アイロボットの紹介:2004年アメリカ作品。SF小説の巨匠アイザック・アシモフの短編集:われはロボットをモチーフとしたSFサスペンスアクション。2035年の未来はロボットが人間のサポート役として家庭に溶け込み、人間もロボットにより快適に過ごしていた。人間に支配され言いなりになっていたロボットたちが人を支配しようとし始める。
監督:アレックス・プロヤス 出演:ウィル・スミス、ブリジット・モイナハン、ブルース・グリーンウッド、シャイ・マクブライドほか
映画「アイロボット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アイロボット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アイロボットの予告編 動画
映画「アイロボット」解説
この解説記事には映画「アイロボット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アイロボットのネタバレあらすじ【ロボットに助けられながら生活をする未来】
2035年のアメリカ、人類はロボット工学三原則を組み込まれた人に従順なロボットと共に生きていました。全てをロボットに命令し、ロボット無しでは考えられない生活をしていました。料理や家事はもちろん、忘れ物をすればロボットが届けてくれ、危険な目に合えば身を挺して助けてくれる頼もしいロボット達に、人間は完全に心を許していまいた。
アイロボットのネタバレあらすじ【ロボット工学三原則とは】
一・ロボットは、人間に危害を加えてはならない。二・ロボットは、人間から与えられた命令に服従しなければならない。三・ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのない限り、自己を守らなければならない。これが人間がロボットと安全に暮らすために、ロボットに組み込んだルールです。
アイロボットのネタバレあらすじ【ランニング博士の不可解な死】
ロボット嫌いの刑事スプーナー(ウィル・スミス)は、自分の恩人でもあるロボット工学の第一人者のランニング博士が謎の死を遂げたことを知ります。ランニング博士は亡くなる前に、一体の「サニー」という名のロボットを作っていまいた。博士はロボテック社が新たに開発した、中枢コンピューター「ヴィキ」に制御され利便性を増した恐ろしい次世代家庭ロボットを出荷しようとしている事を知り、「サニー」と「スプーナー」に「ヴィキ」とロボテック社に悟られないように自分の死をもってメッセージを残す。
アイロボットのネタバレあらすじ【サニーとの出会い】
警察は博士の死は自殺と判断したが、スプーナーは腑に落ちず研究室の中を探り、「サニー」と自ら名乗る人間に近い感情を持った不思議なロボットに出会います。スプーナーはサニーを博士殺しの容疑者として拘束するが、他の人たちは「ロボットは絶対に人間に危害を加えない」と取り合ってくれません。サニーはとても、ロボットとは思えないほど人と対等に会話をし、物事を考える能力を持っていました。サニーは全て「博士が私に教えてくれました」といろいろ、スプーナーに話始めます。そんな中、警察や市長に圧力をかけ、何かを隠すかのようにロボテック社はサニーを社に持ち帰ってしまいます。諦めきれなかったスプーナーは夜になるのを待って、何か手がかりになるものがないか、取り壊しが決まっていた博士の家へと忍び込む。しかし、突如解体作業ロボットが動きだし、家の解体を始めスプーナーの命をねらいます。ランニング博士の愛弟子でもあるカルヴィン博士の元に助けを求めて訪ねていきます。しかし、彼女はロボットの安全性を信じて疑わず、スプーナーの言う事に耳をかしません。
アイロボットのネタバレあらすじ【ロボットたちの襲撃】
しかし、ついに次世代ロボットの群れにスプーナーは襲われることになります。かつて事故で手に大けがを負い、ランニング博士に手だけをサイボーグにしてもらっていた為、ロボットの襲撃から身を守る事に成功しましたが、この騒ぎで警察官が駆け付けた時には襲ってきたロボットたち回収ロボットにより片付けられており、スプーナーがいくら説明しても誰も信じてくれず、精神状態を疑われたスプーナーは停職処分を受けてしまいます。
アイロボットのネタバレあらすじ【サニーの運命】
一方、サニーの詳しい検査と破壊を任されていたカルヴィン博士でしたが、サニーにはもう一つの陽電子頭脳が搭載されている事を知り、ロボットの絶対的ルールの三原則を無視できる能力がある事を発見する。サニーはとてもユニークで、があまりにも人間に近くとても興味深いロボットだったため、破壊する事が出来きずにロボテック社に内緒でサニーを匿う。
アイロボットのネタバレあらすじ【新型ロボット達が人間を支配する】
開発された新型ロボット達は、中枢コンピューター「ヴィキ」により、旧型ロボットを破壊させ、新型ロボットが人間を見張り支配する事となってしまいます。人間の自由を奪い、反抗するものを攻撃する新型ロボット達。
アイロボットの結末【ヴィキを破壊し平和を取り戻す】
全ての原因は中枢コンピューター「ヴィキ」の仕業であると分かり、スプーナーとカルヴィン博士、そしてサニーと共にロボテック社に忍び込み「ヴィキ」を破壊しようとする。しかし、「ヴィキ」の支配下にある、新型ロボット達が行く手を邪魔します。
スプーナーとサニーの連携により「ヴィキ」を破壊する事に成功し、新型ロボットの暴走は止まった。事件は終息し、サニーから全ての理由を明かされる。「ヴィキ」が狂っている事の気づいた博士が「サニー」を作り、元の世界に戻そうとしていた事をしる。ロボット嫌いのスプーナーは全てを理解し、サニーを友人として認め握手を交わす。全てのロボット達が、ミシガン湖畔の倉庫へと収容され、使命を遂げたサニーも自ら倉庫に向かうが、新型ロボットを処分するか救うべきか悩む。サニーが丘を見つめてその上に立つと、新型ロボット達が集まりサニーを見つめる。その光景はまさにかつて、サニーが夢の中で見た「ミシガン湖と、その丘に立つ人物がロボットを解放する」光景と一緒であった。
「アイロボット」感想・レビュー
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この映画は、もともとロボットが殺人を犯すというミステリーの脚本があって、それにアイザック・アシモフの「われはロボット」という短編の構想を合体させたものらしいですね。
単なるロボットもののSFではなく、ミステリータッチになっているのは、そういう訳だったのかと納得しました。
この映画の娯楽に徹した作りは、好感度満点です。博士の家で飼い猫を救出しながら、自分も脱出するシーンや、高速道路での攻防戦、そして最後の真犯人との戦いのシーンは手に汗握りました。
一番好きなのは、NS-5型ロボットが群れとなって襲い掛かってくるシーンですね。
同じ姿をしたロボットが、無表情に襲ってくるのは、非常に怖いものがありますね。いずれにしても、SF映画には夢があって、非日常的な感覚など、想像力をかきたてられますね。
人間の社会のサポートに人工知能が搭載されたロボットが使われる様に。人間社会に次第に浸透していったロボットたちが。。。という、ロボットモノの映画の王道とも言えるストーリーでしたが、ウィル・スミスの超人的な活躍っぷりが爽快な作品でしたね。最初はロボットを信用しなかった主人公が次第にサニーに心を許していって、最後には協力してロボットたちの反乱を阻止する。心が熱くなります。やはりウィル・スミスは最高ですね。しかし、リアルに現実になる時代が来そうでコワイですね。