インサイドの紹介:2016年スペイン,アメリカ映画。人生最良の日から奈落の底へ…。2007年にフランスで製作されたサスペンス・スリラー『屋敷女』をアメリカとスペインの合作でリメイクした作品で、2016年に制作され、日本では2018年に公開されています。交通事故で夫を失った聴覚障害の女性が、自宅に侵入してきた正体も目的もすべてが謎のの女に襲われる様子を描きます。
監督:ミゲル・アンヘル・ビバス 出演者:レイチェル・ニコルズ(サラ・クラーク)、ローラ・ハリング(女)、デイビット・シェバーズ(ブライアン)、ベン・テンプル(アイザック)、アンドレア・ティバダル(アリス・ドノヴァン)、スタニー・コペット(ヒューゴ・ガルシア)、アスティーブ・ハワード(産婦人科医)ほか
映画「インサイド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「インサイド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
インサイドの予告編 動画
映画「インサイド」解説
この解説記事には映画「インサイド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
インサイドのネタバレあらすじ:起
間もなく出産を控えているサラ・クラーク(レイチェル・ニコルズ)は最愛の夫と幸せな結婚生活を送っていました。この日は夫と共に検診に行った帰り、車を運転していたサラはお腹の赤ん坊が初めて腹を蹴ったことに気を取られ、対向車と正面衝突事故を起こしてしまいます。サラとお腹の赤ん坊は無事だったものの夫は死亡、サラも事故の影響で補聴器が無いと音が聞こえない聴覚障害を負ってしまいました。夫を失い失意のサラでしたが、それでも生まれてくる我が子のためにと毎日を過ごしていました。
この日はクリスマスイブ。サラの母が訪れる予定になっていました。サラは普段から隣人のゲイカップルと仲良くしており、出産を控えて不安なサラを心配して様子を見に来てくれました。サラはいつ来るかわからない母のために、家の鍵をポストに入れておきました。
インサイドのネタバレあらすじ:承
サラがソファーでうたた寝をしていると、何者かがドアをノックする音が聞こえてきました。ドアスコープを覗いてみると人影があるものの顔までは確認できません。その女(ローラ・ハリング)は車が壊れたため電話を貸してほしいといい、どこか不審な空気を感じ取ったサラは「主人は寝ているからドアは開けられない」と応えると、その女は「なぜ嘘をつくの?」となぜかサラの夫が死んだことを知っていました。怖くなったサラは警察を呼び、一応周囲を調べてもらったものの女に関する痕跡はなく、警察は巡回を約束して去っていきました。
外は激しい雷雨、サラは不安ながらも再び眠りについたその時、部屋にはいつの間にか先程の女が侵入していたのです。女はサラを睡眠薬で深い眠りにつかせると、トランクの中から医療機器のようなものを取り出し、サラに注射を打つと手を洗うために洗面所に向かいました。間一髪で目覚めたサラは必死で女を振り払い、バスルームに逃げ込むと鍵をかけました。しかし、先程女が注射したのは陣痛促進剤オキシトシンであり、サラは急激な陣痛に襲われました。おまけに補聴器も壊れてしまい、雷雨の中誰にも助けを呼ぶこともできません。その間にも女は「赤ちゃんのためにも出てきなさい。私はやり方を知っているから」と迫っていました。
インサイドのネタバレあらすじ:転
その時、隣人のゲイカップルの一人がサラを心配して訪ねてきました。女はサラの母を装って隣人に応対、「娘は体調が悪くて休んでる」と告げて隣人を帰らせようとしました。ところが、ちょうどその時に本物のサラの母が訪れ、隣人がどちらが本物か戸惑っている間に本物の母は家の中に入っていきました。サラは密かにバスルームを抜け出し、2階のクローゼットに隠れていましたが、そこにやってきた母を女と勘違いしてしまい、包丁で刺し殺してしまいました。サラは自分の過ちを悔いていると、女は隣人を殺して家の中に上がり込んできました。サラは窓から隣人カップルのもう一人に助けを求めましたが、その片方の隣人も女に殺されてしまいました。
サラはその隙に玄関から逃げようとしますが身重のためまともに動けず、女が迫ってきたので再び家に立て籠もりました。そこへ巡回のため再び警察がやってきました。女は冷静を装って警官二人組に対応すると、二人とも殺害してしまいました。サラは思い切って女に襲いかかって気絶させ、その隙に車で逃げようとしましたが、目を覚ました女が助手席に無理矢理乗り込み、サラは慌てて車を発車させ、女と揉み合いになって車は電柱に激突、女が気絶した隙にサラは逃げ出しました。
インサイドの結末
サラは向かいの古い一軒家に逃げ込みました。そこの2階の部屋にはサラの家を盗撮するためのカメラが設置してあり、部屋にはサラの写真や情報が所狭しと貼り巡らされていてました。しばらくするとそこに女が現れ、自らの正体を明かしました。女はサラが起こした正面衝突事故の被害者であり、サラと同じく女も身籠もっていたのですが事故の影響で流産してしまい、サラへの復讐を兼ねて赤ん坊をも奪い取ろうとしていたのです。
サラは女と対峙しますが、裏庭にあるシートで覆われたプールの上に追い詰められました。サラと女は揉み合っているうちにシートの破れ目から二人ともプールに沈んでいきました。その時、このままでは赤ん坊が死んでしまうと判断した女は咄嗟にサラを助け、自身は力尽きてプールの底に沈んでいきました。何とかシートの上に這い上がったサラはここで産気付き、無事に赤ん坊を出産しました。
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