ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密の紹介:2019年アメリカ映画。ニューヨーク郊外の屋敷で世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビーが誕生日の夜、急死する。殺人の疑惑がかけられたのは、誕生日パーティに集まった家族全員。クセ者ばかりの一族を捜査するのは強烈なキャラクターの名探偵ブノワ・ブラン。捜査は思いがけない家族の素顔や動機が浮上してくる。監督は『スタ・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン。ミステリーの女王アガサ・クリスティーに捧げるかたちで撮りあげた
監督:ライアン・ジョンソン 出演:ダニエル・クレイグ(ブノワ・ブラン)、クリス・エヴァンス(ランサム・ドライズデール)、アナ・デ・アルマス(マルタ・カブレラ)、ジェイミー・リー・カーティス(リンダ・ドライズデール)、マイケル・シャノン(ウォルト・スロンビー)、ドン・ジョンソン(リチャード・ドライズデール)、トニ・コレット(ジョニ・スロンビー)、キース・スタンフィールド(エリオット警部補)、キャサリン・ラングフォード(メグ・スロンビー)、ジェイデン・マーテル(ジェイコブ・スロンビー)、フランク・オズ(アラン・スティーヴンス)、リキ・リンドオーム(ドナ・スロンビー)、エディ・パターソン(フラン)、K・カラン(グレート・ナナ・ワネッタ)、ノア・セガン(ワグナー巡査)、クロストファー・ブラマー(ハーラン・スロンビー)ほか
映画「ナイブズアウト 名探偵と刃の館の秘密」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ナイブズアウト 名探偵と刃の館の秘密」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密の予告編 動画
映画「ナイブズアウト 名探偵と刃の館の秘密」解説
この解説記事には映画「ナイブズアウト 名探偵と刃の館の秘密」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のネタバレあらすじ:起
ミステリー作家として大成功を収めたハーラン・スロンビーが85歳の誕生日を迎えていました。彼を祝うため、ニューヨーク郊外の大きな屋敷に一族が集まりました。
しかしその翌日、家政婦フランによってハーランの遺体が発見されました。誕生日パーティに屋敷にいたのは、ハーランの長女リンダ一家と、次男ウォルト一家、そしてハーランの亡き長男の妻子と、ハーランの母ナナ、そして関係者としてハーランの専属看護師マルタと家政婦フランでした。
事件から一週間後、匿名の人物から事件の捜査を依頼され名探偵のブノワ・ブランが屋敷を訪れました。屋敷を含め、ハーランの遺産額は莫大。ブノワの取り調べは一族それぞれの嘘と思惑によって困難を極めました。
ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のネタバレあらすじ:承
聞き取りの結果、様々な疑惑が浮上してきました。ハーランの著作物を管理していた次男ウォルトは考えの違いから父親と口論。結果、解雇までされました。
また、長女リンダの夫リチャードはハーランに浮気現場を収めた写真を突き付けられ、リンダに白状しなければ証拠を娘に渡すと怒鳴られていました。
そして死んだ長男の妻ジョニは、ハーランから長年娘メグの学費をだましとっていたことを言い当てられ、最後の小切手を渡されました。
ブノワはこのいくつかの疑念を、嘘をつこうとすると吐いてしまう病気を持った専属看護師のマルタへぶつけ真実を確認します。
パーティが終了すると、マルタはハーランに薬を投与するために自室へ連れていきます。しかし、ハーランがふざけて囲碁盤をひっくり返したときに、投与する薬を間違え、モルヒネを大量に投入してしまったことに気付きました。10分以内に拮抗薬を注射しなければハーランが命を落としてしまうとマルタはパニックに陥りました。
救急車を呼ぼうとするマルタを制し、ハーランはアメリカに不法滞在しているマルタの母親のために大ごとにしてはいけないと言いました。そしてアリバイ作りを指示すると、ハーランはマルタの目の前で自らナイフで喉を切って絶命するのでした。
ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のネタバレあらすじ:転
再び一族が集められ、弁護士よりハーランの遺言書が開示されます。刑事とブノワも同席。お葬式に出席しなかったリンダの息子ランサムがやってきたことで、なじり合いを始める一族。それを制するように弁護士から読み上げられた相続人は…なんと看護師マルタでした。
あっけにとられたまま一家から責められるマルタをランサムが救出。ランサムは、「祖父ハーランをよく知る自分は自殺ではないことを確信している、あの晩に何が起きたか話せ」とマルタに詰め寄りました。マルタからすべてを聞いたランサムは、祖父の意志を尊重すると味方になってくれました。
しかし翌日、マルタあてに脅迫状が届きました。“お前がやったことは知っている”と書かれたメモとマルタの医療用バッグに付いていたタグのコピーが住所とともに同封されていました。
マルタが指示された住所へ向かうと、そこにはモルヒネを過剰摂取された家政婦フランが椅子に瀕死の状態で座らされていました。マルタは良心からフランを放置することができず通報しました。フランは急いで病院へ運び込まれました。
ここまでの出来事にすっかり疲弊してしまったマルタは、ブノワに頼んで一族に事実を伝えるために皆を屋敷へ集めてもらうよう伝えました。警察で取り調べられていたランサムも現れました。
ブノワはランサムに向かって言います。「なぜ自分を雇ったのか?」と。続けてランサムの種明かしを始めました。
ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密の結末
マルタに全財産を残すことをハーランからすでに聞かされ、言い合いになったランサムはハーランの書斎にこっそり侵入して薬瓶の中身を入れ替え、ハーランがモルヒネの過剰摂取で死亡するよう計画。そしてマルタのカバンから拮抗薬を抜き取ったのでした。ハーランを死に至らせたマルタには相続の権利が無効となり、自分に金が入ってくると考えたのでした。
しかし、そのあとにハーランが自らの喉を切り命を落としたのは明らかな自殺だとブノワは言いました。救急車を呼ぼうとしていたマルタの指示通りにしていたら、命を落とすことはなかったのです。
その後、新聞で自殺と報じられたことを受け、ランサムは記事と多額の金を入れた匿名の封筒をブノワに届け、殺人事件として解決してもらおうとしたのでした。
その後、ランサムは自分を怪しんだフランにモルヒネを大量投入し、マルタに罪を擦り付けるように画策したのでしたが、マルタの善意により失敗に終わりました。
そして、マルタの携帯にフランの無事を知らせる連絡が入りました。苛立つランサムは「家族の一員のように迎え入れてやったのに財産を奪いやがって。フランの殺人未遂は腕のいい弁護士を雇ってすぐ出所してやる」とマルタをなじりました。しかし、マルタがこらえきれずランサムに向かって嘔吐。
つまり、マルタは嘘をついたのです。先ほどの電話はフランの死亡を伝えるものでした。残念なニュースの代わりに、ランサムの自供が取れ、自ら逮捕の理由を作ったことになりました。
しかし、これに激高したランサムはオブジェからナイフを1本つかみ、マルタにとびかかって胸を一突き。ところが、マルタを刺したのはおもちゃの剣でした。こうしてランサムは警察へ連行されていきました。
ブノワは、最初にマルタが現れたときからスニーカーの血痕に気付いていました。そしてマルタに「君はいい人だ」と言い、去っていきました。
以上、映画「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」のあらすじと結末でした。
「ナイブズアウト 名探偵と刃の館の秘密」感想・レビュー
-
嘔吐シーンが苦手な人は吐き気に誘われるのでキツいですね笑
嘘をつくと嘔吐してしまう少女マルタが印象的でした。自分に正直で凛としているところに惹かれます。マルタの携帯電話にフランの無事をしらせる連絡が入ったとき(本当は無事ではないので、嘘の演技)、ランサムの自供をとるために、ギリギリで嘔吐を堪えていた感じが何とも言えず、見ているこちらまスッキリしてしまいました。