チェイサーの紹介:1978年フランス映画。政治家の親友が殺されたことをきっかけに、政治の世界の闇に巻き込まれていく実業家の男。しかし彼は親友を殺した犯人を明らかにしようと命を賭けて立ち向かう。
監督:ジョルジュ・ロートネル 出演:アラン・ドロン、モーリス・ロネ、ミレーユ・ダルク、ステファーヌ・オードラン、クラウス・キンスキー、オルネラ・ムーティ、ほか
映画「チェイサー(1978年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「チェイサー(1978年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
チェイサーの予告編 動画
映画「チェイサー(1978年)」解説
この解説記事には映画「チェイサー(1978年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
チェイサーのネタバレあらすじ:起・殺害された親友
早朝のパリ。実業家グザヴィエのもとに親友で政治家のフィリップが訪れ、同僚の議員セラノを殺害したと告白する。友人のため、グザヴィエは彼のアリバイに協力することにし、翌日、彼の代理として犯行現場に向かい、担当の警察官ペルネ警部とモロ警部に会う。そこでグザヴィエは、セラノが有していた、政界の大物たちの弱みを握る「セラノ文書」と呼ばれる書類が紛失していることを聞かされる。
その事実をフィリップに問いただすと、彼はその文書を奪うためにセラノを殺害、文書は愛人であるヴァレリーの部屋に保管してあるのだと話す。グザヴィエは彼に代わって文書を取りにヴァレリーの部屋へ向かうが、何者かに狙われため、ヴァレリーに文書を預け、身を隠させる。その後フィリップの事務所を訪ねると彼は殺されており、その場でグザヴィエも襲われて気を失う。
チェイサーのネタバレあらすじ:承・狙われる文書
目覚めた彼はすぐさまヴァレリーと落ち合い、セラノ文書に目を通すと、そこには数ある大物たちの醜聞に混じってフィリップに関するものもあった。彼は文書をめぐって政治家、ギャングなどあらゆる方面から命を狙われるようになり、文書をヴァレリーに持たせて友人宅にかくまうと、フィリップ殺しの犯人を突き止めようと奔走する。そんな中、文書を欲しがっていた人物の1人、フィリップの妻も殺害される。
真相がわからないまま業を煮やしたグザヴィエは見せしめにセラノ文書の一部をマスコミに公開すると、政財界に力を持つ国際的な要人トムスキーが彼に接触を求めてくる。トムスキーはグザヴィエを狩猟の集まりに招待し、そこで文書を渡すよう取引を申し出るが、親友を殺した犯人が分かるまでは渡さない、と頑なに拒否する。トムスキーは自白剤を投与して強引に聞き出すため、彼を監禁する。
チェイサーのネタバレあらすじ:転・命をかけた戦い
そこへペルネ警部がフィリップ殺害の容疑者を名目にグザヴィエを救出、途中ヴァレリーと落ち合って帰途に着くが、途中、トムスキーの手先となっていた元ギャングで知人のフォンダリらの襲撃を受け、ヴァレリーは射殺されてしまう。その場を逃れたグザヴィエは翌日フォンダリを脅してフィリップ殺害の犯人を聞きだす。
チェイサーの結末
グザヴィエはモロ警部にセラノ文書を渡したい、と持ちかけ、駅で待ち合わせる。フィリップ殺しをモロ警部に突きつけると、彼は政界を浄化させるためにやったのだと話す。その会話は盗聴され、既に駅はペルネ警部らに包囲されていた。ワナに気づき拳銃を抜き発砲するモロ警部だったが、グザヴィエの銃弾に倒れる。
全てが終わり、セラノ文書もペルネ警部の手から判事らに渡されることになるが、政治の世界は変わらないことを感じていたグザヴィエは、ただ犠牲となった者たちのやすらかな眠りを祈るだけだった。
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