ラストサマーウォーズの紹介:2022年日本映画。映画「恐怖人形」や「成れの果て」の宮岡太郎が監督を務めた。埼玉県入間市が舞台。ひょんなことから自主映画を制作することになった小学生のひと夏の青春映画。小学6年生の陽太は、同級生の明日香が引っ越すことを知り…。
監督:宮岡太郎 出演者:阿久津慶人 (宮竹陽太)、飯尾夢奏(高梨明日香)、井上小百合(土方美菜)、羽鳥心彩(栗原夏音)、デビット伊東(宮竹宏)、櫻井淳子(宮竹晴子)、ほか
映画「ラストサマーウォーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラストサマーウォーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ラストサマーウォーズ」解説
この解説記事には映画「ラストサマーウォーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラストサマーウォーズのネタバレあらすじ:起
小学6年生の宮竹陽太(阿久津慶人)は、映画が大好きなちょっぴり内気な少年です。陽太には、秘かに思いを寄せている同級生の高梨明日香(飯尾夢奏)がいました。
一学期の終業式の日、明日香が夏休み中に海外に引っ越すことを知る陽太。映画好きの陽太は、明日香をヒロインにした映画を製作することを思いつきます。しかしこれまで映画を作ったことがない陽太は、何をどう始めればいいかわかりません。
校庭で一人途方に暮れる陽太に、担任の土方美菜 (井上小百合)が声を掛けます。学生時代、自主映画を作成していた土方。映画作りに必要なスタッフについて陽太に教えます。
スタッフをどのようして集めようか陽太が悩んでいると、同級生の栗原夏音 (羽鳥心彩)が現れます。携帯小説を書いている夏音が脚本を書くことになり、助監督兼プロデューサーは苅部志穂(上田帆乃佳)が担当することになりました。カメラマンは早川俊(松浦理仁)、録音係は盛山基雄(小山春朋)に決まります。
スタッフが揃い、次はシナリオ作りです。明日香がホラー好きだと知った陽太は、地元・入間を舞台にしたホラー映画を思いつきます。
明日香の引っ越しまであと3週間。それまでに何とか映画を撮り終えなければいけません。早速ロケ地の候補となりそうな場所を探して回ります。次に衣装や美術製作に取り掛かりました。カメラテストも無事に終え、翌日から撮影が始まります。
ラストサマーウォーズのネタバレあらすじ:承
ついに撮影が始まりました。まずは主人公の巫女と長老のシーンを撮影します。カメラが回っても、長老を演じるおばあは黙ったままです。何度やってもおばあがセリフを言わなかったため、代わりに夏音がセリフを言うことにしました。
次のシーンは、脚立の上に立った明日香を撮影します。志穂が危ないのではないかと指摘しますが、俊は「大丈夫だよ」と言い、撮影が始まりました。脚立の上にいた明日香が、バランスを崩して落ちてしまいます。明日香に怪我はなかったのですが、志穂と俊が言い合いを始めました。
陽太がどうすればいいか困っていると、担任の土方が現れます。土方から「仲間のピンチをどうにかするのが監督の務め」と言われ、陽太はみんなに自分が悪いのだと謝罪します。それを聞いた志穂や俊が、自分も悪かったと謝りました。土方が、映画は一人では作れないもので、時々喧嘩をするかもしれないが、それを乗り越えればきっといいものができると話します。
家に帰った陽太が、兄の匠(長妻怜央)にパソコンを借りて編集しようとします。編集中に疲れて眠ってしまう陽太。部屋に入ってきた陽太の母・晴子(櫻井淳子)は、子どもたちだけで映画を作っていることを知り、すぐに辞めさせようとします。
ラストサマーウォーズのネタバレあらすじ:転
撮影を止められ、陽太は悔しくてたまりません。自分の部屋にこもる陽太に匠が話しかけます。子どもの頃、匠は映画のワンシーンを真似して、大けがを負ってしまいました。そのせいで、晴子が必要以上に過保護になってしまったのだと匠は言います。晴子は何も悪くなく、自分のせいなのだと謝罪する匠。
そこへ明日香から電話が掛かってきました。明後日には引っ越す明日香。映画に誘ってくれた陽太に感謝を伝えます。明日香は、「私、女優になるのが夢なの」と打ち明けます。「さよなら」と明日香に言われ、陽太が家を飛び出します。
明日香に会った陽太は、映画を完成させられないことを悔しく思っていることを伝えました。このままで絶対に終わらせたくない陽太は、「明日香を絶対にヒロインにしてみせる!」と伝えます。そこへ俊や夏音たちがやってきます。みんなの気持ちは同じです。このまま映画を終わらせることはできません。
作戦会議が始まりました。残っているシーンは、陽太たちの家の近所で撮影することが決まっています。家族にばれれば、撮影を止められてしまいます。どうしようか悩んでいると、夏音にあるアイデアが浮かびます。家族に捕まることを逆手に取るのです。
ラストサマーウォーズの結末
撮影が始まりました。夏音や俊たちがどんどん家族に捕まっていき、とうとう明日香と陽太だけになってしまいました。二人が走って逃げていると、知らせを受けた晴子がやってきました。「これ以上お母さんを心配させないで!」と晴子。そこへ土方が現れます。
土方は、自分には監督になる夢があったのだと話します。色々なことがあり夢を断念した土方は、大人の役目は夢を諦めさせることではなく、子どもが失敗した時に支えることだと言います。夫の宏(デビット伊東)にも説得され、晴子は映画撮影を許すことにしました。
日が暮れる前に撮影を終えようと必死で走る明日香と陽太。ラストシーンにはたくさんの鬼ゾンビが必要でしたが、結局鬼ゾンビを集められませんでした。諦めかけたその時、夏音や志穂たちが家族と共に現れます。家族に鬼ゾンビになってもらい、ラストシーンを撮影する陽太。こうして無事に撮影を終えることができました。
夏休みを終えた陽太が学校に登校します。俊や夏音たちが陽太の元に駆け寄ってきました。そして明日香も現れます。驚く陽太。明日香は海外ではなく、学校近くに引っ越しただけだったことが判明します。
ホッとする陽太に、完成した映画を見せてほしいと同級生たちが集まってきます。陽太が初監督を務めた映画「ラストサマーウォーズ」の試写会が教室で始まります。
以上、映画「ラストサマーウォーズ」のあらすじと結末でした。
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