メジャーリーグ2の紹介:1994年アメリカ映画。実在のアメリカ・メジャーリーグ球団「クリーブランド・インディアンス」を描いた野球コメディ映画『メジャーリーグ』(1989年公開)の続編です。前作の翌年を舞台に、前年とは打って変わって低迷してしまったチームが新戦力の加入で巻き返す姿を描きます。本作でとんねるずの石橋貴明が日本からの助っ人選手役でハリウッドデビューを飾り、次作『メジャーリーグ3』(1998年公開)にも続投しています。
監督:デヴィッド・S・ウォード 出演:チャーリー・シーン(リッキー・ボーン)、トム・ベレンジャー(ジェイク・テイラー)、コービン・バーンセン(ロジャー・ドーン)、デニス・ヘイスバート(ペドロ・セラノ)、ジェームズ・ギャモン(ルー・ブラウン)、石橋貴明(タカ・タナカ)、レネ・ルッソ(リン・ウェルズ)、オマー・エップス(ウィリー・メイズ・ヘイズ)、マーガレット・ホイットン(レイチェル・フェルプス)、ミシェル・バーク(ニッキー・リーズ)、アリソン・ドゥーディ(レベッカ・フラネリー)、エリック・ブラスコッター(ルーブ・ベイカー)、ほか
映画「メジャーリーグ2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「メジャーリーグ2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
メジャーリーグ2の予告編 動画
映画「メジャーリーグ2」解説
この解説記事には映画「メジャーリーグ2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
メジャーリーグ2のネタバレあらすじ:起
前年、クリーブランド・インディアンスはアメリカンリーグ東地区で劇的な優勝を飾りました。本拠地を移転させるべくあの手この手でチームの邪魔をしてきた嫌われ者のオーナー、レイチェル・フェルプス(マーガレット・ホイットン)は球団経営から身を引き、代わりに現役を引退した元三塁手のロジャー・ドーン(コービン・バーンセン)が球団を買い取って新オーナーに就任しました。
インディアンスの選手たちは前年の優勝の興奮の余韻を残したまま本シーズンに突入しましたが、チームを引っ張るベテラン捕手のジェイク・テイラー(トム・ベレンジャー)は不安を募らせていました。
前年に奪三振王に輝いたリッキー・ボーン(チャーリー・シーン)は様々な変化球の新球を試した影響で自慢の剛速球が鳴りを潜めてしまっていました。前年に盗塁王を獲ったウィリー・メイズ・ヘイズ(オマー・エップス)はアクション映画の主役に抜擢されるなど生活が一変、リムジンでキャンプインしてファンの顰蹙を買いました。
おまけにウィリーは映画撮影の際に足を痛めており、長距離砲に転向したこともあって以前のような俊足は見られなくなっていました。熱心なブードゥー教信者だった強打者のペドロ・セラノ(デニス・ヘイスバート)はなぜか仏教徒に改宗し、その影響ですっかり闘争心を失ってしまっていました。
新人捕手のルーブ・ベイカー(エリック・ブラスコッター)は、なぜか投手への返球が暴投してしまうという致命的な欠点を抱えていました。見かねたジェイクは、ルーブが女性に対して非常に強い興味を示していることから、返球の時は女性のことを考えて投げるよう指示しました。するとルーブはたちまち欠点を克服し、まともな返球ができるようになっていきました。
メジャーリーグ2のネタバレあらすじ:承
インディアンスは開幕を迎えましたが、前年の奇跡的な快進撃とは打って変わって低迷を余儀なくされました。ジェイクも膝の故障と体力の衰えに苦しめられ、遂にはロジャーからコーチに転身するよう勧告されました。
捕手二人制を掲げるチームは正捕手をルーブと昨年オフに鳴り物入りで獲得した大物選手ジャック・パークマン(デヴィッド・キース)の二人体制にすることを決めており、悩んだジェイクは恋人のリン・ウェルズ(レネ・ルッソ)から野球以外の人生があると諭され、チーム方針を受け入れて現役引退とコーチ就任を決意しました。
一方、リッキーは恋人でマネージャーのレベッカ・フラネリー(アリソン・ドゥーディ)が打ち立てたイメージアップ作戦で、“不良から更生したヒーロー”として町の施設で暮らす子供たちと共に写真を撮ることになりました。リッキーはそこで、かつての不良時代からの幼馴染だったニッキー・リーズ(ミシェル・バーク)と思いがけない再会をしました。
ニッキーは今では施設の教師をしており、気まずい思いをしたリッキーは「今の俺はあの頃のチンピラじゃない」と告げると足早に立ち去ろうとしました。ニッキーはリッキーに、以前家に置き忘れていった皮のジャケットを渡しました。
リッキーは宿敵シカゴ・ホワイトソック戦に登板、自ら編み出した変化球を投げるが、ことごとく打たれてしまい、バッテリーを組んだパークマンと険悪な雰囲気になってしまいました。ホームラン狙いのウィリーは毎回フライになってしまい、唯一調子が良かったのは長距離砲としての実力がありながらも自己中心的で協調性のないパークマンだけという皮肉ぶりでした。
一方、チームの成績不振とロジャーの経営の不慣れから、球団の運転資金はもはやシーズン終了まで持たない見込みとなっていました。ロジャーは資金繰りに頭を悩ませました。
メジャーリーグ2のネタバレあらすじ:転
不振にあえぐリッキーは、去年までは余裕に155キロを記録していた自慢の速球が140キロしか出なくなったことに落ち込んでいました。レベッカはリッキーに、スポンサーには投球よりもイメージアップの方が大事だと諭しました。
