愛を綴る女の紹介:2016年フランス,ベルギー映画。情熱的な愛を求めながら望まない結婚をした女性が運命的な出会いを果たすが、そこには思わぬ真実が秘められていた。M・アグスのベストセラー小説「祖母の手帖」を映画化。
監督:ニコール・ガルシア 出演:マリオン・コティヤール(ガブリエル)、ルイ・ガレル(アンドレ・ソヴァージュ)、アレックス・ブレンデミュール(ジョゼ)、ブリジット・ルアン(アデル)、ヴィクトワール・デュボワ(ジャニーヌ)、アロイーズ・ソヴァージュ(アゴスティーヌ)、ダニエル・パラ(マルタン)、ほか
映画「愛を綴る女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛を綴る女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
愛を綴る女の予告編 動画
映画「愛を綴る女」解説
この解説記事には映画「愛を綴る女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛を綴る女のネタバレあらすじ:起・愛のない結婚
1950年代、南仏の田舎町で暮らすガブリエルは、想い込みが激しくヒステリックな面のある少女だった。そんな彼女を持て余していた母親は彼女を結婚させようと、季節労働で来ていたジョゼに話を持ちかける。
結婚か施設行きかを迫れたガブリエルは、ジョゼに「愛さないし、寝ない」と告げたうえで彼との結婚を受け入れる。
海辺の町でジョゼとの生活が始まる。ガブリエルは毎週末娼館に通うジョゼに、自ら娼婦の装いで夫に金を払わせて身を任せるようになる。
愛を綴る女のネタバレあらすじ:承・運命的な出会い
ある日、ガブリエルは突然腹痛に襲われ出血、病院で流産を知らされると同時に結石があることがわかり、医師に温泉療養をすすめられる。
アルプスの施設で6週間の療養をすることになったガブリエルは退屈を持て余していたが、そこで同じく療養中の若い男性アンドレに出会い、戦争の帰還兵で尿毒症を患い、もう長くはないと言われていた彼の部屋を訪ねて親しくなる。
彼と過ごす時間に安らぎを感じていたガブリエルだったが、ジョゼが見舞いにやって来た翌日、アンドレはリヨンの病院へ救急搬送される。
突然の別れに打ちひしがれるガブリエルだったが、数日後アンドレは再び療養所に戻ってくる。2人は体を許しあい、深い関係になるが、やがてガブリエルの退院が決まる。
アンドレとの別れに絶望するガブリエルだったが、手紙で連絡しあうことを約束してジョゼとともに自宅へと戻る。
愛を綴る女のネタバレあらすじ:転・届かぬ想い
ほどなく彼女の妊娠が分かり、アンドレの子と確信していた彼女はジョゼに全てを告白して出て行こうとするが、ジョゼは激怒して許さない。ガブリエルは何度もアンドレへ手紙を送り続けるが返事は一度も届くことはなかった。
ある日、出した手紙が全て送り返されたのを見た彼女は正気を失い、海へ入ろうとするがジョゼが必死に止める。
その後無事に男の子を出産、我が子の成長とともに平穏な日々が続く。そんな中、ラジオから流れるピアノ曲を耳にしたガブリエルは、かつてアンドレが1度だけその曲を弾いていたことを思い出し、息子にピアノを習わせる。
愛を綴る女の結末:真実を見る目
息子がピアノコンクールに参加することになり、夫と息子とともにリヨンを訪れたガブリエルは、かつてのアンドレの住所を目にしてその部屋を訪ねる。しかしそこにいた兵士からアンドレは療養所から搬送された日に亡くなったと聞かされ、衝撃を受ける。
リヨンからの帰り道、ガブリエルはジョゼから施設に見舞いに来た日のことを聞く。ジョゼはあの日、アンドレに会い、宿に帰っても眠れず、夜中にガブリエルの部屋に忍び込み彼女を抱いた。息子はまぎれもなくジョゼの子だった。
アンドレと撮ったはずの写真を見返してみれば、そこにはガブリエルの姿しかなく、彼女は全てが幻だったことを悟る。なぜ黙っていたのかと尋ねるガブリエルに「君に生きていて欲しかったからだ」とジョゼは答え、ガブリエルは初めて夫の深い愛を知る。
以上、映画「愛を綴る女」のあらすじと結末でした。
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