蒲田行進曲の紹介:1982年日本映画。つかこうへい原作の戯曲をつか自身の脚本と深作欣二監督の手により映画化した不朽の名作で、時代劇映画に情熱を燃やすスター俳優と大部屋俳優、そして二人の間で揺れ動く女優の姿を描いた作品です。
監督:深作欣二 出演者:松坂慶子(小夏)、風間杜夫(倉岡銀四郎(銀ちゃん))、平田満(ヤス)、高見知佳(朋子)、蟹江敬三(監督)ほか
映画「蒲田行進曲」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「蒲田行進曲」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
蒲田行進曲の予告編 動画
映画「蒲田行進曲」解説
この解説記事には映画「蒲田行進曲」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
蒲田行進曲のネタバレあらすじ:起
時代劇映画が全盛期だった頃、京都撮影所では大作映画「新撰組」の撮影が行われていました。主役の土方歳三を演じるのは、銀幕の大スター“銀ちゃん”こと倉岡銀四郎(風間杜夫)です。貧しい大部屋俳優のヤス(平田満)そんな銀四郎に強い憧れを抱いていました。映画の最大の見せどころは「階段落ち」と呼ばれるシーンで、新撰組が池田屋へ討ち入った際、高さ数十メートルの大階段の上にいる浪士を土方歳三役の銀四郎が斬り落とし、浪士はド派手に大階段を転げ落ちていくという、非常に危険を伴うスタントです。
蒲田行進曲のネタバレあらすじ:承
映画会社は階段落ちは危険すぎるとして難色を示し、また出演者の中にも大役を引き受ける者は誰もいませんでした。そんなある日、銀四郎はヤスのアパートに女優の小雪(松坂慶子)を連れてきました。小雪は銀四郎の子を身籠っており、スキャンダルを恐れて小雪をヤスに押し付けてきたのです。かねてから小雪に憧れてきたヤスは銀四郎の頼みを聞き入れ、お腹の子が銀四郎の子であっても育てる決意をします。
蒲田行進曲のネタバレあらすじ:転
ヤスは小雪と添い遂げたい一心で、出産費用を稼ぐために次々と危険なスタント役を引き受けていき、まだ銀四郎に気があった小雪もヤスのひたむきさに徐々に魅かれていき、そしてヤスと小雪は愛でたく結婚します。一方、銀四郎は朋子(高見知佳)という若い女性と付き合い始めますが長続きはしませんでした。そして、ヤスは遂に階段落ちの大役を引き受けることになります。
蒲田行進曲の結末
いよいよ撮影当日が近づくなか、小雪もまた出産の時が近づいていました。ヤスは撮影を前に不安に襲われ取り乱しますが、銀四郎に喝を入れられ決心します。そして迎えた撮影当日、小雪は撮影所に様子を見に行きますが、途中で遂に産気付いてしまい病院に搬送されます。そして撮影のクライマックス、銀四郎は大きく見得を切って浪士役のヤスを斬り落とし、ヤスは見事に大役を果たしました。小雪が病室で目を覚ますと、そこには満身創痍ながらも生まれたばかりの赤ん坊を抱いたヤスがいました。
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