希望のちからの紹介:2008年アメリカ映画。原題:Living Proof 映画に出てくる新薬“ハーセプチン”は、米国において1992年より臨床試験が開始され、1998 年乳癌治療薬としては世界で最初のヒト化モノクローナル抗体治療薬として、FDAで認可されました。「希望のちから」はその経緯を描いたノンフィクション映画であります。長きに渡り家族を犠牲にしてまでも乳がんに立ち向かう医師とその患者達を描いた感動作品です。
監督:ダン・アイアランド 出演:ハリー・コニック・Jr(デニー)、アマンダ・バインズ(秘書)、エイミー・マディガン(フラン)、ジェニファー・クーリッジ(ティシュ)、レジーナ・キング(リー・ジャクソン)、ほか
映画「希望のちから」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「希望のちから」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
希望のちからの予告編 動画
映画「希望のちから」解説
この解説記事には映画「希望のちから」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
希望のちからのネタバレあらすじ:起
デニスは労働実習のジェイミーと研究室に入ります。理系ではなかったジェイミーに研究の内容を説明します。
妻のドナより電話が入り5時半頃帰ると約束して電話を切ります。しかし研究に没頭するデニーが帰宅したのは灯りのすっかり暗くなった時間でした。娘の発表会に来なかったデニスに子供の為にたまには側に居てと言うドナでしたが小言はおしまいにしてキスをします。
希望のちからのネタバレあらすじ:承
一度は開発を中止した共同研究をしていたジェネンテック社が再度研究を続ける事になり以前よりも予算や時間は少なくなりますがデニスは研究を続けられる事に安堵します。
友人のリリーは以前夫がガンになった際のお礼も兼ねて研究費を調達すると言い、レストランで偶然会った億万長者といわれるレブロンのオーナーに話をします。
役員の中でもデニスの研究には批判的な意見も多く「ガンに抗体療法は効かない・・・時間と金のムダだ」という意見も多かったのです。
そんな厳しい中リリーはレブロンのオーナーより240万ドルの無条件援助金の約束を取り付けます。
希望のちからのネタバレあらすじ:転
1990年マウス抗体実験が初めて人に投与する事になり、その後4ヶ月が過ぎデニスは第一相臨床試験の許可を待ち続けます。1992年第一相臨床試験の許可がおり15人の患者達が期待に胸を膨らませ病院に集まります。その新薬には“ハーセプチン”という名前が付けられます。そして患者側からデニスに“オッパイを救って”と書かれたオッパイ型のケ-キが贈答され皆に笑顔が浮かびます。
その後患者の一人であるサリーはガンが進行し亡くなります。
そして又一人ガン切除をしたエリーは恋人のジョシュから求婚されますが再発に怯え求婚を断ります。
第二相臨床試験を行う前にティナが呼び出されます。うまくいっていると思われたはずがティナは第二相臨床試験には進めなかったのです。デニスは「治療の効果を明確に測れる患者だけに絞られます」と説明します。
第二相臨床試験を行えたのは5人でした。ぶつけようのない悲しみに耐えられないデニスはシャワーを浴びながら涙します。
希望のちからの結末
ガンが再発し転移したエリーはやっとの思いで第三相臨床試験の第一被験者になります。
1996年レブロンが主催するマラソン・ウオーク大会に家族で参加したデニスの元には何人もの患者が駆け寄り礼を述べます。
そしてやっとその日がやって来ます、薬の効果が証明されたのでした。
エリーも又ジョシュとの結婚式の日を迎える事が出来ました。
[“ハーセプチン”は何十万人もの命を救い、リリーは18年で1千万ドルの研究費を集めました。]
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