映画「ALONE／アローン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ALONE／アローンの紹介：2016年アメリカ,スペイン,イタリア映画。誰もいない、何もない砂漠の地雷原に取り残された米軍兵の、悪夢のような52時間の苦闘を描いたワンシチュエーションスリラーです。『ソーシャル・ネットワーク』『君の名前で僕を呼んで』などのアーミー・ハマーが主人公の米軍兵を演じます。
監督：ファビオ・レジナーロ、ファビオ・ガリオーネ 出演者：アーミー・ハマー（マイク・スティーブンス）、アナベル・ウォーリス（ジェニー）、トム・カレン（トミー・マディソン）、ジェフ・ベル（マイクの父）、ジュリエット・オーブリー（マイクの母）、クリント・ディアー（ベルベル人）ほか
この解説記事には映画「ALONE／アローン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アメリカ海兵隊の凄腕狙撃手マイク・スティーブンス（アーミー・ハマー）は、相棒のトミー・マディソン（トム・カレン）と共に北アフリカにおけるテロリスト掃討作戦に参加していました。マイクとトミーはターゲットのテロリストに照準を合わせましたが、テロリストの息子に気をとられてしまい任務に失敗、逆にテロリストに発見されてしまい、二人は追っ手の追撃から逃れ、8km先の村へ向けて砂漠を突き進むことにしまたが、その先には3000万個以上の地雷が埋められている危険な地雷原を知らせる看板がありました。しかし、トミーは「これはハッタリだ」としてマイクの制止も聞かず足を踏み入れ、誤って地雷を踏んでしまい両足を吹き飛ばされました。トミーを助けようとしたマイクも地雷を踏んでしまい、その場から一歩も動けなくなってしまいました。
激痛に耐えかねたトミーはマイクの励ましにも関わらず、家族に伝えてくれと言い残して自ら命を絶ちました。マイクはトミーが持っていた無線機を何とか手繰り寄せ、救援を呼びましたが、米軍の返答は砂嵐で救援ヘリコプターが飛ばせず、また付近でテロリストと交戦していることから、マイクの救出に行けるのは早くて52時間後だとのことでした。指揮官から「体の一部は失うが命は助かる方法を実行しろ」と告げられたマイクは自分が見捨てられたと感じながらもひたすら救援を待つことにしました。しかし、折からの砂嵐に巻き込まれて無線機が遠くへ飛ばされてしまい、マイクは仕方なくスマホで婚約者のジェニー（アナベル・ウォーリス）の写真を見たり、音楽を聞いたりして時間を潰していました。
マイクの近くに、近くの村人であろうベルベル人の男（クリント・ディアー）が現れました。マイクは事情を説明して助けを求めましたが、男は言葉が通じないのか「なぜそこを動かない？」と全く会話が噛み合わず、空になったマイクの水筒を持って帰っていきました。
数時間後、喉の渇きに耐え切れなくなり、尿を飲もうとしたマイクの前に一人の少女（イネス・ピナル・ミル）が現れ、水を入れたマイクの水筒を手渡してくれました。少女に感謝の意を示したマイクでしたが、少女は無線機を拾ってほしいとのマイクの頼みにも無反応で、元々気性の荒いマイクが怒鳴り散らすと少女は逃げるように立ち去っていきました。
その後もマイクは迫り来る狼の群れに立ち向かい、傷を負いながらも何とか撃退しました。するとそこにベルベル人の男が現れ、「あんたは運が良い」と言いながら無線機を拾ってくれました。
夜が明け、米軍と連絡を取ったマイクは救援まで更に17時間がかかると告げられ、絶望しました。もはや体力も気力も限界に達したマイクの脳裏には、過去の光景が走馬灯のように過ぎ去っていきました。父からの暴力、母の死、そしてジェニーとの出逢いなど…。
そこへマイクを探していたテロリストが現れ、マイクは死力を振り絞って応戦、何とかテロリストを全滅させましたが、とうとう気力も体力も限界に達したマイクはその場に倒れかけました。そこにまたしてもベルベル人の男が現れてマイクを受け止め、マイクが地雷に触れるのを阻止してくれました。ベルベル人の男は元々地雷を掘り出しては兵士に売る商売をしており、その際に自らも地雷を踏んで足を失っていたのです。そして、男の娘は地雷の代わりとしてブリキ缶を入れていたのですが、誤って地雷に巻き込まれて命を落としていたのです。一歩を踏み出せと言い残して去って行ったベルベル人の男から勇気をもらったマイクは、救援部隊らしき車を発見すると最後の力を振り絞ってイチかバチか踏み出してみました。幸いなことにマイクが踏んだのは地雷ではなくブリキ缶であり、マイクは無事帰還することができました。そしてマイクはジェニーにプロポーズを果たしました。
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