SAYURIの紹介:2005年アメリカ映画。置屋に売られた千代は辛い労働やいじめを受けながらも、芸者になるための稽古をこなしていました。電気会社会長の岩村に憧れたさゆりは、いつか芸者になって彼に再会する事を誓います。千代はさゆりという芸名を貰い一流の芸者になりますが、太平洋戦争が始まり疎開する事になります。戦後、岩村会長の会社再建のためアメリカの融資を受ける事が出来るよう、さゆり達に接待の依頼が。岩村会長に会いたいさゆりは…。スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮のゲイシャ・ムービー。1人の芸者の人生をと豪華けんらんな美の世界を描く。
監督:ロブ・マーシャル 出演:チャン・ツィイー(さゆり)、渡辺謙(岩村会長)、ミシェル・ヨー(豆葉)、役所広司(延社長)、桃井かおり(おかあさん)、工藤夕貴(おカボ)、コン・リー(初桃)ほか
映画「SAYURI」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「SAYURI」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
SAYURIの予告編 動画
映画「SAYURI」解説
この解説記事には映画「SAYURI」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
SAYURIのネタバレあらすじ:1
漁村の貧しい一家に生まれた少女、千代は父親によって京都祇園の置屋を経営する”お母さん”に売られ、一方姉のサツは売春宿に売られ離れ離れになってしまいました。置屋には千代と同じく幼い少女、おカボ、そして美しい芸者の初桃がおり、初桃は将来自分のライバルになるであろう千代の事をいじめていました。ですがおカボと励ましあいながら毎日必死に働き芸者になるためのお稽古にも通い忙しく過ごしており、姉のサツを探しにも行けませんでしたが、初桃からサツが置屋に千代を訪ねてきたと言われます。サツの居場所を教える代わりに、初桃の罪をかぶる事を条件にします。初桃が花街一の芸者、豆葉の着物を墨で汚し嫌がらせをした罪を千代にかぶせる事でした。お母さんに罰としてムチ打ちを何度も受けた千代は、やっと初桃からサツの居場所を聞き向かい再会できました。翌朝待ち合わせをして一緒に逃げる約束をします。
SAYURIのネタバレあらすじ:2
置屋に戻った千代は初桃が恋人の幸一と愛し合ってるのを見てしまい、二人に気づかれます。お母さん達が音に気づき出てきた時に、初桃はまた千代にあらぬ罪をかぶせ誤魔化そうとしますが、叩かれ始めた千代は、初桃が幸一と会っていたと証言します。初桃はお母さんに厳しく叱られ、幸一と会うことを禁じられます。翌朝早くに姉との待ち合わせ場所に向かおうと屋根伝いに向かっていた千代は屋根から落ちて怪我をし、置屋に戻されます。そこで治療費の嫌味と共に千代の両親が亡くなっていた事を知らされます。この事件がきっかけでより重労働を強いられる事になった千代は疲れ切っていました。そんなある日、芸者を連れた優しい紳士、岩村会長に声をかけられかき氷をご馳走になります。そしてハンカチに包んだお金をもらいます。千代はもらったお金をそのまま寺院の賽銭箱に入れ、芸者になって再び優しい紳士に会いたいとお願いします。
SAYURIのネタバレあらすじ:3
年月は流れ、千代は15歳、おカボは芸者になりました。ある日おカボの忘れ物を届けた千代はそこで偶然会長に出会いますが、驚き逃げてしまいます。ある日置屋に豆葉が訪ねてきて、千代を芸者に育てたいと申し出ます。豆葉の提案する金額と条件はお母さんを納得させるに十分でした。豆葉の元で千代はさゆりと名付けられ、芸者になる為の修行に励みます。いよいよ、さゆりはお座敷デビューを飾りました。そこには初桃の姿もあり再び彼女からいじめを受けます。会うたびに初桃はさゆりに嫌味を言い続けます。
SAYURIのネタバレあらすじ:4
ある日、豆葉と共に相撲観戦に出かけたさゆりは、電気会社会長の岩村と延社長に会います。岩村会長と再会できたさゆりは嬉しさを隠し、豆葉の指示で延社長の相手をします。堅物の延社長は珍しくさゆりを気に入ったようでした。祇園ではさゆりの水揚げが話題となっていました。結果、史上最高額1万5千円で決まり置屋へ報告に行った豆葉とさゆり、お母さんは大喜び。おカボに置屋を任せる約束を破り、さゆりを正式に養女とし置屋を継がせると宣言します。それを聞いた初桃は激怒しお母さんと言い合いになります。その後、初桃が岩村会長からもらったハンカチを燃やそうとするのを止める為、さゆりと揉み合いになり、置屋は大火事になってしまいます。初桃はそのまま置屋を後にしました。
SAYURIのネタバレあらすじ:5
そして太平洋戦争が始まり、さゆり達も疎開する事になります。豆葉と離れ離れになりますが、岩村会長の好意で安全な場所に避難することができ、戦後も反物業者で下働きをしていました。そこへ延社長が現れ会社工場を失ったこと、アメリカからの融資を受けるため、再び芸者として彼らを接待してほしいことをさゆりに伝えます。さゆりは豆葉とおカボの元を訪ね助けを求めます。二人の協力を得て接待するさゆりでしたが、そこでさゆりを気に入ったデリックス大佐を紹介されます。デリックスはさゆりに言い寄りますがさゆりは断ります。これを見て、二人が親密な様子だと勘違いした延社長は嫉妬し、さゆりに愛を告白します。会長を愛するさゆりは、延社長に諦めてもらうためにデリックスと抱き合っているところを見せる計画をします。おカボに延社長を連れて来てもらうよう頼み、抱き合っている様子を見せるはずが、現れたのは会長でした。その場を立ち去る会長。おカボはさゆりに置屋の跡取りの座を奪われた事への復讐だと告げます。
SAYURIの結末
後日、延社長がさゆりを身受けする待ち合わせ場所に行くと、そこには岩村会長が現れます。驚くさゆりに岩村は7年前、自分が豆葉にさゆりの面倒を見るよう頼んだと告白します。岩村会長は延社長に恩義があるため、さゆりを愛しながらも言えずに苦しんでいたのです。二人はやっと愛を確かめ合うことが出来、抱き合います。
留学中にこの映画をスーパーで売っているのを見かけ、帰国後にレンタルして観ました。海外でも有名で、「GEISHA!知ってる!日本らしいよね」と現地の友人が話してくれました。
帰国後すぐに観たので、より日本らしい綺麗さに惹かれました。一つずつ芸者としての生き方を覚えていくさゆり、岩村会長に会うため頑張る姿が涙をそそる、素敵で日本が誇れる映画です。