氷の世界への紹介:2016年フランス, ベルギー映画。憧れの教授の手伝いに指名された引っ込み思案なクリストフィンは、とある物質の研究に自分の身体を被検体として差し出すことにした。二人だけの秘密の研究の行方はいかに。
監督:マリー・マディニエ 出演者:シャルロット・ルボン、ギョーム・カネ、アンヌ・ル・ニ、パトリック・ダスンサオ、ダミアン・シャペル、グザヴィエ・ボーヴォワ、ヴァンサン・ローネー=フラン、チェスキーニ、ほか
映画「氷の世界へ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「氷の世界へ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
氷の世界への予告編 動画
映画「氷の世界へ」解説
この解説記事には映画「氷の世界へ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
氷の世界へのネタバレあらすじ:起・気になる教授
フランスのある研究所で働くクリストフィンは、キニャール教授に思いを寄せていた。ある日、低体温法になってまで、人工雪原のペンギンの群れからはぐれてしまった子ペンギンのガストンを群れに帰した熱意を買い、キニャールは自分の手伝いに彼女を指名した。
アメリカの研究チームと競い合う彼らは、各研究員の発表で、その一人がある免疫物質『PPM』を活性化することができる刺激を発見できたが、研究所内でスパイに遭い詳細は明かさなかった。そこで所員達には三週間で、その刺激を探すことになった。
氷の世界へのネタバレあらすじ:承・実験台になったクリストフィン
このままではキニャールの研究がダメになってしまうと思ったクリストフィンは、自分を実験台にと、ペンギンのPPMを自分の身体に注射し、キニャールは彼女の身体や血液などの検査をし、二人だけの秘密にした。
クリストフィンは、電気の刺激など様々な刺激を与えられたが、彼女の体内のPPMに変化は現われず、また他の所員の研究も思わしくなく、クリストフィンに思いを寄せるジークフリートは、実験で死んだマウスを一人並べて悲しんでいた。
そこに通りかかったクリストフィンは、ジークフリートの、セックスは心臓発作を減らし寿命も伸ばすと言う話を聞き、興味本位で身体の関係を持った。
氷の世界へのネタバレあらすじ:転・国の威信をかけて
翌日、クリストフィンのPPMは飛躍的に活性化し、彼女の身体は傷つかず、免疫力も付いた。キニャールはそれを所員に発表し、マウスを交尾させるよう通達した。
その頃、アメリカではPPMの研究は臨床段階まで進んでいた。キニャールは、活性化が一時的な事だと気づくと、持続的な刺激が必要だとジークフリートと関係を続ける言ったが、クリストフィンは間違いだったと拒否し、キニャールが相手をすることになった。
しかし思うように活性化が起こらず、ジークフリートとどのように行為を行ったか手順を説明させ、その通りに行った。研究所内で交尾をしないマウスにフェロモンをスプレー、うっかり吸い込んでしまった研究員たちも気色ばんでいった。
残り時間が48時間になった時、キニャールは行為の前に初めてクリストフィンにキスをした。一人実験台で目覚めたクリストフィンは、鏡で自分の身体の異変に気付き、一人帰宅した。
その後、期日直前に、活性化に必要なのは交尾ではなくオーガズムだと他の研究員が発見し、世界中のニュースになった。
氷の世界への結末:クリストフィンの行方
一向に研究所へ出勤しないクリストフィン。電話をしても出ることはなかった。
そして、実験中のマウスには、ペンギンのPPMのせいで水かきができ、体温が変わるという異変が起きてしまった。急いでクリストフィンの元へ行ったキニャールは、彼女が氷の風呂に浸かっているのを発見した。
もう実験台は嫌だと言う彼女に、解決法を必ず見つけると約束し、皮膚が腐るのを止めるために、研究所の人工雪原へ彼女を連れて行った。
異変の起きたマウスがバイタルの低下で死んでしまい、行き詰った教授は、南極へ連れて行ってと言う彼女の願いをかなえるために、探測気球で一度は一人で送り出すも、彼は自分の腕にペンギンのPPMを注射し、自分も南極へ向かう事にした。
フランスのチームはノーベル賞を受賞した。その授賞式にキニャールはいなかった。彼は南極でクリストフィンと再会し、二人は氷の海を泳いでいた。
以上、映画「氷の世界へ」のあらすじと結末でした。
氷の世界へのレビュー・考察:フランスあるあるが詰め込まれたコメディ
何よりも、「アメリカ」に対する敵愾心を隠そうとしない、アメリカに先んじることことに躍起になる、都市部やアメリカの情報が入ってくる場所・関わる部門に携わっているとそれを顕著に感る。コメディタッチで誇張されている節が無きしもあらずだけれど、いわゆるフランスあるある筆頭。そして、定時は絶対。のっぴきならない事情がない限り残業はしない。オフィスではなく、個人に仕事部屋が与えられているのもよくある就業形態で、共用スペースで会議の後、解散、後は各自と言うのはよく見られるフランスの会社あるある。
この映画の感想を投稿する