レンチャードの精神は孤独に蝕まれています。彼の日課は外に出て感染者を殺しながら、街の各所に爆弾を設置して回ることでした。レンチャードは、感染者のアジトがあるこの街を近い内に爆破しようと考えているのです。
そんなある夜、レンチャードのパソコンから呼び出し音が鳴り響きました。どうやらテレビ電話を受信したようです。動揺しながらパソコンを操作すると、突然画面に見知らぬ女性が現れました。レンチャードは驚きのあまり椅子から転げ落ちます。
ブリアナと名乗ったその女性は、レンチャードに救助を求めました。彼女は生存者が隠れ住んでいる山奥の村アンテオケに仲間と向かっていたそうです。しかし物資を調達するため立ち寄ったダウンタウン地区で感染者に襲われてしまい、たった１人生き残ったブリアナは逃げ込んだ建物から出られなくなってしまったのでした。
必死に助けを求めるブリアナですが、レンチャード１人で救出に行くのは無謀でしかありません。レンチャードはブリアナの頼みを拒否し、パソコンを閉じてしまいました。
それからしばらくして、自宅にいたレンチャードは車のクラクションに驚き外に出ました。現れたのは、感染していない２人の男性です。彼らはアンテオケの兵士、ヴィンセントとその相棒マイクと名乗りました。２人はレンチャードとブリアナの交信を傍受し、ブリアナの救出に向かおうとしているのです。そして２人はレンチャードにも協力を求めました。
レンチャードが断ると、２人は思いがけないことを言い出します。ブリアナにはウィルスの抗体があるらしいのです。彼女の血液が抗ウィルスであり、人類の救世主になり得るという話でした。それでもレンチャードが協力を拒否すると、２人は突然レンチャードの自宅を破壊し、銃を向けて同行を迫ります。
彼らはこの辺りに詳しく、戦闘力も高いレンチャードに何が何でも協力させたいようです。人命救助でもあることから、レンチャードは仕方なく協力することにしました。GPSでブリアナの位置を特定したレンチャードは、地下の水路を使って近づくことにします。
警戒しながら水路を進んでいると、突然感染者に襲われました。レンチャード達は必死に撃退しましたが、マイクが殺されてしまいます。ヴィンセントは相棒の死を深く嘆き、その場から動こうとしませんでした。仕方なく、レンチャードは１人でブリアナを助けに行きます。
慎重に地上に出たレンチャードは、無事ブリアナと合流しました。時間が無いと急かすレンチャードに、ブリアナは首を傾げます。実はあと24時間もしない内に、レンチャードが仕掛けた爆弾が作動するのです。襲い来る感染者から何とか逃げた２人は車を見つけて脱出を図りました。しかし感染者に邪魔され手間取ってしまいます。
必死に車を走らせるレンチャードとブリアナ。しかし焦るあまり事故を起こしてしまい、車は壊れ、２人とも怪我を負ってしまいます。レンチャードはブリアナを担いで走ろうとしますが、感染者に囲まれてしまいました。絶体絶命のピンチに陥った時、ヴィンセントが車で突っ込んで来ます。助かったと思ったのも束の間、ヴィンセントが突然レンチャードを銃撃しました。
混乱するレンチャードに、ヴィンセントは真実を話します。実は、ヴィンセントはアンテオケの兵士ではありませんでした。ブリアナが抗体を持つという噂はアンテオケ以外にも広まっており、ヴィンセントの耳にも入りました。彼は現在の弱肉強食の世界こそが理想郷だと考えており、治療薬が作られて元の世界に逆戻りすることを阻止しようとしているのです。そのために邪魔なブリアナを殺害するつもりでした。
ヴィンセントは動けずにいるレンチャードを置き去りにし、ブリアナを車に乗せて走り去ってしまいます。
レンチャードは痛みに悶えながら、動く車を見つけて乗り込みます。そしてヴィンセントを追いかけました。レンチャードは何とかヴィンセントを倒そうとしますが、負傷もあって苦戦を強いられます。隙を突いてブリアナがヴィンセントをナイフで刺し、レンチャードが撲殺しました。
２人は車に乗り、急いで街から離れます。間一髪、爆破には巻き込まれずに済みました。辛くも脱出した２人は静かにキスを交わします。アンテオケを目指して再び車を走らせ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「アイ・アム・オメガ」のあらすじと結末でした。
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