JK☆ROCKの紹介:2019年日本映画。バンドの解散がきっかけで音楽への情熱を失っていた主人公の元バンドマンが、新たに結成された女子高生バンドの指導を行ううちに再び音楽への情熱を呼び覚ましていく様を描いた音楽ドラマです。。 主題歌は劇中の女子高生バンドを演じるガールズバンド「DROP DOLL」が担当しています。
監督:六車俊治 出演者:福山翔大(海江田丈)、山本涼介(香月丞/JK)、小林亮太(東海林晴信)、熊谷魁人(神保昴)、早山千尋(DROP DOLL)(中島桜)、結那(DROP DOLL)(佐々木真緒)、三宅ゆきの(DROP DOLL)(吉沢リナ)、吉本実憂(藤堂麗華)、金井勇太(種田俊太)、橋本マナミ(石山玲)、若旦那(湘南乃風)(猪俣竜吉)、吹越満(黒田)、本田博太郎(大学教授)、高島礼子(吉沢亜希)、西村まさ彦(橋本照雄)ほか
映画「JK☆ROCK」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「JK☆ROCK」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「JK☆ROCK」解説
この解説記事には映画「JK☆ROCK」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
JK☆ROCK ジェイケイロックのネタバレあらすじ:起
かつて2人の“JOE”が率いていた「JoKers」という高校生ロックバンドがありました。メンバーはボーカル兼ギターの“JOE”こと海江田丈、もう一人の“JOE”こと香月丞(ボーカル兼ギター)、ベースの東海林晴信とドラムスの神保昴の4人組です。「JoKers」はインディーズシーンで絶大な人気を誇っていましたが、これからという時に何の前触れもなく突然解散しました―――。
―――解散から2年。音楽から足を洗った丈は父と同じ弁護士になるべく大学に入学し、裕福な婚約者の藤堂麗華と一緒にランボルギーニを乗り回して過ごしていました。そんなある日、丈は立ち寄ったコンビニで客の男とトラブルになっていた赤髪の女子高生・中島桜と出会いました。
その頃、晴信と昴は吉祥寺で「テルズロックカフェ」を営む知り合いの橋本照雄に、もう一度丈と音楽をやりたいと相談していました。照雄は丈が才能があるにも関わらず音楽を辞めたことを惜しんでいました。照雄はカフェの常連客である桜、陸上競技が好きなアルバイト店員の佐々木真緒、親に内緒でこのカフェでベースの練習をしていた吉沢リナの3人を寄せ集めてバンドを結成することを思いつきました。そして照雄は丈をカフェに呼び出し、新バンドの指導役になってくれるよう頼みました。丈は渋々引き受けましたが、桜は丈を毛嫌いしていました。
照雄は桜がドラムス、真緒がギター、リナがそのままベース、そして自分がボーカルと役割を割り振りましたが、桜と真緒はなかなか息が合いませんでした。丈は最初のうちは何もせずただ座っているだけでしたが、やがてメンバーにアドバイスをするようになり、次第に指導は熱を帯びたものとなっていきました。
JK☆ROCK ジェイケイロックのネタバレあらすじ:承
桜、真緒、リナは丈の厳しい指導に根を上げそうになりましたが、それでも頑張っていこうと励まし合いました。ある時、丈は突然リナのベースアンプのケーブルを抜き、桜が差し直したことをきっかけに少しずつバンドとしてまとまっていくようになりました。
ボーカルは桜、真緒、リナが兼任することになり、晴信と昴も指導に加わりましたが、かつてのバンド仲間と再会した丈は過去のことを思い出して集中できなくなりました。丈は「JoKers」時代、プロデューサーの石山玲に「度胸も覚悟もロックへの愛情もない」と言われたことを思い出しました。
丈は桜、真緒、リナ、晴信、昴、照雄、照雄の娘と夕食を囲みました。その席でバンド名は“落ちこぼれのバカ女”を意味する「DROP DOLL」に決定しました。そこに先日桜とコンビニでトラブルになった男がやってきました。男は照雄の昔のバンド仲間だった“竜ちゃん”こと猪俣竜吉でした。晴信と昴は実は丈にずっと内緒にしていた“秘密”を抱えていましたが、照雄のためにも隠し通すことにしました。
リナは夜遅く帰宅したことを母・亜希に咎められました。リナの家庭は裕福でしたが、どうやら亜希と父の関係はうまくいっていないらしく、亜希は自立して自由に生きるためにもリナには良い大学に入ってほしいと考えていました。
夏休みも近づいたある日、桜、真緒、リナは一緒に勉強をしていました。その帰り、カフェに立ち寄った桜は、丈が一人でギターを弾きながら歌っている姿を目の当たりにしました。思わず涙を流して感激した桜は、丈が「JoKers」時代に使っていたギターピックを譲ってもらいました。丈は桜とジャムセッションをしているうちに、失いかけていた音楽への情熱を取り戻していきました。
丈は「DROP DOLL」のためのオリジナル曲を作詞・作曲しました。丈はかつて「JoKers」を結成したばかりの高校時代を思い出していました。桜はいつしか丈に想いを寄せるようになっていきました。
