ミッシング・サンの紹介:2015年アメリカ映画。サラとフィルの最愛の息子ジェシーが、家族旅行中のほんの数十秒の間に行方不明になってしまいます。突然、家族の幸せを奪われた夫婦の心が壊れていく様を描いた人間ドラマ。
監督:リード・モラーノ 出演者:オリヴィア・ワイルド(サラ)、ルーク・ウィルソン(フィル)、ジョヴァンニ・リビッシ(ティム)、タイ・シンプキンス(アダム)、エリザベス・モス(シャノン)ほか
映画「ミッシング・サン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ミッシング・サン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ミッシング・サンの予告編 動画
映画「ミッシング・サン」解説
この解説記事には映画「ミッシング・サン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ミッシング・サンのネタバレあらすじ:起・失踪
小学校教師のサラは、警官の夫フィルと幼い息子ジェシーとの3人暮らしです。ある日、楽しい家族旅行の途中でガソリンスタンドに立ち寄ります。3人でスタンド内の小さなショップに入り、ジェシーはレジ近くのトイレに入ります。フィルが買い物をしながらトイレ内のジェシーに呼びかけますが、返事がありません。不審に思ったフィルは、店員に言ってトイレの鍵を開けてもらいます。トイレの中には外に通じているドアがあり、ジェシーはそこから出て行ってしまったのか姿がありません。最初は悪戯で隠れていると思ったフィル達ですが、大声で名前を呼びながら探してもジェシーは見つからないのでした。ジェシーが行方不明になってから1年後、サラとフィルはそれぞれ悲しみが癒えない日々を過ごしています。サラは安定薬に頼りながら、ジェシーを探し求めて夜の街を彷徨い歩くようになり、フィルは大切な人を亡くした人達が集うグループセラピーに通い、時々ジェシーがいなくなったガソリンスタンドに車を停めて一人で過ごしていました。
ミッシング・サンのネタバレあらすじ:承・アダム
サラは勤務先の学校の生徒である、ジェシーに雰囲気が似たアダムのことが気になります。発達障害を抱えているアダムは勉強についていけず、里親からもクラスメイトからも疎まれて孤独でした。象が好きなアダムは、図書室で象の本を読むことを心の慰めにしています。フィル達は刑事からジェシーの行方に関係しているかもしれない、農場主の男の写真を見てほしいと言われます。その男は幼い子供の画像を保存していました。フィルは写真を見て見覚えがない男だと答えますが、息子は生きていると信じているサラは写真を見ようとしません。サラは学校に来ていたアダムの母親の車の後を追い、見知らぬ他人を装って言葉を交わします。アダムの母親に「お子さんは?ファミリーカーじゃないから・・・」と聞いてみますが、「いないけど?育てる暇がなくて」と言われます。
ミッシング・サンのネタバレあらすじ:転・崩壊
フィルとサラは子供が写っている写真を確認するために警察署に呼ばれます。フィルが写真を見ますが、その子供がジェシーかどうかは分かりませんでした。「バカバカしい、息子じゃない」と頑なに写真を見ようとしないサラに、フィルは「これが現実だ。そろそろ目を覚ませ」と怒ります。フィルはそんなサラを支えたいと思いながらも、自らもまだ深い暗闇の中から抜け出せずに苦悩していきます。サラは仕事に行きますが、上の空で授業をした挙句に途中で教室から出て行き、アダムを見つめます。フィルは友人と飲みに行きます。友人の妻が妊娠していることを聞いて喜ぶものの、友人の自分よりも先に他の人がそのことを知っていることに怒り、「俺からうつるとでも?悪運が?あいつらには話したんだろ。友達じゃないのか」と腹を立てて険悪な雰囲気になります。サラはカミソリで腕を切りつけて自傷行為を行います。フィルはグループセラピーで知り合ったピートと会います。もし駅で娘を死なせた男を見かけたら、線路に突き落ばしてバラバラになるのを見たいと話していたピート。フィルは警官の特権を使って加害者の住所を調べてピートに教えます。ピートは突然娘を失った悲しみと苦悩をフィルに打ち明けただけで、まさかフィルが本気で加害者を調べてくるとは思わず驚愕します。ピートは「これじゃ救われない。君は最低だ」と言って去ります。サラは授業中に夢うつつな状態で生徒から取り上げたメタルバンドの曲を聴いていたため、上司から教室から出て行くようにと注意されます。
ミッシング・サンの結末:逃避行
サラはアダムの父親を尾行してバーに入ります。サラがアダムの学校の教師だと気付いた父親が話しかけてきます。その後、サラはアダムの父親と体の関係を持ち、父親が眠っている間に車を盗んで学校までアダムを迎えに行きます。「アフリカへ行きたい。すごい象の保護区があるんだ」と言うアダムに「いいわ」と答えるサラ。二人は空港に向かい、途中でバーガーショップに寄ります。サラはバーガーを食べるアダムを嬉しそうに眺めますが、警備員が店に入ってきたため動揺し、急いで空港に出発します。その頃、フィルは警察署にいました。農場で発見されたジェシーの服に触れながら、呆然と立ち尽くすフィル。サラとアダムは空港の近くまで行きますが、警察が検問をしていたため道を引き返します。サラの携帯にフィルから何度も電話がかかってきていましたが、警官の夫に今の状況を言えるはずもなく、出ることが出来ません。ついに車を止めて電話に出ますが、フィルが伝えてきた内容を聞いて泣き叫びながら崩れ落ちるサラ。再び出発しますが、サラは過酷な現実に押し潰されるように涙を流し続けます。そんなサラを静かに見つめるアダム。すると、何かを見たアダムが車を止めてと言ってきます。サーカス小屋の脇にポツンと象がいました。二人は引き寄せられるようにフェンスを越え、そっと象に近付いて触れるのでした。
以上、映画ミッシング・サンのあらすじと結末でした。
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