キングコング対ゴジラの紹介:1962年日本映画。「ゴジラ」シリーズ第3作目はアメリカRKO社とのライセンス提携によりアメリカ生まれの怪獣「キングコング」が登場、歴代シリーズ最多の観客動員数となる1255万人を動員した作品です。(最多興行収入は「シン・ゴジラ」(2016年)の82.5億円)視聴率低迷に悩むテレビ番組のテコ入れとして海外から連れてこられたキングコングが、ゴジラと世紀の対決に挑みます。
監督:本多猪四郎、円谷英二 出演者:高島忠夫(桜井修)、佐原健二(藤田一雄)、藤木悠(古江金三郎)、浜美枝(桜井ふみ子)、若林映子(たみ江)ほか
映画「キングコング対ゴジラ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キングコング対ゴジラ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キングコング対ゴジラの予告編 動画
映画「キングコング対ゴジラ」解説
この解説記事には映画「キングコング対ゴジラ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キングコング対ゴジラのネタバレあらすじ:起
パシフィック製薬宣伝部長・多胡(有島一郎)は、同社がスポンサーを務めるテレビ番組「世界驚異シリーズ」の視聴率不振に頭を悩ませていました。そこでテコ入れとして、南太平洋のソロモン諸島の1つ・ファロ島にいるといわれる「巨大なる魔神」を利用しようと、テレビ局の社員である桜井(高島忠夫)と古江(藤木悠)を探検隊として現地に向かわせます。ちょうどその頃、桜井の妹・ふみ子(浜美枝)の婚約者・藤田(佐原健二)は、新開発の特殊繊維のテストのため日本を離れます。一方、北極では氷が解けて海面が上昇、アメリカの原子力潜水艦シーホーク号が調査に出向いたところ、青白く光る謎の氷山を発見します。氷山の正体は、大阪でアンギラスと戦った後、氷漬けにされたまま行方不明になっていた「ゴジラ」でした。ゴジラは目を覚ますと潜水艦を沈め、日本に向かいます。
キングコング対ゴジラのネタバレあらすじ:承
多胡は人々の話題が「巨大なる魔神」よりもゴジラに向いたことに苛立ちます。その頃、ファロ島に着いた桜井と古江は島民たちを買収し、調査の結果巨大なる魔神の実在を確信します。その夜、島に謎の大ダコが出現して暴れ回ります。そこへ山奥から巨大なる魔神「キングコング」が姿を現し、大ダコを撃退します。キングコングは村にあった赤い汁(眠り薬)を飲み干すと深い眠りにつきます。桜井らはキングコングを船に乗せて日本へ向かいます。キングコングの噂は日本中広がり大旋風を巻き起こします。多胡は喜び、キングコングとゴジラを戦わせたらどちらが強いかというアイデアを考えます。キングコングを乗せた船は、国家公安委員会から日本入国を差し止められ、仕方なく海上で待機することに。その頃、藤田を乗せた貨物船が北海道沖で沈没したと聞き、ふみ子は急いで北海道に向かいますが、根室で途中下船していた藤田は間一髪で難を逃れていました。しかし、ゴジラは松島湾に上陸し、東京を目指して南下を始めました。自衛隊は急遽ゴジラ対策として高圧電線でゴジラを撃退する「100万ボルト作戦」を計画します。
キングコング対ゴジラのネタバレあらすじ:転
一方、海上ではキングコングが目覚め、日本列島に向けて北上します。日本本土に上陸したキングコングは遂にゴジラと対決しますが、ゴジラの放射能火炎の前に一時撤退を余儀なくされます。自衛隊が対ゴジラ用に仕掛けた落とし穴作戦は失敗に終わり、続く「100万ボルト作戦」はゴジラの足止めに成功しますが、逆にキングコングを勢いづけてしまいました。キングコングは東京に進撃し、偶然その場にいたふみ子を捕えて国会議事堂によじ登ってしまいました。自衛隊は国会議事堂を包囲し、桜井や藤田も駆け付けますが、キングコングは人質を盾に取ったいるので攻撃できません。そこで、ファロ島で入手した赤い眠り薬を麻酔弾に用いて発射、キングコングを眠らせることに成功し、ふみ子も無事救出されました。
キングコング対ゴジラの結末
一方、ゴジラは富士山に迫っていました。そこで再び両者を対決させて共倒れにさせる案が浮上、キングコングは藤田の開発した特殊繊維と気球で吊るされて富士山に空輸され、ゴジラとキングコングは再び激突します。ゴジラは放射能火炎でキングコングを苦しめますが、「100万ボルト作戦」で電気への耐性を得ていたキングコングも放電で応戦、両者は死闘を繰り広げながら熱海まで移動、街を破壊しながら両者は巨大な波しぶきをあげて海の中へ沈んでいきました。間もなくキングコングは息を吹き返し、ファロ島へ向けて泳いで行きました。一方のゴジラは行方不明になったままでした。
この映画「キングコング対ゴジラ」は、東宝創立30周年を記念して製作された映画で、日米の怪獣王、ゴジラとキングコングの夢の対決が実現した。
TV番組の視聴率UPのため、南の島から運ばれたキングコングが、北極の氷山から復活したゴジラとガチンコ勝負を繰り広げる。
那須高原での初戦で、ゴジラの放射能という飛び道具に敗北したキングコングだが、自衛隊の100万ボルト作戦で体質改善し、パワーアップ。
東京でひと暴れして、憂さを晴らした後、ゴジラの待つ富士山の裾野へ空輸され、第2ラウンドの開始となる。
プロレス的な肉弾戦は、熱海城を経て海に落下し、場外乱闘になる。
泳いで帰るキングコングに、沈んだままのゴジラというように、結局、勝負の決着がつかず、ドロー(?)となってしまった。