僕とカミンスキーの旅の紹介:2015年ドイツ,ベルギー映画。有名画家カミンスキーの伝記本を書いて一発逆転を狙っているセバスティアンが、カミンスキーに翻弄されながら、自分自身を見つめ、考える、コメディ&ロードームービーです。カミンスキーの元恋人役はあの有名なチャップリンの娘、ジェラルディン・チャップリンが演じます。
監督:ヴォルフガング・ベッカー 出演:ダニエル・ブリュール(セバスティアン)、イェスパー・クリステンセン(マヌエル・カミンスキー)、アミラ・カサール(ミリアム・カミンスキー)、ドニ・ラヴァン(カール・ルートヴィヒ)、ジェラルディン・チャップリン(テレーゼ・レッシング)ほか
映画「僕とカミンスキーの旅」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「僕とカミンスキーの旅」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
僕とカミンスキーの旅の予告編 動画
映画「僕とカミンスキーの旅」解説
この解説記事には映画「僕とカミンスキーの旅」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
僕とカミンスキーの旅のネタバレあらすじ:起
自称美術評論家のセバスティアンは、盲目の画家であるカミンスキーの伝記本を出版することによって一発逆転を狙っています。カミンスキーはピカソなどの有名画家と名を連ねるほどに有名な画家です。セバスティアンは家出同然で隠遁生活をしているカミンスキーの元へやってきました。カミンスキーの家は田舎にあり、待ち構えていたのは性格がきつそうなカミンスキーの娘ミリアムでした。カミンスキーにインタビューを試みようとしても、ミリアムが邪魔をしてきます。思うようにいかないセバスティアンはイライラします。そんなとき、セバスティアンはカミンスキーが人生で一番愛していた女性テレーゼと死別したことを耳に入れます。その女性について調べてみると、なんと彼女は死んでいませんでした。これは伝記本のいいネタになると思ったセバスティアンは、テレーゼにコンタクトをとります。
僕とカミンスキーの旅のネタバレあらすじ:承
ミリアムがいないときを見計らって、セバスティアンはカミンスキー宅を訪ねます。カミンスキーが盲目の老人をいいことにアトリエに侵入します。そこには、未発表のカミンスキーの絵が何点も置いてありました。あまりにも素晴らしい作品に驚嘆したセバスティアンは、そのうちの何点かを盗みます。その後、カミンスキーにインタビューを始めます。カミンスキーに「アトリエに入ったな。臭いで分かる」と疑われますが、しらばっくれます。明らかにセバスティアンはカミンスキーを有名画家ではなく、盲目の老人として雑に扱っていました。セバスティアンはカミンスキーにテレーゼが生きていたことを伝えます。カミンスキーは困惑していました。そこでセバスティアンは「会い行きましょう」と提案します。その話にカミンスキーは乗ります。ミリアムが帰ってくる前に急いで出発します。カミンスキーとセバスティアンの旅が始まりました。
僕とカミンスキーの旅のネタバレあらすじ:転
道中、カミンスキーはわがままでした。昼寝をしなければだめ、食事はしっかり取らなければだめ、きれいなホテルに泊まりたいなど。しかし、セバスティアンはどうせ盲目だから、何を与えても分からないだろうと考え、適当に食事の準備をし、格安のホテルに泊まらせました。カミンスキーはセバスティアンが目を離している隙に、見知らぬ男性を車に乗せていました。しばらくはこの3人で旅を共にしましたが、2人がトイレに行っている間に、その男性は車を盗んで逃走をしてしまいます。その車の中には、盗んだ絵と書きかけの原稿が入っていました。途方にくれているセバスティアンを横目に、カミンスキーのわがままはとまりません。他の足で一旦セバスティアンの家へ向かい、車を拾って、テレーゼの元へ向かいます。
僕とカミンスキーの旅の結末
テレーザの家に着いたときには、テレーザの現在のパートナーが笑顔で迎えてくれました。カミンスキーはテレーザを見ながら「ずっと思っていた」と伝えます。しかし、テレーザは冷たく「そんな昔のことは忘れてしまった」と言います。テレーザはぼけていましたのか、ただ本当にカミンスキーのことをよく覚えていないのかよくわかりません。そして、なぜ当時カミンスキーの元を黙って離れたのかもわかりませんでした。カミンスキーよりテレビ番組を優先するテレーザに困惑しながら二人は分かれます。カミンスキーはテレーザに会えた喜びと、テレーザの素っ気なさに複雑な気持ちになります。外ではミリアムがセバスティアンたちの盗まれた車とともに待ち構えていました。相当立腹しています。セバスティアンとカミンスキーはこれで最後のお別れです。旅をしたことにより、二人の友情は深まりました。セバスティアンもカミンスキーのことを最初はただの老人と思っていましたが、話していくうちに尊敬の気持ちが芽生えました。すると、カミンスキーは「海に行きたい」と言います。ミリアムの目を盗んで、二人で海へと車を走らせます。初めての海にカミンスキーはご機嫌です。セバスティアンはカミンスキーに「いらないものは全部捨てればいい」と言われます。セバスティアンは海に、書きかけの伝記本の原稿、カミンスキーと撮った写真、テープレコーダを捨てます。そして、浜辺でセバスティアンが盗んだ絵にカミンスキーが何も言わず黙ってサインをします。二人は清々しい表情で別れます。そこでこの映画の幕は閉じます。
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