将軍家光の乱心 激突の紹介:1989年日本映画。監督・降旗康男、アクション監督・千葉真一、そして緒形拳と千葉真一のW主演によるアクション時代劇巨編です。将軍・徳川家光に命を狙われた後継者・竹千代を守るため、7人の浪人が幕府の大軍や名うての剣豪と壮絶な死闘を繰り広げます。
監督:降旗康男 出演者:緒形拳(石河刑部)、千葉真一(伊庭庄左衛門)、長門裕之(多賀谷六兵衛)、織田裕二(砥部左平次)、丹波哲郎(堀田正盛)、松方弘樹(阿部重次)、京本政樹(徳川家光)ほか
映画「将軍家光の乱心 激突」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「将軍家光の乱心 激突」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「将軍家光の乱心 激突」解説
この解説記事には映画「将軍家光の乱心 激突」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
将軍家光の乱心 激突のネタバレあらすじ:起
江戸時代初期の1651年。江戸幕府三代将軍・徳川家光(京本政樹)の嫡男・竹千代(茂山逸平)は乳母の矢島局(加納みゆき)と共に山奥の温泉小屋で湯浴みをしていました。そこに突如、山伏の格好をした謎の集団が襲撃してきました。刺客が竹千代に襲い掛かろうとしたその時、石河刑部(緒形拳)が現れ、次々と刺客を斬り捨てていきます。そこに多賀谷六兵衛(長門裕之)や砥部左平次(織田裕二)ら浪人たちが駆け付け、刺客の集団を片付けていきます。刺客を倒した石河たちは、竹千代を元老中の堀田正盛(丹波哲郎)が待つ日光東照宮へ連れて行きます。堀田は竹千代の子守役であり、暗殺者から竹千代を護衛するために7人の浪人を雇っていたのです。
将軍家光の乱心 激突のネタバレあらすじ:承
竹千代暗殺を企てていたのは老中の阿部重次(松方弘樹)でした。阿部は御公儀目付け役の伊庭庄左衛門(千葉真一)を伴って日光を訪れます。阿部は堀田に、5日後に江戸城で竹千代の元服を執り行うので、江戸に竹千代を連れてくるように申し渡します。伊庭は隙あればいつでも竹千代を斬るつもりでしたが、石河が傍にいたので断念します。石河と阿部は過去に因縁がありました。かつて、石河は阿部の妹であるお万の方(二宮さよ子)と結婚していたのですが、阿部は老中の地位と引き換えに、石河からお万の方を取り上げ、家光に側室として差し出していたのです。実は、竹千代の暗殺を命じていたのは、こともあろうか将軍・家光その人でした。既に精神に異常をきたしていた家光は、「自分に似ていない」というたったそれだけの理由で竹千代を抹殺しようとしていたのです。
将軍家光の乱心 激突のネタバレあらすじ:転
危険を承知で江戸に向けて旅立った石河らの一行ですが、途中の宿で伊庭率いる刺客たちに襲撃されます。堀田は自らの命と引き換えに竹千代たちを脱出させます。石河の一行は険しい山中を進み、足尾銅山の奉行所から馬を奪おうとします。その時、矢島局は竹千代の服を乾かそうと火を焚いてしまい、堀田の息子・正俊(真矢武)が慌てて消そうとするも立ち込める煙により追っ手に発見されてしまい、竹千代・矢島局・正俊は捕えられてしまいます。石河らは竹千代らの救出に向かい、三人を助け出すと爆薬で鉱山を木っ端微塵にします。その際、石河は伊庭と遭遇して一騎打ちとなりますが、隙をついてその場を脱出します。矢島局は竹千代の身を案じて、世継ぎにならなくてもいいので竹千代と共に徳川家を去ろうと考えていましたが、するが、竹千代は家光との対決を決意していました。
将軍家光の乱心 激突の結末
馬を奪い取ることに成功した石河たちは江戸を目指して駆け抜けますが、阿部は大軍を差し向けて行く手を阻みます。砥部は火薬を敵軍に投げて足止めを図りますが、取り囲まれて槍で串刺しにされ、最期は敵勢を道連れに爆死します。やがて仲間たちも一人、また一人と自らを犠牲にして敵を足止めします。石河の一行はある宿場に到着します。この時点での生き残りは石河・竹千代・矢島局・正俊・多賀谷だけになっていました。そこへ遂に伊庭率いる大軍が追いついてきました。伊庭は降伏を迫り、石河は時間稼ぎのため伊庭に一騎打ちを挑みます。二人は土にまみれ、民家の障子戸を突き破り、屋根の上に上がって激しい斬り合いを演じます。石河は刀を折られますが、最後は折れた刀を伊庭に突き刺して勝利します。伊庭は石河を讃えながら息を引き取ります。間もなく、石河たちの前に大軍が押し寄せてきました。多賀谷は自ら油を被り、火だるまになって大軍に突撃し、多数の軍勢を道連れに壮絶な玉砕を遂げます。その直後、石河は背後から銃撃されて落馬、竹千代に頭の鉢巻きを渡し、矢島局と正俊に竹千代を託すと、たった一人で大軍の真っ只中に飛び込んで行きます。そして、無数の銃撃が石河に向けて放たれるのでした…。竹千代は無事に江戸に到着、もはや狂気に陥った家光と対峙します。家光は自ら刀を抜き竹千代を斬ろうとしますが、矢島局は身を挺して竹千代をかばい、短刀で家光を刺殺します。家光の断末魔に居合わせたお万の方は、これで復讐が叶ったとばかりに大喜びします。家光の死は病死と発表され、阿部は殉死します。家光の葬儀は盛大に執り行われましたが、竹千代は家光の位牌に焼香を投げつけます。やがて竹千代は元服して名を家綱と改め、四代将軍に就任しました。
「将軍家光の乱心 激突」感想・レビュー
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緒形拳さん素晴らしい
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名作であり、もはや作られないアクション大作
本当に、素晴らしい演技です、千葉真一さんのご冥福をいのります