行動隊長伝 血盟の紹介:2003年日本映画。ボクサー崩れの啓介が、少年時代から息子のように一緒に暮らしていた勝利と靖成を連れ、愚連隊組織からヤクザの大物になるまでを描いたドラマです。啓介の鬼道会の行動隊長となった靖成を中心に物語は描かれています。獣らのヤクザ作品とは一味違う作品です。
監督:横井健司 出演者:竹内力(御木本靖成)、美木良介(本多啓介)、井上晴美(ひとみ)、京本政樹(石津勝利)、遠藤憲一(勝村)、ミッキー・カーチス(黒田)、ガッツ石松(横川)、大沢樹生、夏樹陽子ほか
映画「行動隊長伝 血盟」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「行動隊長伝 血盟」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「行動隊長伝 血盟」解説
この解説記事には映画「行動隊長伝 血盟」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
行動隊長伝 血盟のネタバレあらすじ:起
啓介のボクシング新人王の試合が行われています。リングサイドでは勝利と靖成という二人の少年が応援していました。啓介は元学生チャンピオンにKO負けし、ボクシングをやめる決意をします。啓介の家には、妹のひとみと勝利と靖成が住んでいました。啓介が「これからオレは力でのし上がる」と言うと、勝利と靖成は「ついて行く」と言います。
月日が経ち、啓介は愚連隊を集め『鬼道会』という組織を立ち上げていました。啓介の側にはいつも勝利が付き、靖成は若頭として行動隊長を務め、舎弟や子分を集めていました。そんな靖成とひとみは恋仲で、ひとみは靖成の組員たちの身の回りの世話をしています。
この町では花山一家と黒田会の対立がありました。鬼道会はのさばる黒田会を相手に喧嘩を繰り返していました。そんな時、花山一家から盃をもらう話が舞い込んできます。靖成は「このまま1本で行こう」と反対しますが、啓介と勝利は「啓介が大物になるためには必要だ」と言って、花山の盃をもらいます。
そして数日後、花山一家若頭の残間組の幹部の勝村が、スナックで黒田組系の組員にハイザラで頭を割られます。
行動隊長伝 血盟のネタバレあらすじ:承
啓介はチャンスだとばかり、靖成に勝村の報復を指示します。そして啓介は入院中の勝村に会い「ゆっくり休んで治せ」と金を渡します。
勝村を襲ったのが新開組の組員だと判明します。覚せい剤を抜いてから出頭するために入院していた組員を靖成が襲い、股間を拳銃で撃ち抜きました。本部に呼ばれた啓介は、幹部会でどこがやったのかという議題になります。啓介が「うちがやった、カシラ一人出頭させてください」というと、若頭の残間はバツの悪そうな顔をします。そして黒田会との手打ちが決ました。
しばらくして残間が黒田会幹事長の横川と会っていました。横川は「兄弟杯を交わして将来的に組織を1本にしよう」と誘います。しばらく考えた後、残間は要件を飲みます。横で聞いていた勝村が、啓介に報告します。啓介は勝利と靖成に「横川はそこいらの男とは度量が違う。
このままいくと、花山一家は黒田会に吸収される」と危機感を募らせます。そして啓介は「オレが上に立つには横川が壁になる」と言います。この意味を靖成は汲み取りました。
行動隊長伝 血盟のネタバレあらすじ:転
子分を送り込み、横川組と揉め事を起こさせたことで、靖成は拳銃を持って横川組に乗り込みます。拳銃を構える子分たちを制止して横川が出てきました。銃も持たず靖成と面と向かうと「何しに来たんだ。お前は生きて帰れないぞ」と言います。靖成は「死にに来た」と言います。すると横川は「お前は大した男だ、子分は返してやる」と言って立ち去ります。
靖成は横川の器の大きさに負け、撃つことが出来ませんでした。勝利が舎弟の梶谷を連れて靖成に会います。そして「横川をとれ、梶谷がケツを拭く」と言います。
靖成は旅行に出ていた横川を妻と娘の前で射殺します。拳銃を梶谷が受け取り、そのまま警察に出頭します。幹部会では残間が横川をとったことで憤慨していました。啓介は「敵対相手を殺して何が悪いんですか?もしかして兄弟杯をかわそうとしていたんですか?」と吹っかけます。総裁も代貨も「うちにとっては良い事だ」とその場を収めます。
その後、総長は「今まで黒田会を本気で潰そうとした男は、お前が来るまでいなかった」と褒めます。啓介は靖成以下、組員たちに車を買い与えます。総裁から黒田会との抗争を任せると言われた啓介ですが、報復行動は全くありませんでした。
行動隊長伝 血盟の結末
勝利は啓介を若頭にしようと策を講じていました。靖成は悩んで酒ばかり飲んでいました。こんな靖成を見た子分たちが、残間を射殺します。靖成に「なんてことをしたんだ。カシラをとったという事は、うちは絶縁になるぞ」と勝利が怒りをぶつけます。
啓介は総裁に報告します。詫びる啓介に総裁は「残間を殺した男は絶縁した奴だろう?」と言います。「そうです」と啓介が答えると総裁は「お前は当分謹慎だ、謹慎がとけたらお前が自分でこの始末をしろ、若頭として」と言います。唖然とする啓介に「お前が若頭になるんだ」と総裁が言うと、啓介は泣いて感謝します。
1年後、謹慎がとけた啓介は若頭に任命されました。事務所で勝利と靖成に報告すると3人は喜んで抱き合います。そのころ靖成はひとみから「結婚するんだ」という報告を受け「幸せになれ」と言って海辺で泣きます。
啓介は勝村を二代目残間組の組長にし、若頭補佐にすると、勝村が早速、黒田会長の動きを教えます。啓介は靖成に「黒田をとれ」と命じます。靖成はゴルフ場で黒田を射殺しそのまま自ら逮捕されました。
刑務所に面会に来た啓介が「待ってるぞ」と靖成に話すと、靖成は「たった今、脱退届を本部に郵送しました。今までありがとうございました」と言って部屋を出ました。
以上、映画「行動隊長伝 血盟」のあらすじと結末でした。
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