スナイパーの紹介:2002年カナダ,ドイツ映画。銃乱射事件によって最愛の娘を殺害された元CIA諜報員がたったひとりでアメリカの銃社会に戦いを挑む姿を描いた社会派サスペンスです。主人公の元CIA諜報員をウェズリー・スナイプスが演じ、銃規制問題に揺れるアメリカの負の部分をあぶり出していきます。
監督:カリ・スコグランド 出演者:ウェズリー・スナイプス(ジョー)、リンダ・フィオレンティーノ(リバティ・ウォーレス)、オリヴァー・プラット(ヴィクター・ウォーレス)、マーティン・カミンズ(ラッセル・ウィリアムズ)、ハート・ボックナー(ハンク・ウィルフォード)、ファルビオ・シシレ(バート・マクガバーン)、ジョナサン・スカーフ(ビル・トールマン)、イアン・トレイシー(マック・マンロー)、ターニャ・アレン(メイ)ほか
映画「スナイパー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スナイパー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スナイパーの予告編 動画
映画「スナイパー」解説
この解説記事には映画「スナイパー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スナイパーのネタバレあらすじ:起
リバティ・ウォーレス(リンダ・フィオレンティーノ)はアメリカ最大の銃メーカーのひとつ「マクロード・インダストリーズ」の創設者の娘であり、会社の副社長を勤めています。リバティは会社のCEOであるヴィクター・ウォーレス(オリヴァー・プラット)と結婚しているのですが、密かに舞台俳優のラッセル・ウィリアムズ(マーティン・カミンズ)と不倫関係にありました。
この日もリバティは運転手付きのベンツの車内からラッセルに電話をかけていましたが、ラッセルは劇場の楽屋である男に銃を突きつけられていました。男の名はジョー(ウェズリー・スナイプス)、元CIA諜報員で狙撃の名手でした。ジョーはラッセルに爆弾を仕掛け、楽屋に鍵をかけて去っていきました。
爆弾はボディセンサーや音声センサー、時限タイマーが備えられており、動いても声を出しても爆発してしまうという代物でした。爆破まであと90分、劇場には開演を待つ客が詰めかけており、スタッフはラッセルが未だに楽屋から出ないことを怪しんでいましたが、ラッセルにはどうすることもできませんでした。
リバティは劇場向かいの公園で車を降り、ホットドッグ屋台に立ち寄りました。この屋台ではホットドッグの他にも密かにドラッグを売っており、リバティはドラッグを買ってから劇場に入ろうとしました。その時、リバティの携帯電話にジョー着信があり、彼女の胸には狙撃用のレーザーポインターが当てられました。
スナイパーのネタバレあらすじ:承
リバティを狙っているのはジョーでした。ジョーはリバティにライフルの銃口を向けながら、リバティに屋台に近付くよう要求しました。屋台には強力な爆弾が仕掛けられており、ジョーはリバティが電話を切るか周囲に助けを求めるか、あるいはジョーの要求に従わなかった場合は公園一帯を吹き飛ばすと脅しました。
リバティはジョーに命じられるがままに、屋台に繋がれている手錠を足首にかけました。リバティはジョーに金が欲しいのかと問いましたが、ジョーはマクロード社の海外への違法な武器密輸、そしてヴィクターとリバティの政府高官との怪しい繋がりについて告白するよう要求しました。
リバティはジョーに命じられるがままに服を脱ぎ、公衆の面前で全裸になりました。通りかかった警官がリバティに服を着せましたが、警官はジョーに狙撃されてしまいました。通りかかった通行人が警察に通報し、応援のパトカーが駆け付けました。警察はリバティを狙う謎のスナイパーが周辺にいるものと睨んで捜索を開始しました。
ジョーはヴィクターに電話をかけ、ヴィクターはリバティが現在置かれている状況を知りました。ヴィクターはリバティを助けるべきか、口封じのため殺害すべきか考えました。
スナイパーのネタバレあらすじ:転
リバティの携帯電話のバッテリーが残り少なくなっていきました。このままだと公園一帯は爆発してしまいます。ジョーはリバティに、今回の件を引き起こした真意を語りました。ジョーの真の狙いは最愛の娘の復讐でした。ジョーの娘は同級生が引き起こした銃乱射事件により命を落としており、犯行に使われた銃はマクロード社製だったのです。
リバティを救うべく警官たちがホットドッグ屋台に近づいてきましたが、リバティは近づかないよう指示しました。そこにテレビレポーターのビル・トールマン(ジョナサン・スカーフ)が取材に訪れ、リバティはビルに事情を説明しましたが、ビルはジョーに撃たれてしまいました。ビルの父は銃規制に反対するタカ派の上院議員であり、ビルは父に電話をしようとして絶命しました。
我慢がならなくなったリバティは携帯の電源を切ろうとしましたが、公園には増援の警官隊、特殊部隊SWAT、マスコミ、そしてヴィクターがリバティの口封じのために差し向けた殺し屋が集結していました。リバティはジョーの要求に応じ、マクロード社の違法な武器取引に関与している上院議員や政府高官らの氏名を公表しました。
リバティの様子は公園のどこかに仕掛けられたビデオカメラで録画されていました。ジョーは合衆国憲法修正第2条にある武器所持の自由が人々の自由を脅かしていることを訴えました。
スナイパーの結末
舞台はラッセルを欠いたまま開宴を迎えました。ジョーは憲法修正第2条に関する公開討論の開催を要求しましたが、警察は公園にいた一般人を避難させ、劇場からも人々が避難していきました。ジョーはリバティを狙う殺し屋たちを狙撃していきました。
ヴィクターは車でリバティのいる公園に向かいましたが、マスコミはジョーの狙い通りにヴィクターの裏取引の実態を報道し始めました。リバティは「私は死にたくない。私のせいで他の人を死なせたくない」と涙ぐみました。、ジョーはコロンビアでの作戦時、ヴィクターの命を救ったことがあると打ち明けました。
公園に到着したヴィクターはマスコミを通じてジョーを非難し、自らの無実を主張しました。リバティに近づいたヴィクターはジョーに電話をかけましたが、ジョーはリバティの目の前でヴィクターを射殺しました。
SWATはジョーのいる場所が劇場の入ったビルの上階であることを特定し、一気に突入していきました。ジョーはリバティに手錠の鍵の在り処を教え、解放されたリバティはラッセルのいる劇場に急ぎました。その間、ジョーはリバティの証言映像をネットでいずこへと送信しました。
リバティはラッセルが閉じ込められた楽屋へ突入しました。その時、ラッセルに仕掛けられた時限爆弾のタイマーが「0」となりましたが、爆弾は爆発しませんでした。劇場の外に出たリバティとラッセルは警察に保護されました。
SWATはジョーのいる部屋に突入しましたが、ジョーは拳銃自殺を遂げていました。部屋に残されたのはリバティの証言映像のみでした。
以上、映画「スナイパー」のあらすじと結末でした。
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