映画「キラー・ヴァージンロード」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キラー・ヴァージンロードの紹介：2009年日本映画。小さい頃からドジでマヌケだったひろ子が、寿退社することになりました。結婚式を翌日に控えたひろ子は、アパートの大家さんを誤って殺してしまい、結婚式まで死体を隠そうとスーツケースに入れ、車で走り出しますが…という内容のドタバタコメディ映画です。
監督：岸谷五朗 出演者：上野樹里（沼尻ひろ子）、木村佳乃（小林福子）、寺脇康文（大家さん）、眞木大輔（江頭賢一）、小出恵介（小峰くん）、中尾明慶（北翔）、高島礼子（春日先輩）、北村一輝（景山道生）、北村総一朗（沼尻源一郎）ほか
この解説記事には映画「キラー・ヴァージンロード」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
OLの沼尻ひろ子（上野樹里）は、めでたく寿退社をすることになりました。会社では先輩OLの中年独身の春日（高島礼子）が『私、絶対バチが当たる』と怒り心頭でした。早速ひろ子はアパートの大家である大家さん（寺脇康文）に引っ越しの話をしていました。
大家さんは飼い犬のダミアンと一緒に来ていました。ひろ子の引っ越しが残念なようでした。その時、ダミアンが家具の下に潜り込みました。ダミアンを引っ張り出そうとする家具の上にハサミがあり、大家さんめがけ落ちてきました。ハサミをとろうと飛び掛かった時、ダミアンが部屋を出て行き、隣の大家さんの部屋に戻りました。
追いかけて行ったひろ子が見た大家さんの部屋の中は、ひろ子の写真でいっぱいでした。大家さんはひろ子のストーカーをしていたのでした。唖然としたひろ子が部屋に戻ると、ひろ子のパンティーを握りしめた大家さんの背中にハサミが突き刺さっていました。
ひろ子は、このままでは明日、賢一（眞木大輔）と結婚式が出来なくなると思い、大家さんをスーツケースに詰めて車に乗り込みました。
ひろ子は小さい頃から、ドジでマヌケで周りの人からは『どん尻ビリ子』と呼ばれ、何をやってもダメな女の子でした。そんなひろ子を優しく見守っていたのは祖父の源一郎（北村総一朗）でした。どんな時もひろ子に優しく、ひろ子がいるから周りの人たちが幸せになれるんだと言っていました。
車で走っているとラジオから富士樹海で身元不明の遺体が多数発見されたというニュースを聞き、ひろ子は樹海を目指しました。途中で小林福子（木村佳乃）という女性が車に乗り込みました。小林は死にたいのに自殺できないと嘆いていました。そして小林はスーツケースに入った大家さんの遺体を見つけました。
その時、北翔（中尾明慶）率いる暴走族が二人を取り囲みました。どうして追いかけるの？と聞くと、逃げるから追いかけるのだと言って立ち去りました。ひろ子は小林に、自分がおじいちゃん子で、子供の頃からドジでマヌケで周りから馬鹿にされて育ち、そして今、賢一との結婚式が決まり、何としても結婚したいのだと話しました。それならと小林は、死体を遺棄するのを手伝うから、そのあと自分を殺してくれと頼みました。
樹海に入り、穴を掘って大家さんを埋めようとしていると、男性がやって来ました。男は景山（北村一輝）で、近くでペンションを経営していました。景山に一目ぼれした小林は有頂天になり、ペンションで泊まることになりました。
景山はひろ子に、幻の蝶々を探していると言い、その蝶々を捕まえたら、出て行った妻と子供が帰って来ると信じていると話しました。こんな二人を勘違いした小林が、怒ってペンションを出ました。ひろ子が追いかけていると、自転車の警官が追いかけてきました。二人は山を逃げました。
山を滑り降りていると、ゴリラ中古車販売店のトラックに飛び込みました。大家さんの遺体が飛び出したため、ゴリラの着ぐるみを着せてトラックを奪って走り出しました。目の前で検問が行われていました。自分たちが手配されていると思った小林は、車を降りました。ひろ子はゴリラに入った大家を背負って川を泳ぎ、検問を抜けました。
二人は落合い、ひろ子がコンビニへ入ると強盗に襲われますが、駐車場で手配中の二人組にさらに襲われ、強盗が殺され、ひろ子は助かりましたが、車を二人組に奪われました。
小林が自転車でひろ子を結婚式場へ送ろうとしましたが、力尽きました。そこへ北翔ら暴走族が来ると、小林はバイクを借りて走り出しました。途中でウエディングドレスを借りて突っ走っていると、パトカーに追いかけられ始めました。この状況を救ってくれたのが北翔らの暴走族でした。
そのころ、源一郎は車いすで教会にいましたが、意識不明になりました。ひろ子の花嫁姿を見る為でした。車輪に自分の手を挟み、動かせないようにしていました。ひろ子が教会に着くと、意識のない源一郎に話しかけて抱きつきました。源一郎は涙を流していました。
そのころ、景山の妻と子供が帰って来ました。側に幻の蝶々が飛んでいました。小林は公務執行妨害で留置所に2泊3日いました。小林を迎えに来たのは北翔でした。自殺マニュアルを捨て、小林は北翔のバイクに乗りました。死んだと思った大家は生きていて、病院で外人ナースにべったりで、退院しないと言っていました。
ひろ子は賢一とハワイでハネムーン中でした。エアメールを開けようとナイフを使っていると、勢い余ってナイフが賢一の方へ飛んで行きました。そしてナイフは賢一の胸に刺さりました。ひろ子はスーツケースに賢一を入れ、ハワイの道を歩いていました。
以上、映画「キラー・ヴァージンロード」のあらすじと結末でした。
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