イノセント・ライズの紹介:1994年イギリス,フランス映画。元上司の自殺の真相を探ろうと調査を始めた刑事が、事件の鍵を握る美しい兄妹の忌まわしい関係と恐ろしい秘密を知りながら、自らもその関係に巻き込まれていくサスペンス。
監督:パトリック・ドゥヴォルフ 出演:スティーヴン・ドーフ、ガブリエル・アンウォー、エイドリアン・ダンバー、ソフィー・オーブリー、ジョアンナ・ラムレイ、メルヴィル・プポー、キーラ・ナイトレイ、アレクシス・デニソフ、ほか
映画「イノセント・ライズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「イノセント・ライズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「イノセント・ライズ」解説
この解説記事には映画「イノセント・ライズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
イノセント・ライズのネタバレあらすじ:起・死の真相を追って
1938年フランス。ロンドン警察の元警部ジョーが謎の自殺を遂げたと聞いた彼の元部下の刑事アランは、その死の真相を突き止めるべく現場へやってきた。遺品から死の直前まで彼がクレイヴス家に関わっていたことが分かり、アランはフランス警察の刑事モンフォールに協力を依頼、彼の娘でジョーの通訳をしていたソランジュに同行してもらい、クレイヴス家を訪れる。
イノセント・ライズのネタバレあらすじ:承・死がつきまとう一家
屋敷には女当主ヘレナ、息子ジェレミーとその妻モード、アメリカ帰りの娘セリアとその婚約者がいた。一見なんの変哲も無い家族のようだったが、ヘレナはナチス信奉者で、ユダヤ人であるジェレミーの妻を嫌悪し彼と口論が絶えない。また、ジェレミーには10年前に双子の弟の殺害疑惑があり、ジェレミーの親友でセリアの最初の婚約者も数年前に事故死をしており、一家には謎の死が付きまとっていた。そしてジェレミーとセリアには兄妹以上の親密さがあり、アランだけでなく、セリアの今の婚約者クリストファーもそんな2人の関係を不審に思う。一方でセリアはアランに自分を守って欲しい、と近づき、アランもしだいに彼女に惹かれていくが、アランに惹かれていたソランジュはセリアに疑惑の目を向けていた。
イノセント・ライズのネタバレあらすじ:転・繰り返される惨劇
そんな中、ヘレナが殺害され、またもジェレミーに容疑がかかるが、決定的な証拠がなかった。クリストファーはそんな一家の惨劇と兄妹の関係に嫌気がさし去っていった。そして嵐の晩、アランは部屋にきたセリアを拒むことが出来ず2人は関係を持つ。情事の最中、セリアはことの真相をアランに告白する。
10年前に双子の弟を殺したのはジェレミーで、セリアの前の婚約者は兄妹の睦み合う姿を意図的に見せ付けられ、ショックのあまり車を暴走させて自殺、ヘレナは兄妹2人の手で殺害したのだった。
イノセント・ライズの結末:無垢な欲望
真相を知ったアランだったが既にどうしようもなくセリアに惹かれていた彼は、このまま彼女をジェレミーから引き離し、アメリカへ去らせようと駅まで送り届ける。アランが去ったあと、セリアは駅でジェレミーを呼び出し、2人は抱き会う。セリアを失うことに耐えられないジェレミーは彼女の首に手をかける。
その頃、ジェレミーの不在を知ったアランはセリアの身を案じて彼女のもとへ戻る。しかしそこでアランが目にしたのは、ジェレミーを殺害し、幼児に戻ったかのようなセリアの姿だった。
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