リッキーは前半戦の間ベンチスタートとなり、試合を見に来ていたニッキーからはただのスランプだと慰められました。リッキーは今まで連絡しなかったことを詫びますが、ニッキーはホワイトソックスファンの恋人がいることを打ち明けました。リッキーは落ち込んだまま試合に登板し、ホームランを打たれてしまいました。
インディアンスは相変わらずの低空飛行を続け、愛想を尽かしたファンは続々と離れていきました。ロジャーは資金難からパークマンを放出することを決め、パークマンはマスコミにインディアンスの悪口を言った後にホワイトソックスへトレード移籍となりました。監督のルー・ブラウン(ジェームズ・ギャモン)は自分に相談もなしに勝手にトレードを決めたロジャーに文句を言ったところ、ロジャーは新戦力として「ジャイアンツ」から外野手を獲得したことを明かしました。
インディアンスの経営権は手を引いたはずのレイチェルに買い戻され、レイチェルは再びオーナーに返り咲いてしまいました。ロジャーはゼネラルマネージャに転身しました。未だにインディアンスへの憎しみを募らせているレイチェルは相変わらずチームが負け続けることを願っていました。
連敗地獄に陥ったルーは何としてでも選手たちを鼓舞しましたが、突然心臓発作を起こして倒れてしまい、入院することになってしまいました。ジェイクが監督代行を務めることとなり、ロジャーも現役に復帰することにしました。しかし、ロジャーは復帰こそしたもののベンチを暖める日々が続き、ジェイクに試合に出させてほしいと懇願するも「OB戦に出させてやるよ」と皮肉を言われる始末でした。
やがてインディアンスに新戦力としてタカ・タナカ(石橋貴明)が加入しました。タカは日本の「東京ジャイアンツ」からやってきた助っ人日本人選手であり、ルーはてっきりタカが「サンフランシスコ・ジャイアンツ」から来たものと勘違いしていました。しかし、タカの素質は予想外に高いものであり、頭でバットをへし折るパワーと強気な守備力を兼ね備えていました。
タカは一向に調子の上がらないペドロに声を掛け、内に仏の心を秘めながらサムライのように気迫を見せて戦うことを説きました。しかし、それでもペドロはなお闘争心を見せようとはしませんでした。
ある日の試合中、互いに不振に陥っていたリッキーとウィリーが些細なことから喧嘩を始め、やがてチーム全員をも巻き込んだ大騒動に発展してしまいました。その時、かねてからだらけきっているインディアンスの現状に憤りを感じていたルーブが野球が好きで頑張っているのではないのかと感情を露にしました。ルーブは騒動の際に足を痛めており、それを見たウィリーは代走に入ると久しぶりに盗塁を成功させした。そしてタカに檄を飛ばされたペドロは遂に奮起、闘争心を燃やして反撃開始の狼煙となるホームランを放ちました。
メジャーリーグ2の結末
リッキーはレベッカが友人に自分の悪口を言っていたことを知り、レベッカと決別することにしました。その後、リッキーはニッキーに会いに行き、これまでの悩みを打ち明けました。リッキーはニッキーとの会話しているうちに次第に笑顔を取り戻していき、そして二人は一緒にバイクで走り、思い出の場所でキスをしました。
再びひとつにまとまったインディアンスは快進撃を続け、遂に首位へと躍り出ました。しかし、リッキーは未だにスランプから抜け出せず、観客からはヤジを飛ばされる始末でした。それでも仲間たちやタカら新戦力の奮闘中あってインディアンスは2年連続でアメリカンリーグ東地区優勝を果たしました。
レベッカはリッキーに、最後のお願いとしてスポンサー主催のパーティーに出てくれるよう頼んできました。同じ日の夜、ニッキーと子供たちが地区優勝祝いの準備をしてくれていたのでリッキーは顔を出すことにしました。しかし、リッキーは挨拶もそこそこに早々と立ち去ろうとしたので、ニッキーはリッキーを呼び止めると、子供たちをないがしろにするなと訴えました。
インディアンスの次の目標はプレーオフを勝ち抜き、リーグ優勝してワールドシリーズに進出することでした。インディアンスの快進撃は止まらず、目標まであと1勝と迫りましたが、レイチェルはまたしてもチームを邪魔すべく、あえて選手たちを褒め殺しにして緊張させる作戦に出ました。
レイチェルの罠にはまったチームはあと一歩のところで連敗を重ねるようになってしまいました。ジェイクはなおも調子の上がらないリッキーに世間を気にするなと助言し、昔の自分を取り戻せなければ君は終わりだと現実を突きつけました。リッキーは高級スーツに身を包んだ自分の変貌ぶりに自嘲の念を抱きました。一方、ジェイクはルーの見舞いに赴き、翌日のホワイトソックス戦には必ず勝利することを約束しました。
翌日。ジェイクは選手たちにルーは危篤状態に陥っていると嘘をつき、ルーは最期に勝利を望んでいると選手たちの奮起を促しました。ジェイクの作戦は成功し、選手たちは一丸となって試合に挑みました。チームはペドロのホームランで勝ち越すと、ジェイクは満を持してリッキーをマウンドに送り込みました。
リッキーはコンタクトレンズを外して眼鏡をかけ、ニッキーから受け取った皮のジャケットを着ていました。観客達はリッキーの完全復活を喜ぶなか、リッキーは渾身の163キロの剛速球を投げ、インディアンスは見事にリーグ優勝を果たしました。
リッキーはスポンサーのパーティーには顔を出さず、そのままニッキーの元に向かいました。リッキーはニッキーに償いをさせてほしいと謝罪すると、ニッキーは「今日のピッチングで十分よ」と言うと恋人がいるというのは嘘であることを明かしました。リッキーとニッキーはキスをして愛を確かめ合いました。
以上、映画「メジャーリーグ2」のあらすじと結末でした。
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