樹の海の紹介:2004年日本映画。金融屋のタツヤは飛んだ顧客の女性を探し樹海の中に入った。樹海を歩く中でいろんな感情が芽生え、女性に生きていてほしいと思い必死に探す。そして暴力団に利用され樹海に捨てられた朝倉正彦は樹海をさまよい首を吊ろうとする男性に出会う。止めないでくれと言われその場を離れた。日々自殺者が訪れる富士の樹海。そこにはそれぞれの人間ドラマがあった。
監督 瀧本智行 出演者 萩原聖人(朝倉正彦)、田村奏二郎(田中哲治)、池内博之(タツヤ)井川遥(手島映子)、ほか
映画「樹の海」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「樹の海」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「樹の海」解説
この解説記事には映画「樹の海」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
樹の海のネタバレあらすじ:起
ある日タツヤはお金の取り立てをしていた。すると取り立て先の人間が飛び、落ち込んでいた。その飛んだ北村今日子という女性に電話するも繋がらず、折り返しの電話が来たが、樹海にいて足を怪我したと言う。
樹海まで来たタツヤは電話を繋ぎながらロープを辿り歩くが見つからない。道に迷いタバコを吸っていると少年を見かけた。タツヤは北村に色々話した。そして闇金はお前みたいな奴が来るところじゃない、もっとクズが来るところだと言った。その時、北村は風邪薬を全部飲んだと告げ、タツヤは焦った。
もう一度電話を鳴らすと小さく着信音が聞こえた。タツヤは身の上話をしながらロープを辿ったが、そこにはぐったりと倒れた北村今日子がいた。タツヤは一緒に帰るんだ・・・と泣いた。
樹の海のネタバレあらすじ:承
ある日、寝袋に入れられ樹海に捨てられ目覚めた朝倉正彦。体は傷だらけだった。樹海でサバイバルゲームをする若者2人を見かけた。冷え込む樹海でカッパを拾って着た。正彦は樹海を歩く中で靴や時計、本やメガネ、ラジオなど、人がいた痕跡を目にした。
すると首を吊ろうとする男性がいた。止めないでくれと言う男性。慌てて離れ、りんごと水を見つけ急いで食べた。そこには花束が置いてあり、正彦は手を合わせた。
ある日、探偵の山田と三枝は待ち合わせをしていた。居酒屋で三枝は山田の名刺と山田が女性と写ってる写真を見せた。山田は見覚えがないと言った。失踪した女性の散策依頼を受け、樹海で発見された遺体の中から名刺と写真が発見されたのだ。女性は自殺だったと言う。
写真をよく見るとワールドカップの時の飲み会を思い出した。みんなで盛り上がり、たまたま隣にいた彼女と写真を撮り、名刺を渡したのだ。みんなで翼をくださいを歌い、彼女は『遠い世界に』が好きだと言った。その後はそのまま別れたと言う。
二人は色々な話をした。お互い静岡出身だった。富士山を見ながら育った山田は富士山の裏側で死んだ彼女のことを考えた。三枝は探偵として彼女の生きた痕跡を集めたかった。山田はもう一軒誘い、彼女のことを教えてくれ、しっかり覚えておきたいと言い、二人で『遠い世界に』を歌うのであった。
樹の海のネタバレあらすじ:転
正彦は樹海で会った自殺者のところに戻った。すると首をつって死んでいた。ポケットにはタツヤの金融のチラシが入っていた。財布の中を覗き、田中と言う名前だと知る。もう片方のポケットには遺書があった。家族に保険金を残すと。
夜、焚き火をして田中さんに身の上話をした。正彦は暴力団と関わり利用され、もう終わりにしたいと告げるとリンチに遭い、死んだと思われ、樹海に捨てられたのだ。正彦は田中さんのロープを下ろしてあげた。翌朝、正彦は気がついた。田中さんの遺体が見つからないと保険が下りないと。うなだれるのであった。
売店で働く手島映子は同僚のおばさんに合コンに誘われたが断った。ある日、女子中学生が満員電車で泣いていた。それを見かけた松原がハンカチとネクタイを渡した。そして松原は売店で代わりのネクタイを買った。滅多に売れない物が売れると嬉しいと手島は話した。そこに駅員の高木がタバコを買いに来た。高木は手島を誘ったが前の職場の事を知っていて怒り出した。
手島の家に、死んでと言う留守電が残される。手島は過去にストーカーで訴えられていた。相手には妻が居て、手島のせいで子供を流産したと言われた。ある日、売店で過去の不倫相手を見かけた。シフトを代わってもらい、夜、彼が帰って来るのを待った。彼が売店でタバコを買いに来て目が合ったが、気づかれなかった。
樹の海の結末
手島は樹海に来ていた。空からネクタイが落ちてきた。あのネクタイを思い出す。そのネクタイで汚れた服を拭いた。それから手島は売店の仕事を頑張った。電車で松原を見かけ笑顔で行ってらっしゃいと言った。
樹海に取り残された正彦は田中さんの側にいた。するとタツヤの金融チラシが木に道のように貼られていることに気づく。それを辿った。それは田中さんが貼ったものだと気づく。
正彦は田中さんを止めれば良かったと後悔し、外に出て必ず田中さんの居場所を知らせると告げた。そしてチラシを辿り、外に向かうのであった。
以上、映画「樹の海」のあらすじと結末でした。
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