キン肉マン 大暴れ!正義超人の紹介:1984年日本映画。2023年にアニメ化40周年を迎え、2024年には新アニメシリーズ『完璧超人始祖編』の放映も決定している、漫画家ユニット「ゆでたまご」の国民的漫画『キン肉マン』の劇場版作品第2弾です。本作は原作における「超人オリンピック ザ・ビッグファイト」前にキン肉マンが故郷・キン肉星に帰国した際の話をベースとし、原作のメインヒロインであるビビンバが本作のヒロインを務め、さらにはテレビアニメ版に先駆けて悪魔超人だったバッファローマンの正義超人入り、キン肉マンのキン肉バスターに代わる新必殺技・キン肉ドライバーの初使用が描かれています。
監督:白土武 原作:ゆでたまご(ストーリー:嶋田隆司、作画:中井義則) 声優:神谷明(キン肉スグル/キン肉マン)、松島みのり(アレキサンドリア・ミート(ミート君))、山本百合子(ビビンバ)、田中秀幸(テリーマン)、蟹江栄司(ラーメンマン)、郷里大輔(ロビンマスク)、堀秀行(ウォーズマン)、水鳥鉄夫(ブロッケンJr./与作さん)、佐藤正治(バッファローマン/イワオ)、広瀬正志(リキシマン)、中島千里(二階堂マリ)、鶴ひろみ(翔野ナツ子)、岸野一彦(キン肉真弓(キン肉大王))、山口奈々(キン肉小百合(キン肉王妃))、山本圭子(ナチグロン)、はせさん治(中野さん)、二又一成(キン骨マン)、北川米彦(大会委員長)、戸谷公次(五分刈刑事)、矢田耕司(大ウコン)、野田圭一(シシカバブー)、柴田秀勝(ブラックエンペラー)、八奈見乗児(ホルモン・ヤーキ)、ゆでたまご(ブラックエンペラーの部下)ほか
映画「キン肉マン 大暴れ!正義超人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キン肉マン 大暴れ!正義超人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「キン肉マン 大暴れ!正義超人」解説
この解説記事には映画「キン肉マン 大暴れ!正義超人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キン肉マン 大暴れ!正義超人のネタバレあらすじ:起
超人オリンピックV2達成を果たし、7人の悪魔超人を倒したキン肉星の王子、“キン肉マン”ことキン肉スグルは故郷・キン肉星に凱旋帰国を果たし、盛大な凱旋パレードが催されていました。ところが、パレードの最中に謎の女戦士が現れ、キン肉マンに襲い掛かってきました。
キン肉マンは逃げる女戦士を追いつめ、女戦士は誤って怪我をしてしまいました。キン肉マンは女戦士の顔を見て一目惚れしてしまい、良いところを見せるために彼女の怪我の手当てをしました。女戦士の名はビビンバといい、キン肉族と敵対するホルモン族の王女でした。やがてそこにビビンバの父でありホルモン族の王であるホルモン・ヤーキが現れました。
かつてホルモン族はキン肉族を凌駕していましたが、今や力関係はすっかり逆転し、ホルモン族は衰退の一途を辿りつつありました。ホルモン族の現状を憐れんだキン肉マンはビビンバと結婚したいと申し出ました。これを聞いたホルモン・ヤーキはすんなりと明日ビビンバとデートすることを許可しました。
翌日、待ち合わせ場所の美ヶ原に現れたキン肉マンでしたが、これはホルモン・ヤーキの仕組んだ罠であり、キン肉マンは気絶させられてしまいました。ビビンバはキン肉マンに剣を向けましたが、自分の手当てをしてくれたキン肉マンの心優しさにいつしかほのかな恋心を抱いていました。それでもビビンバは迷いを振り切るべく剣を振り下ろしましたが、キン肉マンはそれを受け止めました。しかし、すっかりビビンバにぞっこんなキン肉マンに見かねた父のキン肉大王・キン肉真弓らはキン肉マンを地球に追いやってしまいました。
