リンゴ・キッドの紹介:1966年イタリア映画。賞金稼ぎの凄腕ガンマン、通称「黄金ジョニー」がならず者を一掃する痛快マカロニ・ウエスタン。テキサスとメキシコの国境付近で悪行を働くペレス一家。ジョニーは当然賞金首である彼らを始末するのだが、それが原因でペレス一家の末弟ホアニトの恨みを買ってしまう。復讐に燃えるホアニトを迎え撃つため、ジョニーは友人ビルと共に銃を取るのだった。
監督:セルジオ・コルブッチ 出演者:マーク・ダモン(ジョニー)、エットレ・マンニ(ビル)、フランコ・デ・ローザ(ホアニト・ペレス)、ヴァレリア・ファブリッツィ(ジョアン)、ジュリア・ルビーニ(マルジ)ほか
映画「リンゴ・キッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リンゴ・キッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「リンゴ・キッド」解説
この解説記事には映画「リンゴ・キッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リンゴ・キッドのネタバレあらすじ:黄金ジョニー
舞台は西部開拓時代のテキサス。1人の男が馬で荒野を駆けていきます。彼の名前はジョニー。凄腕のガンマンで賞金稼ぎを生業とし、黄金のみを愛することから「黄金ジョニー」と呼ばれていました。メキシコに入ったジョニーは、テキサスとメキシコの国境付近を牛耳るペレス一家を発見します。賞金首の兄2人を射殺したものの、賞金のかかっていない末弟ホアニトには興味を示さず逃がしてやるジョニー。黄金で40ペソの賞金を受け取ったジョニーはテキサスの小さな町ゴールドストーンへ向かいました。そこではジョニーの友人ビルが保安官として町の治安を守っています。そんな彼も近々保安官を辞め、妻子と共にボストンに移住する予定になっていました。
リンゴ・キッドのネタバレあらすじ:ホアニトの怒り
ホアニトはペレス一家の末弟ながら、性格は最も残忍だと言われています。彼は残る兄達をたきつけジョニーへの復讐を計画していました。その頃、ジョニーは町で酒場を営むギルモアの店に顔を出していました。店ではジョニーを愛する女性マルジが歌っています。ギルモアは友人と武器の密輸について相談していましたが、ジョニーの姿に不快感を見せます。マルジに惹かれる彼にとって、ジョニーは邪魔者だったのです。ギルモアがふっかけてきた喧嘩を軽くいなしたジョニーは、店の外にペレス一家を発見します。水筒に仕込んだ爆薬を使い、ペレス一家を返り討ちにするジョニー。これで一家の生き残りはホアニトだけになりました。家族を殺害され面目も潰されたホアニトは更に復讐心を燃やします。
リンゴ・キッドのネタバレあらすじ:理不尽な要求
爆弾を携帯していた罪で、ジョニーは保安官事務所の牢に勾留されてしまいます。牢にはマットという先客がいました。マットはこの町に黄金が隠されているという噂をジョニーに教えます。昔エル・パソの銀行を襲ったペレス一家の長男が、金貨をこの町のどこかに隠したと言うのです。黄金に目がないジョニーはニヤリと笑います。そこへやって来たのは、まだ幼いビルの息子ステンでした。ステンはホアニトからの手紙をビルに渡します。国境まで来いという内容にビルが従うと、国境付近ではホアニトが大勢のアパッチを従え待っていました。彼は明日ジョニーを連れて来いと命令し、それが出来なければ町を襲うと脅します。ホアニトは後任の保安官をも殺害しビルの逃げ道を塞ぎました。ギルモア達大多数の町人はジョニーを引き渡すのが得策と考えますが、ビルにはジョニーを渡すつもりは全くありませんでした。
リンゴ・キッドのネタバレあらすじ:敵襲
夜明けが迫る時間帯。獄舎を抜け出したジョニーはギルモアの武器倉庫に忍び込み、大量の爆薬を盗み出します。爆薬の袋を箱に入れ、ロープで吊るしたジョニーは何食わぬ顔で事務所に戻ります。夜が明け、町人のほとんどがホアニト達を恐れ町から避難を始めました。ビルは騎兵隊に援軍を頼むため、ステンに砦に行くよう頼みます。しかし馬を走らせるステンをアパッチが追いかけるのでした。
リンゴ・キッドの結末:最終決戦
町に入ったホアニトとアパッチはギルモアとマルジを殺害。更にジョニー達のいる事務所を包囲します。ホアニト達の猛攻にビル達も銃で対抗しますが、次第に劣勢になっていきます。やむなくジョニーを釈放したビル。ジョニーは夜の内に用意しておいた爆薬入りの箱に火を放り込み、大爆発を起こします。敵のほとんどは倒れましたが、町も凄まじい被害を受けてしまいました。そしてジョニーは、町に飾られていた古い大砲に隠された金貨を発見して喜びます。対照的に、ビルは町の惨状を嘆きました。その時、突然ビルの肩を銃弾が襲います。ステンを人質にしたホアニトが銃でジョニー達を狙っていました。ジョニーに武器を捨て近づくよう命令するホアニト。銃を地面に放ったジョニーは全く怯まず対峙します。必死に暴れるステンがホアニトの腕から逃れ、ジョニーは一瞬の隙を突いてホアニトの額を撃ち抜きます。ジョニーは町の再建のために金貨を使えとビルに言い、馬に乗って町を離れていきました。ビル達の感謝の言葉を背にジョニーは去っていき、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画リンゴ・キッドのあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する