魔睡の紹介:2019年日本映画。大学教授の大川には美人妻の由利子がいます。しかし由利子は、大川の後輩で診療所を開業する磯貝医師から、催眠で麻酔をかけられて凌辱されていたのでした。心理学専門の大川は、由利子は自分が麻酔でコントロールできていると信じ、由利子をあえて怪しい診療所に行かせます・・・という内容の官能ドラマです。森鴎外野短編小説の「魔睡」の映画化で、この一本で引退した岩本和子の裸体が魅力的です。
監督:倉本和人 出演者:岩本和子(大川由利子)、中村祐樹(大川)、スガマサミ(磯貝)、野崎陽平(市村)ほか
映画「魔睡」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「魔睡」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「魔睡」解説
この解説記事には映画「魔睡」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
魔睡のネタバレあらすじ:起
浜辺で由利子(岩本和子)を見つけた大川(中村祐樹)は追いかけます。波打ち際で由利子を捕まえたものの、それは幻覚で大川はその場に倒れ込みます。
大学教授の大川は、美人妻の由利子と二人暮らしで、家にはお手伝いがいます。二人はお互い相思相愛であったものの、寝室は別で、由利子が誘いをかけても大川は抱きたがりません。
由利子は一人布団の中で自慰にふけります。そんな由利子を覗き見することで大川は満足していました。医学の中でも心理学に特化した大川は、自分が由利子に暗示をかけてコントロールできていると思っているのです。
大川は大学で同僚教授の杉村と話していると、町で評判の診療所を開業している後輩の磯貝(スガマサミ)に出くわします。磯貝は礼儀正しく、大川と杉村に対し尊敬語で挨拶をし、少し話をして別れます。その時、杉村が「磯貝の変な噂を聞いた、まあ確信がないのでそれ以上は言わない」と言いました。
魔睡のネタバレあらすじ:承
由利子は自分の母を磯貝の診療所に通わせています。この日は磯貝から「お母様の今後の検査について話したいので、奥様は残っていて下さい」と言われます。そして診察室に入ると、磯貝は由利子を見つめ、催眠術のような暗示をかけ、麻酔が効いたように眠らせます。そして由利子の両手両足を診察台に縛ると、凌辱し始めたのです。
意識朦朧の中、由利子は悶えます。由利子が正気に戻った時、それはその夜、夢を見た時でした。ハッとして目覚めた百合子は、大川に「私、昨日は何かありました?」と聞きますが、大川は「何もない」と言って大学に出勤します。一人になった由利子は服を脱ぎ、自分の体を調べます。
大川は、大学で杉村から「磯貝のところに奥さんを行かせないほうが良い、磯貝は患者に何かしているらしく、それも1回や2回じゃない。磯貝は専門は内科だが、心理学にたけていて、言葉巧みに暗示をかけるらしい」と教えます。
魔睡のネタバレあらすじ:転
昼間、由利子は駅で大川に出会った時のことを思い出しながら、磯貝の診療所に向かいます。「検査の手続きだけやりにきた」と看護師に伝えますが、磯貝と目が合うと、そのまま診察室に入ってしまいます。磯貝は由利子の服を脱がせてレイプしてしまいます。
診察室で我に返った由利子は、服は着せられていたものの違和感を感じ病院を飛び出します。家に帰り、寝室に籠りっぱなしの由利子に、帰ってきた大川が話しかけます。由利子は「私は汚れてしまったかもしれない」と言います。
話を聞いた大川は由利子を抱きます。大川に抱かれる由利子は悦びに悶えます。そして「あなたがいない昼間は一歩も外に出ません」と言う由利子に、大川は「大丈夫だ、僕が全てわかっているから、磯貝君のところに行ってきなさい」と言ったのです。
魔睡の結末
翌朝、大川は列車に乗って出張に向かいます。由利子は診療所へ行き磯貝に抱きつくと「愛して」と言います。大川は浜辺で由利子の事を考えています。
実は昨夜、大川は由利子に暗示と麻酔をかけ、心の中を支配してすべてをコントロールできると思い込んでいたことから、由利子に「磯貝に抱かれておいで」と言ったのでした。
自信のあった大川でしたが、そこへ由利子がやってきます。大川は「あの男に抱かれたのか?」と聞きます。由利子は「はい」と言って立ち去ります。大川は、麻酔をかけられていたのは自分だと気づきます。そして大川の嫉妬心は燃え上がったのでした。
以上、映画「魔睡」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する