居酒屋ゆうれいの紹介:1994年日本映画。横浜で居酒屋「かづさ屋」を営む壮太郎は、病床の妻のしず子が余命いくばくもないことから自宅に連れ帰り看病していた。しず子は自分が死んだらすぐに新しい女と結婚するんだろうと壮太郎に迫ります。壮太郎は、一生、他の女といっしょにならないから安心しろとしず子に約束します。もし約束を破って女と結婚したら必ずあの世から戻ってきて化けてやると言い残し、翌朝亡くなります。しかし、約束を破り、壮太郎は他の女と結婚しました。それから、しず子の幽霊が壮太郎の前に現れるようになり騒動がおきます。
監督:渡邊孝好 出演:萩原健一(壮太郎)、山口智子(里子)、室井滋(しず子)、三宅裕司(辰夫)、西島秀俊(幸一)、ほか
映画「居酒屋ゆうれい」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「居酒屋ゆうれい」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「居酒屋ゆうれい」解説
この解説記事には映画「居酒屋ゆうれい」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
居酒屋ゆうれいのネタバレあらすじ:起
横浜の反町で居酒屋「かづさ屋」を営む壮太郎の妻しず子は病床にあり、余命わずかでした。最期は自宅で迎えてあげたいと壮太郎が看病します。しず子は、あんたは私が死んだら新しい女と結婚するんだろうと詰め寄ります。壮太郎は、何言ってんだ、おまえの病気はよくなるとなだめます。しず子は悔しいと泣くので、壮太郎は、もしおまえが死んでも新しい女と一緒にはならねぇと約束します。しず子は本当だね?と念を入れ、もし約束を破ったらあの世から戻って化けてやると不気味に微笑します。翌朝、しず子は亡くなります。葬式も終わり、居酒屋は再会されて賑わいます。兄の豊造が新しい嫁さんを持てと言いますが、亡くなったしず子との約束だからと良い返事はしません。それでも、お見合い写真を置いていきます。変な女が店の前をうろちょろしたり釣り場になにげなく現れます。お見合い写真の女だと気づきます。興味を持った壮太郎は会うことにしました。彼女は、里子と言って壮太郎のことを気に言って見に行ったのだと話します。話はとんとん拍子に進み二人は結婚します。かづさ屋はいつも、常連で賑わっていた。その中に、新しい客が入って来ます。佐久間は引っ越してきたばかりだと話し、学習塾の教師をしていると自己紹介します。大人しい雰囲気で、この店を気に入り常連に加わります。
居酒屋ゆうれいのネタバレあらすじ:承
ある日、里子と抱き合おうとした時に、しず子の幽霊が出ます。怖がっている二人に、約束を破ったね、化けて出ると言っただろと我が物顔に振舞います。それからは、夜昼関係なく出るようになります。最初は怖がっていた里子も慣れて、少し親しくなります。しかし、このままではいけないと壮太郎は住職に相談して、幽霊が描かれている掛け軸を借ります。幽霊がこの掛け軸に入ったら、すぐに丸めてもってくるように指示します。いつものようにしず子が出ると壮太郎と里子は愛想良く接待します。しず子はいぶかりますが、酒を勧められ気分が良くなり、掛け軸の絵の中に入ります。壮太郎はすぐに掛け軸を丸めて封印しました。それを寺にもって行く途中で、電車の中で置き引きにあいます。置き引き犯が古物店にもっていった時は、幽霊の絵はありませんでした。そして、古物店に、女の声でその掛け軸をかづさ屋にもっていってほしいと電話があります。たまたま、そこにいた佐久間が自分の知っている店だと話し、掛け軸は、かづさ屋に戻ります。戻って来たしず子は、里子に乗り移り、壮太郎と一夜を共にします。
居酒屋ゆうれいのネタバレあらすじ:転
ある日、常連客の寺岡辰夫が自分の子供だと男の子を連れてきます。その後、10年前に家出した妻のカスミを連れてきます。カスミは今はホステスをしていて、お客の貸し飲み代500万円が借金となり、辰夫を頼って来たと話します。男の子は彼の子ではなく、別れた妻がその後産んだ子でした。しかし、男の子は自分を父親のように慕ってくれて、可愛いと言います。辰夫はもう一度人生をやり直すチャンスだと語気を強くして言います。しかし、手元にそんな大金はありません。日が変わり、開店前のかづさ屋に辰夫が一人で現れます。サラ金から借りたお金を阪神巨人戦に賭けるのだと言います。一生に一回の勝負に出たのです。壮太郎が止めても意思は変わりませんでした。店に、ヤクザが来て、掛け金を持って行きます。一方、里子は刑務所から出所した杉本から呼び出されます。必ず帰ってくるからと言いましたが、戻ってきません。壮太郎は思いつめた顔で、しず子に阪神巨人戦の結果を教えてほしいと頼みます。しず子は、それを教えたら、私はここに居られなくなり消えてしまうと断ります。壮太郎は、死んだ人間より、今生きている人間の方が大切だと土下座します。しず子はだまって悲しそうな目で壮太郎を見つめます。
居酒屋ゆうれいの結末
宿に里子と杉本がいます。杉本が自分から離れず、壮太郎にも危害が加わることを恐れます。そこにしず子が現れ、里子に乗り移ります。乗り移ったしず子は、杉本と体を交わります。その後、悪い奴とつぶやき、杉本は急死します。しず子は電話で、壮太郎に阪神巨人戦の結果を伝えます。それを聞いた壮太郎は電話をかけて、辰夫の賭け先を変更します。辰夫がやってきて、勝負に負けたと落胆する。壮太郎が賭けを変更したと聞いて、余計なことを、と言いながら、お礼を行って飛び出します。その後、佐久間の娘が来て、蒸発した父に手紙を渡してほしいと壮太郎に預けます。佐久間に手渡し、やり直すように力づけます。里子の体のままで、かづさ屋に戻って来たしず子は、この世の名残りに抱いてほしいと頼み、壮太郎と抱きあいます。しず子の力が抜け、倒れます。気がついた里子は外に蛍を見つけ、飛び出します。そして、再び店に、あんた、ただいま!としず子の口調で明るく入ってきます。壮太郎も明るく、おかえりと迎えるのでした。
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