アイ・ソー・ザ・ライトの紹介:2015年アメリカ映画。1940年代~1950年代にかけて活躍した伝説のカントリーシンガー、ハンク・ウィリアムズのわずか29年の生涯を、彼の愛と苦悩、光と影を交えて描いた伝記ドラマです。主演のトム・ヒドルストン自らハンク・ウィリアムズの遺した楽曲たちを歌い上げています。
監督:マーク・エイブラハム 出演者:トム・ヒドルストン(ハンク・ウィリアムズ)、エリザベス・オルセン(オードリー・ウィリアムズ/オードリー・マエ・シェパード)、チェリー・ジョーンズ(ジェシー・リリーベル・リリー・スキッパー・ウィリアムズ)、ブラッドリー・ウィットフォード(フレッド・ローズ)、マディー・ハッソン(ビリー・ジーン・ジョーンズ)、レン・シュミット(ボビー・ジェット)ほか
映画「アイ・ソー・ザ・ライト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アイ・ソー・ザ・ライト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アイソーザライトの予告編 動画
映画「アイ・ソー・ザ・ライト」解説
この解説記事には映画「アイ・ソー・ザ・ライト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アイソーザライトのネタバレあらすじ:起
1944年、アメリカ南部アラバマ州。地元では名の知れたカントリーシンガーのハンク・ウィリアムス(トム・ヒドルストン)は、この日も多数のファンを前にその歌声を響かせていました。その頃、ハンクは恋人でシングルマザーのオードリー・マエ・シェパード(エリザベス・オルセン)と結婚したばかりで、自分も歌手になるという夢を抱いているオードリーはハンクのステージに一緒に上がってはデュエットを聴かせるのですが、客の一人がオードリーの歌を酷評したことから、怒ったハンクは客と取っ組み合いの喧嘩となりました。ハンクはオードリーとその連れ子と共に、自分のマネージャーも務める母のリリー(チェリー・ジョーンズ)と同居していましたが、ハンクの活動の方向性やオードリーがあまりにも前に出たがることから、決してリリーとオードリーとの関係は良好なものではありませんでした。
アイソーザライトのネタバレあらすじ:承
ハンクには夢がありました。それは、音楽の都ナッシュビルのラジオ局「WSM」の人気音楽番組であり、若手ミュージシャンの登竜門である『グランド・オール・オプリ』に出演してスターへの足掛かりをつくることでした。ハンクはナッシュビルを訪れ、早速WSMに掛け合いますが、まだまだ全米的に知名度の低いハンクは門前払いを食らってしまいます。しかし、ナッシュビルで出会った作曲家のフレッド・ローズ(ブラッドリー・ウィットフォード)はハンクの才能に惚れ込み、ニューヨークのレコード会社「スターリング・レコード」との契約のお膳立てをしてくれました。その後、メジャーレーベルの「MGMレコード」に移籍したハンクはこの頃からヒット曲を連発するようになり、生活も豊かなものになっていきました。
アイソーザライトのネタバレあらすじ:転
しかし、ハンクは成功の裏側で、幼少時から患っていた持病の脊髄欠損からくる重い腰痛に悩まされ続けていました。ハンクは痛みから逃れるために鎮痛剤と酒に頼り、女遊びも派手になっていきました。その一方で、オードリーはハンクの稼ぎを勝手に使ってパーティーを開くなど散財の限りを尽くし、リリーとの不仲も手伝って夫婦仲は冷え切っていました。それでも二人の間には子供が産まれ、一時は寄りを戻しかけたハンクとオードリーでしたが、自宅で持病に苦しむハンクに目もくれずに遊び惚けるオードリーとの関係は再び悪化、遂には法廷で争った末に二人は離婚、子供の親権はオードリーの手に渡りました。それでもハンクは遂に念願の『グランド・オール・オプリ』出演を果たし、その名声はいよいよ全米中に広まっていきました。
アイソーザライトの結末
ハンクは人気の絶頂期を迎える一方でビリー・ジーン・ジョーンズ(マディー・ハッソン)やボビー・ジェット(レン・シュミット)などといった女性たちと浮名を流し、結婚と離婚、女遊びを繰り返していました。やがてハンクの度を過ぎる深酒は健康面にも影響を及ぼし、ステージに穴をあけることさえも増えていきました。ハンクは女性たちには決して自分の持病の事は明かさず、鎮痛剤と大量の酒で誤魔化し続けました。そして1953年1月1日、ハンクはコンサート会場に向かう車の中で心臓発作を起こし、29歳の若さでこの世を去りました。
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