君が落とした青空の紹介:2022年日本映画。櫻いいよが2010年に小説アプリ『野いちご』で発表し、「野いちご切ない小説ランキング」第1位を獲得した同名ケータイ小説を福本莉子と本作が映画初出演となるジャニーズJr.のアイドルグループ「Travis Japan」の松田元太のダブル主演で映画化した青春ラブストーリーです。主人公の女子高生の彼氏が突然の事故に遭い、女子高生はタイムリープを繰り返しながら彼を助けようとするのですが・・・。
監督:Yuki Saito 出演者:福本莉子(水野実結)、松田元太(篠原修弥)、板垣瑞生(本山佑人)、横田真悠(西村トモカ)、莉子(丸井佐喜子)、矢柴俊博(クラスの担任教師)、松本若菜(実結の母)ほか
映画「君が落とした青空」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「君が落とした青空」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
君が落とした青空の予告編 動画
映画「君が落とした青空」解説
この解説記事には映画「君が落とした青空」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
君が落とした青空のネタバレあらすじ:起
中学3年生の水野実結(福本莉子)は雨宿りをしていました。そこに同学年の男子・篠原修弥(松田元太)が黙って傘を差し出しました。実結は思わず笑顔になりました。これが実結と修弥の出逢いのきっかけでした。
時は流れ、葵学院高校に進学した実結は3年生になっていました。11月1日朝7時、実結は目覚まし時計の音で目を覚ましました。その際、実結は写真立てを落として割ってしまいました。実結の母(松本若菜)は前日に余ったカレーを朝食で出しましたが、実結はいらないと突っぱねました。
母は実結に資源ゴミを出してほしいと頼みましたが実結は断り、母から赤い折り畳み傘を受け取ると髪の毛がボサボサのまま学校へと向かいました。天気予報では局地的に雨を伴うゲリラ豪雨になるとの予報が報じられていました。
登校途中の実結に、ティッシュ配りの女性(須山亜里沙)がホットヨガの販促ティッシュを配ろうとしましたが、実結は受け取りませんでした。その後、どこからか走ってきた男児(城戸晴慶)が実結の足にしがみついてきました。
実結は途中で親友の丸井佐喜子(莉子)と合流しました。佐喜子は実結と交際しているはずの修弥が同学年で同じクラスの女子・西村トモカ(横田真悠)と親しそうにしていることを知っており、実結のことを心配していましたが、実結は気丈に振る舞いました。
この日は英単語のテストがあり、日直のある佐喜子は自分の単語帳を実結に貸すと一足先に学校に向かいました。
その後、実結は同じクラスの男子・本山佑人(板垣瑞生)と合流しました。実結は佐喜子や佑人と同じクラスでしたが、修弥とは別のクラスでした。佑人も実結と修弥の間を心配していましたが、実結は不仲を否定しました。
昼食の時間になり、佐喜子と佑人は実結の持ってきた弁当のおかずを欲しがりました。テストで50点以下になったものは居残りさせられることになっており、運悪く実結は居残りが決定してしまいました。
実は実結は修弥とは毎月1日に一緒に映画館で映画を見ることにしていましたが、二人のデートは月1度のこの映画館デートのみだったのです。佐喜子はもっと会いたいと伝えるべきだと助言しました。
実結と修弥が付き合い始めたきっかけは、二人とも映画が好きだという共通点からでした。実結は修弥とかれこれ2年近くも交際していましたが映画館デート以外に何の進展もなく、以前に修弥がトモカと一緒にいたことを目撃していたこともあって気が気でありませんでした。
昼休みに修弥が実結のクラスに現れ、二人は改めて映画館デートの約束をしました。居残りを終えた実結は修弥と共に映画館に向かいましたが、上映開始直前になって修弥の電話が鳴り、修弥は急用ができた、来週必ず時間を作ると実結に告げてその場を後にしました。
実結と修弥は何があっても必ず月1回は映画を観ると頑なに誓い合っており、実結は約束が破られたことに深く落ち込みました。
帰路についた実結に、修弥から「もう一度話がしたい。時計台で待ってる」とメールが送られてきました。外は雨が降り始めていました。時計台で修弥と会った実結は思わず「他の子と遊ぶなら遊べばいいじゃん。修弥なんかいなくなっちゃえばいいのに」と本音をぶちまけました。
帰ろうとした実結は車に轢かれそうになり、身を挺して実結を庇った修弥は車に轢かれました。時刻は19時でした。修弥は実結に手紙を渡そうとしていましたが、実結は知る由もありませんでした。次の瞬間、時計台に雷が落ちました―――。
君が落とした青空のネタバレあらすじ:承
(1度目のタイムリープ)
―――気が付くと実結は自宅のベッドにいました。時間はなぜか11月1日の朝7時でした。目覚まし音で目覚めた実結は写真立てを落として割り、母から朝食のカレーを出され、ゴミを出してくれと頼まれたので思わず首をかしげました。天気予報はまたしてもゲリラ豪雨の予報でした。
登校途中の実結は、自分が同じ時間を繰り返すタイムリープの現象に遭っていることを悟りました。実結は19時に修弥が事故に遭うことを思い出し、修弥に電話をかけようとしましたが繋がりませんでした。
修弥はスマホの電池が切れていたと明かし、馴れ馴れしく修弥に近づいてきたトモカが充電器を修弥に貸しました。実結は内心を隠しながら、トモカから世界史の教科書を借りました。
実結はテストの出題内容を暗記せぬままテストに臨み、結局居残りが決定してしまいました。昼休み、実結はタイムリープのことを佐喜子に相談すると、佐喜子は実結は予知夢を見ており、それは潜在意識で自分の願望だということを伝えました。
