ル・アーヴルの靴みがきの紹介:2012年フィンランド/フランス/ドイツ映画。アキ・カウリスマキ監督が、北フランスの小さな港町ル・アーヴルの裏通りを舞台に人々を描く人情ドラマの傑作。
監督:アキ・カウリスマキ 出演:アンドレ・ウィルム、カティ・オウティネン、ジャン=ピエール・ダルッサン、ブロンダン・ミゲル、エリナ・サロほか
映画「ルアーヴルの靴みがき」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ルアーヴルの靴みがき」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ル・アーヴルの靴みがきの予告編 動画
映画「ルアーヴルの靴みがき」解説
この解説記事には映画「ルアーヴルの靴みがき」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ル・アーヴルの靴みがきの紹介
昔パリで暮らしていた元芸術家のマルセル(アンドレ・ウィルム)は現在、港町ル・アーヴルで靴磨きをしながら生計を立てている。マルセルは自分に尽くしてくれる妻(カティ・オウティネン)と愛犬ライカとの暮らしを楽しんでいた。しかし、ある日妻が病気で入院。その後、アフリカからの難民の少年と出くわし、警察に追跡されている彼をかくまうことにする。
平凡な生活を楽しんでいた男に突然の悲劇:ル・アーヴルの靴みがきのあらすじ
元芸術家の主人公マルセル(アンドレ・ウィルム)は現在港町ル・アーヴルで靴磨きをしながら生計を立てながら、自分に尽くしてくれる妻(カティ・オウティネン)と愛犬ライカとの暮らしを楽しんでいた。しかし、妻が突然の入院。病状はよほど深刻だったのか、妻は医師にマルセルには病名を告げないよう口止めする。マルセルはしばらく入院して療養するつもりだと信じて一人帰宅。そんなマルセルの前に、不法入国した難民の少年が現れる。
妻の入院中に不法入国した難民の少年が現れる:ル・アーヴルの靴みがきのあらすじ
たまたま港の近くで営業していたマルセルは警察の目を逃れて隠れている少年と出会い、少年を匿うことに。少年は祖父と共にイギリスのロンドンを目指していた。しかし祖父は逮捕されてしまい収容施設に送られていた。マルセルは自腹を切って少年の祖父の行方を尋ねていくことに。刑務所のような難民センターに収容されていた少年の祖父を発見。そこでマルセルは少年の祖父から孫だけは何とかロンドンに送り届けてやってくれと懇願される。マルセルは少年をロンドン行き貨物船に乗せるための賄賂を支払うために、慈善コンサートを企画。ついに少年の逃亡が成功。
重度の病気が何故かあっさり完治:ル・アーヴルの靴みがきのあらすじ
そしてマルセルは病院へ妻を見舞いに行く。しかしベッドには妻はいなかった。死んでしまったのかと思いきや、医師から呼び出され診察室に行ってみると、病気が完治した奥さんが笑顔で待っていた。
アキ・カウリスマキ監督作品では1番のハッピーエンド(?):ル・アーヴルの靴みがきの結末
マルセルの近所に住む人々が何故かとても協力的だったり、不法入国を管理する警察が何故か少年の逃亡を見逃してくれたり、妻の重度の病気が何故かあっさり完治したりとても非現実的な要素はたくさん見られたが、セリフの少なさがあってか妙に自然に捉えられた。「過去のない男」「浮き雲」に比べ、どんよりとしたハッピーエンドではなく、アキ・カウリスマキ監督の作品の中では明るいハッピーエンドだったのではないか。
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