ふたりのマエストロの紹介:2022年フランス, ベルギー映画。才能があり指揮者として活躍する息子と、ベテランながら大きな偉業をなしていない同じく指揮者の父が、とある大きな演奏会の依頼が間違えてきたことで、少しずつ関係を修復させていく様を描いた作品です。劇中に流れるクラシックの名曲の数々が聞き応えがあり必見です。
監督:ブリュノ・シッシュ 出演:イバン・アタル(ドニ)、ピエール・アルディティ(フランソワ)、パスカル・アルビロ(ジャンヌ)、ニルス・オトナン=ジラール(マチュー)、キャロライン・アングラード(ヴィルジニ)、ほか
映画「ふたりのマエストロ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ふたりのマエストロ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ふたりのマエストロ」解説
この解説記事には映画「ふたりのマエストロ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ふたりのマエストロのネタバレあらすじ:起
フランソワ・デュマール(ピエール・アルディティ)は輝かしいキャリアを誇る指揮者でした。息子ドニ(イバン・アタル)もまた指揮者をしていて、父を超える活躍をしていたのです。キャリアは長いものの成功したとは言えないフランソワは、ドニが賞を受賞する姿をテレビで微妙な気持ちで見ていたのか、すぐテレビを消してしまいます。
ある日、オーケストラの練習に向かうフランソワ、練習途中で携帯が鳴り、中断させられたフランソワは怒ってしまいますが、自分の携帯だったことに気づき急いで電話に出るのでした。
電話の内容は、スカラ座でのオーケストラの指揮を任せたいという内容でした。大喜びで帰宅したフランソワは、誕生日を祝いに来ていた妻やドニに今日の事を報告すると、皆喜んでくれました。
ふたりのマエストロのネタバレあらすじ:承
しかし後日、総裁から呼び出されたドニは、スカラ座の指揮の依頼を秘書が間違えてフランソワに依頼してしまった、これが間違いだったことをフランソワに伝えてくれないかという依頼でした。
とはいえ、すっかり喜んでしまっているフランソワに、ドニはなかなか言い出すことが出来ないでいました。
なかなか言い出せないドニ、手紙を書いて渡そうとするも、これもまた渡せずじまいです。何かがおかしいということをドニの高校生の息子マチュー(ニルス・オトナン=ジラール)はうっすらと気づいていました。
ふたりのマエストロのネタバレあらすじ:転
スカラ座に招へいされていたソリストが独奏会に来ていたので、ドニは挨拶に向かいます。
しかしそこにはフランソワが母親のジャンヌ(パスカル・アルビロ)と来ていたのです。堪らなくなったドニは、上機嫌でソリストに挨拶するフランソワを横目に、ジャンヌに本当の事を伝えます。ジャンヌの表情が一瞬で強張ります。
その日から、ジャンヌは頑なにミラノには行きたがらなくなります。そんなジャンヌの態度から全てが間違いだったことを悟ったフランソワは、ドニの元を訪れました。
一杯飲ませろとぶっきらぼうにやってきたフランソワ。そしてドニに、今までの鬱憤を晴らすかのように全てをぶち撒けます。
ふたりのマエストロの結末
ドニも負けじと想いの全てをフランソワにぶつけました。ずっと隠してきた、ドニが自分の本当の子供ではないということまでフランソワはぶち撒けますが、やがて指揮者としての在り方などを話し合い、共感し合うこともありました。
月日は過ぎ、スカラ座の演奏会当日。フランソワはやはり現れませんでした。最初の曲が始まると、舞台袖から指揮者の格好をしたフランソワが現れました。フランソワは指揮者であるドニの隣に立ち、指揮棒を振ります。最初は面食らった観客も大喜びです。
今回の事件の引き金となった秘書は、私のおかげだとなぜか胸を張ります。大好評のまま演奏会を終えた親子は、関係を修復し、互いを尊重できる間柄になりました。
以上、映画「ふたりのマエストロ」のあらすじと結末でした。
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