ある時、桜と真緒は照雄が借金を抱えていることを知りました。桜と真緒はリナと照雄がどうすればカフェを手放さなくてもいいか話し合い、その中でバンドオーディション「ルーキー・オブ・ロック」の話が出てきました。優勝したバンドは賞金300万円とメジャーデビューの権利が与えられるのです。桜たちは丈に協力を求めることにしました。
JK☆ROCK ジェイケイロックのネタバレあらすじ:転
その頃、もうひとりの“JOE”こと丞は「JoKers」解散後に“JK”と改名、単身でアメリカに渡ってソロデビューを飾っていました。JKは日米同時リリースのニューアルバムの発売を控えており、丈はマスコミ関係者からJKに関する取材のオファーを受けましたが、丈は解散以来全くJKとの連絡は取っておらず、「俺たちはもう友達ではありません」と取材を拒否しました。
桜、真緒、リナは晴信と昴にもオーディションへの出場を要請し、丈にも出てもらおうとしましたが、JKのことを思い出した丈は断ってしまいました。丈は「俺にももっと才能があったら・・・」と晴信と昴にこぼし、「今までありがとな」と語りました。
JKは東京ドーム公演を含む日本凱旋ツアーを行うことになりました。その報道を見た桜は晴信と昴に丈とJKの過去を説明してくれるよう求めました。丈とJKは高校時代に照雄のカフェの店員だった晴信や昴と共に「JoKers」を結成しましたが、高校卒業が近くなった頃にJKはプロデューサーの石山と共にアメリカに飛び、「JoKers」はそのまま空中分解、丈は音楽から足を洗ったのです。晴信と昴はJKを超えるためにももう一度丈と共に音楽をやりたいと願っており、情熱を呼び覚ましてくれた桜に感謝しました。
そんなある日、いつも通り大学に通っていた丈の前に、一時帰国していたJKが突然現れました。JKは丈も一緒にアメリカに行こうと誘いましたが、二人のやり取りを見ていた桜は「丈さんはアメリカなんかに行かない。JKのような裏切り者とは組まない」と詰め寄りました。JKは「俺、諦めないから」と一旦引き下がりました。
しかし、JKの来訪により、丈が決して明かさなかったバンド時代の過去が大学の同級生にも知れ渡ってしまいました。丈は桜の説得に応じず、「もう俺に関わるな」と去っていってしまいました。更に追い打ちをかけるように、桜や真緒を快く思っていなかったリナの母・亜希はリナに1週間の外出禁止を命じてしまいました。
それでも音楽を諦めきれない真緒は、憧れの存在である学校の種田先生にオーディションに参加することを伝えました。種田先生は「目線はゴールのずっと先だ」と後押ししてくれました。
真緒は照雄の借金が実はただの賭け麻雀の負けた分であることを知り、桜に借金の件は誤解だったと説明しましたが、桜は完全に意気消沈していました。真緒は自分たちのためにも、丈のためにもオーディションに参加すべきだと説得しました。やる気を取り戻した桜はリナの家に忍び込み、リナにこっそりベースとアンプを渡しました。桜と真緒はリナとリモートで練習をすることにしました。
JK☆ROCK ジェイケイロックの結末
麗華は照雄のカフェを訪れ、桜に二度と丈に関わるなと詰め寄りました。麗華への強い反感を覚えた桜は、降りしきる雨のなか丈に会いに行き、「オレのロック魂に火をつけたまま逃げるのは卑怯だよ!」と詰め寄りました。桜は丈に「JoKers」のピックを渡し、「明日待ってるから。来ると信じてるから」と呼びかけました。一方、リナはバンド活動に反対する亜希に「私の人生は私が決める。ママのために歌うから」と告げ、オーディションのチラシを渡しました。
翌日はオーディションの当日でした。出番を控える「DROP DOLL」は照雄から「ロック魂をぶつけろ!」と背中を押され、ステージへと向かいました。客席には竜ちゃんら照雄の仲間たちや種田先生、そして亜希の姿がありました。
一方、丈は誰もいない照雄のカフェにいました。そこに晴信と昴が現れ、”秘密”を隠していたことを謝りました。実は石山はJKと一緒に丈もアメリカに連れて行こうと考えていましたが、晴信と昴は「丈は行かない」と石山に嘘をついてしまったのです。そこに「そういうことだったのか」とJKが現れました。丈は「JKとは音楽をやらない」と告げ、JKは「JoKers」が解散した時の胸中を語り始めました。JKはバンド時代から丈の才能に嫉妬していたのです。翌日にもアメリカに戻るというJKは丈に「自分に正直に生きろ」と声をかけ、桜のもとに行くべきだと促しました。丈はオーディションの会場に向かって、ランボルギーニではなく自分の足で走り出しました。
「DROP DOLL」の晴れ舞台に立ち会った丈。照雄や仲間たち、種田先生、そして亜希は演奏を終えた「DROP DOLL」に惜しみない拍手を贈りました。丈の姿を見つけた桜はステージから駆け寄り、丈は桜を優しく抱き寄せました。そして丈はギターを手にし、「DROP DOLL」や仲間たちが見守るなか晴信や昴と共にステージに上がりました。
以上、映画「JK☆ROCK」のあらすじと結末でした。
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