LOVE MY LIFE ラブ マイ ライフの紹介:2006年日本映画。やまじえびねの同名コミックが原作。二人の女子大学生のピュアな恋愛を描いた青春ガールズラブ・ストーリー。主人公の泉谷いちこは、ママが亡くなった後は翻訳家のパパと2人で暮らしていました。そんなある日、いちこはエリーという女の子と恋に落ち…。
監督:川野浩司 出演:吉井怜(泉谷いちこ)、今宿麻美(城島エリー)、石田衣良(作家)、高橋一生、平岩紙、 須賀貴匡、川合千春、寺泉憲、秋本奈緒美、池内博之、小泉今日子、浅田美代子、ほか
映画「LOVE MY LIFE ラブ マイ ライフ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「LOVE MY LIFE ラブ マイ ライフ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
LOVE MY LIFE ラブマイライフの予告編 動画
映画「LOVE MY LIFE ラブ マイ ライフ」解説
この解説記事には映画「LOVE MY LIFE ラブ マイ ライフ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
LOVE MY LIFE ラブマイライフのネタバレあらすじ:起
18歳の大学生・泉谷いちこ(吉井怜)のママ(小泉今日子)は、彼女が幼い時に亡くなりました。ママ亡き後、男手一つで育ててくれた翻訳家のパパ(石田衣良)といちこは二人で暮らしています。
そんなある日、いちこに恋人ができました。すっかり恋人に夢中ないちこは、家にも帰らず恋人の家に三日も泊ってしまいます。家に帰るとパパは娘のことを心配しており、いちこは思い切って恋人を紹介することにしました。
娘から恋人を紹介されたパパは最初は戸惑います。なぜなら相手が男性ではなく女性だったからです。いちこの恋人・城島エリー(今宿麻美)は弁護士を目指す女子大学生で、彼女は聡明で容姿端麗な女性です。
いちことエリーのの出会いは、ライブハウスでした。会った瞬間に「この人を探していた!」と直観で感じたいちこは、すぐにエリーと恋に落ちます。
娘がレズビアンだとわかったパパは、驚きつつも2人を理解して祝福してくれました。さすがパパだと思ったいちこですが、のちに実はパパはゲイで、ママはレズビアンだったことを聞かされます。元々知り合いだったパパとママは、子どもがいる普通の家庭を持つことが夢でした。そんなある日パパもママも失恋したのをきっかけに、結婚して子どもを作り家庭をもつことに決めます。
パパからの予想していなかった告白に戸惑ういちこですが、この後パパから衝撃の告白をうけることとなります。それは、パパには28歳の雑誌の編集者をしている男性の恋人・タチバナ(池内博之)がいることでした。愛とは何なのか、普通って何なのかを考え、混乱しながらも、いちこは前向きに物事を考えるようにするのでした。
LOVE MY LIFE ラブマイライフのネタバレあらすじ:承
冬の浜辺でエリーといちゃついていたいちこは、ママの知り合いの女性に偶然再会します。女性はかつて、ママの恋人でした。彼女はいちこのパパのことも知っており、いちこのパパとママが子育てに奮闘していた頃の話を聞かせてくれました。普通の夫婦ではなかった二人ですが、いちこのことを心の底から愛していたと聞かされて、いちこはうれしく感じるのでした。
いちこの大学にはゲイの友達・たけちゃん(高橋一生)がいました。いちこがレズでたけちゃんがゲイだということは、周りには内緒にしています。たけちゃんは周りに自分がゲイだとばれることが怖くて、いつもびくびくした様子でいました。
そんな彼を見て、いちこは周りに自分のことを打ち明けたいと思うようになります。そのことをエリーに話すと、「周りに打ち明けて、自由になれるとは限らないよ!」と言われました。「全部をさらけ出すよりも、先にやるべきことがある!」と話すエリー。
ある日二人がデートをしていると、エリーの元彼が現れます。元彼はエリーに「誰かと今付き合っているの?」と尋ねます。そのやり取りを聞いていたいちこは動揺し、その場から走って逃げだしました。
エリーは男性と付き合っていた頃の話をいちこに伝えます。エリーは、自分でもよくわからない時期がありました。自分が何者なのかを確かめるために男性と付き合った経験があり、そんなエリーの過去を知っていちこはホッとするのでした。
LOVE MY LIFE ラブマイライフのネタバレあらすじ:転
レコード店でバイトをしているいちこは、よく店に来るモヒカンのかっこいい女性に憧れをもつようになります。そんなある日、彼女から話しかけられたいちこは、バイト終わりにモヒカンの女性と二人で公園を歩くことにしました。すると突然、モヒカンの女性にいちこはキスをされます。家に帰ったいちこは、エリーに女性とキスをしたことを打ち明けました。するとエリーは落ち込みながらも、いちこのことを許すのでした。
クリスマスが近づいてきました。エリーが父親と会うことを知って、いちこも同席させてもらいます。エリーの父親は、弁護士をしている真面目で気難しい人です。司法試験が間近に迫った娘に、一度で試験に合格するようプレッシャーをかける父親。いちこは自分のパパとは違うタイプの父親に少々驚きます。
エリーは、幼い頃から父親に対して対抗心がありました。自分をさらけ出すよりも丈夫な鎧を身に着けるほうが大事だと考えるエリーは、父親や兄を見返すために弁護士になろうと必死です。そんなエリーの考えが、いちこにはいまいち理解できずにいました。
そしてクリスマスの日、プレゼント交換をした後に、エリーから「会うのはしばらく避けたい。」と言われます。「司法試験もあるし、いい加減遊んでいられない。」と言われてしまったいちこは、会えなくなることが不安でエリーのことを追い詰めようとします。するとエリーがいちこの頬を叩き、いちこは彼女の部屋を立ち去るのでした。
LOVE MY LIFE ラブマイライフの結末
エリーにフラれてしまったいちこは、恋人と長く続けるにはどうすればいいのかパパに相談します。するとパパから「遊んでいられないのはいちこも同じで、いい加減自分の人生を歩まないといけないよ。」と言われてしまいました。
それからは何もやる気が出なくなったいちこは、正月も一人寂しく過ごします。そんな娘に、パパが一冊の本を手渡します。翻訳してみるよう言われて、その日は本を翻訳しながら、エリーとの楽しかったころを思い出すいちこでした。
エリーのことが忘れられないいちこは、たけちゃんに相談することにします。すると弁護士になろうと頑張っているエリーを応援せず、ただ会いたいとわがままを言っているだけだと、たけちゃんに言われてしまいました。
その後、いちこはパパから紹介されて本を翻訳するバイトを始めます。レコード店でのバイトをこなしながら翻訳の仕事もこなし、毎日があわただしく過ぎて行きました。そして何とか依頼された本の翻訳の仕事が終了した頃、エリーから『会いたい』とメールが来ました。
久しぶりに再会した二人はしばらく抱き合います。エリーはいちこに、書き上げた原稿用紙を見せました。タイトルは『LOVE MY LIFE』です。自分の人生にケリをつけるためにエリーが書いたもので、「いちこに出会わなければ書けなかった。司法試験を受けるのをやめて、小説家になる!」と、エリーはいちこに笑顔で告げます。
この先何が起ころうと、自分の中で生まれる自然な気持ちを否定せずに、いつでもどんな時でも堂々と生きていけると感じるいちこでした。
以上、映画「LOVE MY LIFE ラブ マイ ライフ」のあらすじと結末でした。
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