チスルの紹介:2013年韓国映画。韓国の済州島で実際に起こった、島民3万人惨殺事件を再現した作品です。突然、指令が下され上陸した軍人たち、宣告文を見て逃げて隠れる島民たち、それぞれの視点から同時進行させていく内容で、リアリティを出すためモノクロ映像になっています。
監督:オ・ミョル 出演者:ヤン・ジョンウォン(ヨンピル)、イ・ギョンジュン(ギョンジュン)、ソン・ミンチョル(マンチェル)、ホン・サンピョ、ムン・ソクポン、パク・スンドン、カン・ヒほか
映画「チスル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「チスル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
チスルの予告編 動画
映画「チスル」解説
この解説記事には映画「チスル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
チスルのネタバレあらすじ:起
1948年、米韓の両軍は済州島の島民たちに宣告文を配布します。海岸線から5キロ以上離れた場所にいる人間は反乱者とみなし、全員射殺するという内容でした。
そこでマンチェルらのいる山奥の村では、村人総出で海に向かって逃げることになります。しかしドングの母親だけは高齢で歩けないと言って、残ると言い出します。そしてジャガイモを持って行けと渡しますが。ドングはいらないと言いました。マンチェルとサンピヨが先導し歩き出します。
一方、済州島に上陸した軍人たちは、集落を宿舎にして上官たちはやりたい放題でした。軍人たちは逃げ出した島民が飼っていた豚を盗んできて食料にしていましたが、若い兵士には食事を与えず、洞窟に隠れているのは全員アカ(共産主義者)だから殺せと言い、島民の女は生かしてさらって来いと命令します。若い兵士たちは、これから始まる殺戮の事を考えていました。
チスルのネタバレあらすじ:承
マンチェルらの一行は広い洞窟を見つけ、中に入って焚火をして暖を取り、ジャガイモを食べて色々な話をしていました。しかし途中でスンドクという若い女性が居なくなり、マンチェルとサンピヨが探していました。二人は山の上から平地を見ています。
すると軍人たちが女を拉致しています。マンチェルが見に行くとそれはスンドクでした。サンピヨにはスンドクじゃないと言って、洞窟に戻ります。洞窟ではスンドクの行方を心配する家族がいましたが、マンチェルは真実は話しませんでした。
スンドクは宿舎に連れて行かれると、上官にレイプされ始めます。気になるマンチェルとサンピヨが軍人の宿舎の前まで来ていました。その時、軍人たちの動きがあわただしくなります。銃声が鳴り、一人の軍人が倒れます。撃っていたのはスンドクでした。一緒に居た軍人の銃を取り上げ、近くの軍人たちに発砲していました。しかし、背後から狙い撃ちされ、スンドクは射殺されます。
チスルのネタバレあらすじ:転
食料の無くなった島民たちは飢えはじめます。するとドングが、家に帰って母とジャガイモを取って来ると言い、出発します。しかし村は焼き払われ、母も焼き殺されていました。
ジャガイモを持ち帰ったドングは、母の事はしゃべりませんでした。ジャガイモを食べた島民たちは満足しますが、軍人たちによって島民たちの隠れていた洞窟が包囲されます。そこでサンピヨがオトリになると言って走り出します。軍人たちは引きつけられ、いなくなりましたが、サンピヨは捕らわれ、居場所をしゃべってしまいます。
そして見張りをしていたマンチェルのところへサンピヨがやってくると、後ろに軍人がいたため、マンチェルはサンピヨを射殺します。軍人たちはマンチェルに一斉射撃します。
チスルの結末
異変に気付いた島民たちは洞窟を煙でいぶします。軍人たちは全く中の見えない洞窟を探すのをやめ、入り口を石で塞ぎます。翌日、ヨンピルが入り口の石を取り除き、助けにきました。しかし通路が狭く、妊娠中のムドンの妻が通れませんでした。早く逃げろと言うムドンの妻を残し、島民たちは逃げ出します。
軍人の宿舎では若い兵士のジョンキルが上官を鍋に入れて殺そうとしています。逃げ出した島民たちは、軍人に追われて全員射殺されました。そのころ洞窟ではムドンの妻が出産していました。済州島では、軍人により3万人が殺されました。
その1年後、大韓民国が樹立されましたが米韓両軍の責任は問われませんでした。
以上、映画「チスル」のあらすじと結末でした。
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