ライフ・イットセルフ 未来に続く物語の紹介:2018年アメリカ映画。大ヒットドラマ「THIS IS US/ディス・イズ・アス」のスタッフが贈る、ニューヨークとスペインを舞台に、ある事故を通して交差した2つの家族の運命をボブ・ディランの曲に乗せて描きあげたヒューマンドラマです。
監督:ダン・フォーゲルマン 出演者:オスカー・アイザック(ウィル・デンプシー)、オリヴィア・ワイルド(アビー・デンプシー)、マンディ・パティンキン(アーウィン・デンプシー)、ジーン・スマート(リンダ・デンプシー)、オリヴィア・クック(ディラン・デンプシー)、セルヒオ・ペリス=メンチェータ(ハビエル・ゴンザレス)、ライア・コスタ(イザベル・ディアス)、アレックス・モナー(ロドリゴ・ゴンザレス)、アネット・ベニング(ケイト・モリス)、アントニオ・バンデラス(ヴィンセント・サチョーネ)、ロレンツァ・イッツォ(エレーナ・デンプシー=ゴンザレス/ナレーション)、サミュエル・L・ジャクソン(本人役/ナレーション)ほか
映画「ライフイットセルフ 未来に続く物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ライフイットセルフ 未来に続く物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ライフイットセルフ未来に続く物語の予告編 動画
映画「ライフイットセルフ 未来に続く物語」解説
この解説記事には映画「ライフイットセルフ 未来に続く物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ライフイットセルフ未来に続く物語のネタバレあらすじ:起
アメリカ・ニューヨーク在住の脚本家ウィル・デンプシー(オスカー・アイザック)はあることがきっかけで精神的に参ってしまっており、セラビストのケイト・モリス医師(アネット・ベニング)の元に定期的にセラピーに通っていました。ウィルはこの日はいつになく最愛の妻アビー(オリヴィア・ワイルド)について語っていました。
幼い頃に両親を交通事故で亡くしたアビーは叔父に引き取られましたが、その叔父からは虐待を受けて育ちました。そんなある日、叔父への仕返しを決意したアビーは銃を手に入れ、叔父の両膝を撃ったのです。
その後、必死に猛勉強して大学に入ったアビーは、そこでウィルと出逢い、大恋愛の末に結婚したのです。やがてアビーはウィルとの子を身籠り、幸福の絶頂にあった二人はアビーが大ファンだというボブ・ディランのアルバム「タイム・アウト・オブ・マイン」について熱く語り合うなど幸せな日々を過ごしていました。
ところが、出産を間近に控えたある日、アビーは暴走したバスに轢かれてしまったのです。お腹の中の赤ん坊は奇跡的に無事でしたが、アビーは命を落としてしまいました。
ライフイットセルフ未来に続く物語のネタバレあらすじ:承
精神的に打ちのめされたウィルは、生まれた我が子にも会おうとしなかったのですが、モリス医師のセラピーを受けて一度は立ち直りの兆候もみせました。しかし、アビーの話を終えたウィルはモリス医師の目の前で拳銃を取り出し、自ら命を絶ちました。
ウィルとアビーの遺児はボブ・ディランにちなんでディランと名付けられ、ウイルの父アーウィン(マンディ・パティンキン)と母リンダ(ジーン・スマート)に育てられました。やがてディランが6歳のときにリンダが亡くなり、ディランはアーウィンの男手ひとつで育てられました。
時は流れ、成人したディラン(オリヴィア・クック)はロックミュージシャンを志し、バンドを組んでライブハウスで歌うようになりました。
ライフイットセルフ未来に続く物語のネタバレあらすじ:転
スペイン・アンダルシアのオリーブ農園で働くハビエル・ゴンザレス(セルヒオ・ペリス=メンチェータ)はその真面目な働きぶりを雇い主のヴィンセント・サチョーネ(アントニオ・バンデラス)に認められ、畑の作業長に昇格しました。ハビエルはこれでレストランで働く恋人イザベル・ディアス(ライア・コスタ)を養えると考え、彼女にプロポーズして結婚しました。
やがてハビエルとイザベルの間には息子のロドリゴが生まれ、三人は幸せな暮らしを送っていました。しかし、その頃からサチョーネはハビエルが仕事の間にイザベルとロドリゴの元を訪れるようになり、ロドリゴはすっかりサチョーネになつくようになっていました。裕福な家庭に育ちながらも両親の愛に飢えていたサチョーネはイザベルの優しさに惹かれていたのですが、ハビエルはそんなサチョーネを疎ましく思っていました。
そんなある時、サチオーネからニューヨークの話を聞かされたロドリゴが興味を示したことから、ハビエル一家はサチオーネと共にニューヨーク旅行に行くことになりました。ところが、一家が乗り込んだバスの運転手がまだ幼いロドリゴに気をとられたその時、バスはたまたま通りがかっていたアビーを撥ねてしまったのです。このことは長らくロドリゴの心に深く影を落とすこととなりました。
ライフイットセルフ未来に続く物語の結末
サチオーネの支援による治療とイザベルの愛のおかげで、ロドリゴ(アレックス・モナー)はトラウマを克服、成長してニューヨークの大学への入学も決まりましたが、ハビエルは何もできない自分への苛立ちから家を出てしまっていました。
そんな時、イザベルの体調が思わしくないことを知ったロドリゴは入学を延期して母の面倒をみることにしましたが、イザベルの容態。悪化するばかりでした。そんなある日、イザベルはロドリゴに「もう十分、支えてくれた」と感謝の気持ちを伝え、彼を大学へと送り出しました。
大学に入学したロドリゴは必死で勉学とスポーツに励み、恋人もできましたが、エイプリルフールで嘘をつかれたことに強いショックを受けたロドリゴは彼女と破局してしまいます。
その頃、ハビエルはサチオーネからイザベルはもう余命幾ばくもないとの手紙を受け取り、久しぶりに病床のイザベルと再会を果たしました。それから間もなくして、イザベルはハビエルとサチオーネに看取られてこの世を去りました。
母の訃報を受け取ったロドリゴは、たまたま偶然にも一人ベンチで母を想い涙を流していたディランと出逢い、このことがきっかけで二人は交際を始めることとなりました。
それから時は流れ、ロドリゴとディランの娘エレーナ・デンプシー=ゴンザレス(ロレンツァ・イッツォ)は作家となり、これまでの家族の歩みを一冊の本にまとめた自伝的作品『人生そのもの』を発表しました。書店で朗読イベントを開いたエレーナは、父が母から聞かされた言葉「私たちは人生の荒波を乗り越えてきた。これからもそう。それが人生、“生きる”ってことよ。想像以上に過酷な試練。それに立ち向かい、前に進めば愛を見つけられる。私の人生、そして物語は、私が消えても続いていく。あなたと共に…」を振り返っていました。
以上、映画「ライフ・イットセルフ 未来に続く物語」のあらすじと結末でした。
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