めがみさまの紹介:2017年日本映画。言いたいことも言えない内向的でいじめられてばかりいる理華が、街で知り合ったセラピストのラブと生活し、一緒にセミナーを開催することで徐々にラブに洗脳され変わっていく様子を描いたヒューマンドラマです。
監督:宮岡太郎 出演者:松井玲奈(佐倉理華)、新川優愛(ラブ)、廣瀬智紀(川崎拓海)、梅舟惟永(三坂あゆみ)、西沢仁太(鹿島)、西丸優子(相田)、尾美としのり(尾沢欽一)、筒井真理子(佐倉市絵)、片山萌美(高鷲尚美)ほか
映画「めがみさま」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「めがみさま」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
めがみさまの予告編 動画
映画「めがみさま」解説
この解説記事には映画「めがみさま」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
めがみさまのネタバレあらすじ:起
母の市絵と二人暮らしの理華は内向的で言いたいことも言えない性格で、市絵はそんな理華にいつも小言を言っていました。理華は職場の病院でも同僚の高鷲にいつもいじめられていました。いじめられても何の反応もない理華に対し、いじめはエスカレートしていきました。休憩室でファッション雑誌に載っている服を見た理華は、帰りにショップに立ち寄りました。そこには雑誌に載っていた服がありました。買いたいと見ていた理華でしたが、一人の女性が入店してきてこの服を買いたいと言いました。すると理華はあっさり諦め立ち去ろうとしました。すると女性は『あきらめるな、買いたい服だろう』と説教をしていなくなりました。翌日、その服を着て病院に出勤すると、高鷲が自分が雑誌を見て買いたかった服を先に買われた事に腹を立て、暴行まがいにいじめました。更に紛失したとされる3万円を理華のロッカーに入れられた事で泥棒扱いされ、院長からクビを宣言されました。
めがみさまのネタバレあらすじ:承
自宅に帰って病院を辞めたことを市絵に話すと、市絵は激しく怒り理華を叱責しました。自殺を考えた理華が自殺サイトをネットサーフィンしていると『セラピストラブ』とうサイトを見つけました。そして主催者のラブがあの女性だと分かりました。翌日、公園でラブに再会した理華は、悩みを話しました。すると仕返ししようと言われ、高鷲をコンビニで万引き犯に仕立てました。すっきりした理華はラブに誘われるがままセミナーの仕事をすることになり、自宅を出て同居しました。理華は橋の上で飛び降り自殺をしようとしていた川崎を助けてセミナーに誘いました。始まったセミナーでは参加者の悩みを聞き、大声を出し、黙っていても何も解決できない、言いたいことを言えとラブが説法しました。参加者はラブを女神さまと呼び異様な盛り上がりでした。自殺未遂の川崎も来ていて、ラブの虜になり、仕事をしたいと言って雇ってもらいました。そしてラブに洗脳された相田と鹿島が、ラブと理華を食事に誘いました。
めがみさまのネタバレあらすじ:転
街で迷惑行為をする人達をラブ、理華、相田、鹿島は次々撃退しました。週刊ミッドナイトの記者 三坂あゆみは編集長の尾沢の方針と自分のしたい取材のギャップに悩んでいました。この日ラブの取材がありましたが、ラブは行きたくないと言って、代わりに理華が編集者の所へ行きました。川崎が見守る中取材が始まりました。理華の言葉はラブそのものでした。ここであゆみが我慢することも必要だと言い返し、理華を追い込みました。しかし理華はラブのように持論をまくしたてあゆみを黙らせました。家に帰ると川崎がやってきて、ラブの部屋に入りました。ソファーで寝ていた理華が朝目覚めると、川崎はラブの部屋から出てきました。そしてセミナーの準備中もラブと川崎は抱き合っていました。川崎に好意を寄せていた理華はショックを受けました。セミナーが始まると鹿島が掲示板に悪口を書かれたと相田に迫りました。二人はけんかになり鹿島は相田を切りつけました。全く喧嘩を止めなかったラブに理華は突っかかりました。そこにセミナーの取材をしていたあゆみが、ラブに迫って行くと、ラブは掲示板に書き込んだのは貴女だろうと言うとあゆみは会場を去りました。
めがみさまの結末
次のセミナーの時間がせまりました。ラブは今日は行きたくないと言って理華をラブに仕立てました。理華はラブと同じように進行し、参加者を一体化させました。その時あゆみが立ち上がり、このセミナーについて間違っていると大声で話し始めました。話が進むうち、参加者たちはあゆみに襲い掛かり、あゆみは逃げ出そうとしました。その時ラブがスタンガンであゆみを気絶させました。あゆみを車に積んでラブと理華は出発しました。ラブはあゆみを殺して捨てる言い出しました。車を止め理華とラブが言い争いをしていると、あゆみが車から飛び出し、トラックの前で立ち止まり撥ねられ死んでしまいました、検死の結果、あゆみは自殺と断定されました。手首にはリストカットの跡が沢山あり、トラックの運転手も車の前で立ち止まったと言いました。理華はラブに別れを告げ自宅に帰りました。すると母の市絵が再び叱責しました。怒った理華は市絵の首を絞め出て行けと追い出しました。理華はラブの元へ帰って来ました。そしてラブにラブの本性を責め立てラブは間違っていると説教し始めました。キレたラブはナイフを構えました。ラブに飛び掛かって行った理華にナイフが刺さりました。理華は新しいラブになりセミナーを始めました。参加者は女神さまと叫びますが、理華は女神さまはもういないと言うのでした。
理華とラブは単体だと思っていましたがいい意味で最後に裏切られるとは思わなかったです。物語の途中で少し変だなと感じる部分が多々あります。それは後程分かるのですがじわじわと分かってくる瞬間も楽しかったです。
こうでありたいと誰もが理想を抱く世の中でこの作品は自分にとって影響力のある作品でもありました。
誰もが悩む中でもこうありたいと願う人の思いが感じられる物語です。