実結はまたしても修弥から映画の誘いを受けました。実結は映画館に行かなければ修弥は事故に遭わずに済むと考え、誘いを断りました。修弥はもし映画に行けるようになったら来てほしいと実結にメールを送りました。
居残りを終えた実結は映画を観に行くべきか迷っていると、修弥が仲間たちと共にトモカの誕生日を祝っている光景が目に移りました。実結は自分に気付いて近づいてきたトモカに世界史の教科書を返し、修弥を映画館に行かせないでくれと告げるとその場を後にしました。
その直後、実結は佑人に時計台まで呼び出され、かねてから実結に想いを寄せていた佑人は実結に告白しました。この時は雨は降っていませんでした。
その時、実結は向かいの車道に修弥とトモカの姿を見かけました。近くにはトラックが接近しており、実結は止めようとしたのですが修弥はトラックに撥ねられてしまいました。その直後に雨が降り出し、時計台に雷が落ちました―――。
君が落とした青空のネタバレあらすじ:転
(2度目のタイムリープ)
実結は結局修弥が事故に遭うのを阻止できぬまま、再び11月1日の朝7時に戻っていました。実結はすぐさま修弥に電話をかけましたが、修弥のスマホの電池は切れたままなので繋がりませんでした。
実結は自ら修弥の家の近くまで出向き、一緒に登校することにしました。実結は修弥と手を繋いで歩き、気分も上機嫌でした。
実結はテストも必死で頑張り、佐喜子と佑人に自ら弁当をおすそ分けするなど上機嫌のままでした。修弥と映画館に入った実結はスマホの電源を切るよう要求し、今日だけは自分の言うことを聞いてほしいと頼みましたが、修弥が言われた通りにスマホの電源を切ろうとした時にトモカがやってきました。
修弥は急用ができたと実結に告げ、実結はどうしても行くなら別れると切り出しました。修弥は何も事情を語ることなく、実結を振り切るとトモカと共に去っていきました。
その後、実結は佑人と会いました。佑人は先程の昼休みの時に修弥を呼び出し、実結が知らない事情を聞き出していました。修弥とトモカは特に通じ合っているわけではなく、ただのバイト仲間でした。修弥は自分がバイトをしていることを実結には伝えていませんでした。
その時、実結のもとに修弥から「話がしたい」とメールがあり、実結は待ち合わせ場所の時計台に向かいましたが、修弥はまたしても車に轢かれてしまいました。その直後、またしても雨が降り出し、時計台に雷が落ちました―――。
(3度目のタイムリープ)
―――またしても目覚めた実結は今度は写真立てを落としませんでした。実結は母が毎日早起きして自分の制服にアイロンをかけてくれていることに気付き、「同じ日を繰り返しているような毎日だと思っていたけれども毎日違っていたのだ。自分が変われば違う未来がくる」ということに気付きました。
実結はゴミ出しを手伝い、母に感謝の気持ちを伝え、ボサボサ頭も綺麗に整えました。
実結はティッシュ配りの女性からティッシュを受け取って挨拶し、佐喜子と合流すると修弥とのことについて相談しました。実結は修弥の本当の気持ちを確かめるのを恐れるあまり、彼との交際はノリのような感じだったと伝えると、佐喜子は修弥から口止めされていたことを語り始めました。
修弥は中学時代に初めて実結と会った時から彼女に惚れていました。そこで修弥は佐喜子に頼んで実結の好きな映画のジャンルなどを調べ上げ、同級生たちの協力を得て自分と実結を引き合わせるよう仕組んでいたのです。修弥の真意に気付いた実結は佐喜子や佑人に感謝し、学校でトモカに会うと修弥は大切な存在であることを伝えました。
実結は修弥と共に学校を抜け出し、いつも映画を観終えた後に通っていた見晴らしのよい丘に向かいました。修弥は実結に黙ってバイトをしていたことを釈明し、実結との交際2年目の記念日にサプライズのプレゼントをしたくて金を稼いでいたことを打ち明けました。
実結が修弥とトモカが二人でいるのを目撃したというのは、実際は修弥がバイト先の店長に頼まれてトモカを駅まで送っていっただけのことでした。
ようやく想いが通じ合った実結と修弥でしたが、修弥のスマホにバイト先から電話があり、急遽出勤してほしいと頼まれました。実結は「一日じゃなくても見られる。だからもっと会いたい」と納得して修弥を送り出しましたが、実はバイト先からの電話はトモカからのものでした。
かねてから修弥に想いを寄せていたトモカは修弥に告白しましたが、修弥はそれを断りました。修弥は実結にメールを入れ、時計台で待ち合わせましたが、修弥が車に撥ねられそうになったのを見た実結は、自ら修弥を庇って車に撥ねられました―――。
君が落とした青空の結末
―――実結は病院のベッドで目覚めました。時刻は11月2日となっていました。実は実結はタイムリープなどしておらず、これまでの全ては自分が事故に遭ってから意識を失っている間に見ていた夢でした。実際に事故に遭った修弥は意識不明の重体になっていました。
実結は修弥が手にしていた手紙を読みました。内容は実結と過ごす時間が減り距離ができていることへの謝罪と2年目の記念日を祝おうというものでした。実結は同じような毎日を過ごしていても、自分の心がけ次第で変わることに気付きました。
退院した実結は丘の上にいました。そこに現れたのは無事退院した修弥でした。実結と修弥は互いに気持ちを伝えあって抱き合いました。
以上、映画「君が落とした青空」のあらすじと結末でした。
相手を想う気持ちや、切なさが感じられて素敵なストーリーですね。是非また映画館で再上映していただけないでしょうか?松田元太さんのしゅうやを、是非スクリーンで観たいです。