ホテルの紹介:1977年イタリア,西ドイツ映画。裕福な人妻が飛行機に乗り遅れたことで宿泊したホテルで、隣室にいた反政府活動家の青年の情事を見てしまう。欲望に駆られた人妻は彼とのひとときの情事に溺れていく。
監督:カルロ・リッツァーニ 出演:コリンヌ・クレリー(パスカル)、ブルース・ロビンソン(カール)、ペーター・カーン(ミュラー)、ミケーレ・プラチド、ウェルナー・ポチャス、ほか
映画「ホテル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ホテル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ホテル」解説
この解説記事には映画「ホテル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ホテルのネタバレあらすじ:起・隣の部屋
夫と共にベルリンの別荘で休暇を過ごしていたパスカル(コリンヌ・クレリー)は、そこから夫を1か月の出張に送り出し、自らもパリの自宅へ戻るところだった。ところが飛行機に乗り遅れたパスカルはその日の便に空きがないことから、近くに宿を取ることにする。彼女はふと思い立って、かつて夫と泊まったことがあるホテルに部屋を取った。
パスカルが部屋に入ると隣室から話し声が聞こえてきたため、部屋を隔てるドアの隙間から隣室の様子を覗き見る。するとそこには美しい青年(ブルース・ロビンソン)が芝居の練習のようにセリフを口にしていた。夜には馴染みと思われる娼婦ペトラが彼を訪れ、激しく求めるが、彼は「単なる客だ」と冷たく突き放す。
ホテルのネタバレあらすじ:承・活動家の男
翌日、男が彼の部屋にやってくる。覗き見ていたパスカルは2人の会話から隣室の青年はカールという反政府活動家で、仲間を裏切ったクルトという男を制裁する役目を負っていることを知る。カールはテープレコーダーで母へのメッセージを吹き込むと銃を手に部屋を出る。好奇心からパスカルは彼の後をつけると、地下鉄の構内で反体制派のメッセージ映像が映し出され、実行犯らが検挙されていくのを目の当たりにする。
そこでパスカルは友人エリックと偶然再会し、記者である彼に反政府活動についての情報を聞き出す。しかし反体制派は夢想家であり今や絶滅したと言うエリックにパスカルは憤りを感じる。
ホテルのネタバレあらすじ:転・疑われるということ
ホテルに戻ったパスカルはフロントでカールと鉢合わせし、彼が無事だったことに安堵する。数歩離れて部屋に戻ったパスカルは、ドアの外にカールの存在を感じながら服を脱ぐ。彼が入ってくることを期待するが、その時ペトラがやってきてカールは彼女と自室に入ってしまう。
カールはペトラからクルトの居場所を教えられると再び部屋を出て行き、パスカルも彼の後を追う。しかし教えられた場所にクルトは現れず、カールはバーに入っていく。パスカルも後を追って入っていくが、そこに警察の手入れがあり、カールは裏口から逃げるがパスカルは娼婦と間違われて連行され、屈辱的な調べを受ける。
ホテルの結末:一夜の夢
ホテルに戻ったパスカルが隣室を覗くと、カールはクルトと言い争っていた。クルトに活動の無意味さを突きつけられたカールは、彼が去った後、泣き崩れる。その姿を見たパスカルは思わず隣室へ入ると、彼女を警察と疑ったカールは銃を向ける。話を聞くと言うパスカルにカールは警戒しながらも心を許し、2人は体を重ねる。
激しく惹かれあうようになった2人は、つかの間の情事に溺れていき、パスカルはカールに2人でどこかへ逃げようともちかける。しかし恐怖にうなされたカールは夜中、パスカルが寝入っている間に手首を切る。
翌朝、目覚めたパスカルはベッドで息絶えているカールを前に愕然とするが、やがて荷造りをすると、ホテルをチェックアウトし、パリの自宅へと戻っていくのだった。
以上、映画「ホテル」のあらすじと結末でした。
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