キン肉マン 大暴れ!正義超人のネタバレあらすじ:承
ビビンバに惚れている者はキン肉マンの他にもいました。バーベキュー族の王子、シシカバ・ブーです。シシカバ・ブーはビビンバに求婚しようとしましたがビビンバにはその気はなく、シシカバ・ブーはキン肉マンに決闘を申し込みました。
シシカバ・ブーは目的のためにブラック軍団を率いる宇宙暗黒帝王ブラック・エンペラーと手を組んでいました。しかし、ブラック・エンペラーの真の目的は地球を征服することであり、そのために目障りな正義超人を打ち倒そうと目論んでいました。そうとも知らぬシシカバ・ブー、ビビンバ、ホルモン・ヤーキも地球へと向かいました。
その頃、正義超人たちはそれぞれの故郷で夢を叶えるため奮闘していました。テリーマンは恋人の翔野ナツ子と共に長年の夢である牧場経営に乗り出そうとしていました。ロビンマスクはイギリスの超人ラグビーのナショナルチームのキャプテンに選ばれ、優勝を目指していました。ブロッケンJr.はドイツの体育大臣に就任が決まっていました。ラーメンマンは国連の武術大使に選ばれ、世界の子供たちに武術を教えることになっていました。ウォーズマンはロボ超人の子供が集まる施設の院長に就任が決まっていました。リキシマンは長年の夢である新国技館での初優勝を目指して準決勝まで勝ち進んでいました。
ブラック・エンペラーは打倒キン肉マンをシシカバ・ブーに任せ、それぞれの正義超人たちの地元に配下の超人たちを送り込みました。キン肉マンはシシカバ・ブーの挑戦状を受け、ビビンバを巡って富士山で雌雄を決することとなりました。
キン肉マン 大暴れ!正義超人のネタバレあらすじ:転
キン肉マンとシシカバ・ブーの闘いはほぼ互角に進んでいきました。一方、テリーマンは2本の角を持つ超人ブラック・バッファローの群れに、ロビンマスクは騎士の超人ブラック・ナイトの集団に、ブロッケンJr.は機械超人ブラック・レインとその部下たちに、ラーメンマンはカンフー超人ブラック・メンルイたちに、ウォーズマンはクマ超人ブラック・ベアの軍勢に、リキシマンは相撲超人ブラック・ズモウの一団に襲撃されました。ブラック・バッファローの群れを退けたテリーマンはキン肉マンを助けに日本へと向かうことにしました。
その頃、キン肉マンとシシカバ・ブーの闘いに前作『キン肉マン 奪われたチャンピオンベルト』にてキン肉マンに敗れた忍者超人ウコン一族のボスでブラック・エンペラーの部下である大ウコンが忍者超人を率いて乱入してきました。自分がキン肉マンの体力を消耗させるためだけに利用されていたことに気づいたシシカバ・ブーはキン肉マンと共闘。協力して大ウコン一味を倒しました。
そこにブラック・エンペラーが現れ、ビビンバとホルモン・ヤーキを人質に撮りました。シシカバ・ブーは大ウコン一味との闘いで負傷していましたが、それでもビビンバを助けに行こうとしました。キン肉マンはシシカバ・ブーを気絶させ、正義超人たちを呼ぼうとする大会委員長に彼らの長年の夢を邪魔しないでほしいと頼みました。
キン肉マンはブラック・エンペラーとの闘いに臨みましたが、その強さの前に追い詰められていきました。その時、各地からテリーマン、ラーメンマン、ロビンマスク、ウォーズマン、ブロッケンJr.、リキシマンが駆け付け、キン肉マンとビビンバ、ホルモン・ヤーキを救いました。正義超人は自分たちの長年の夢よりもキン肉マンとの友情を選んだのです。
キン肉マン 大暴れ!正義超人の結末
ブラック・エンペラーは5人のブラック・サタンをキン肉マンに差し向け、配下たちを再び正義超人にぶつけました。富士山麓で闘うキン肉マンは5人のブラック・サタンの猛攻に追い詰められていきましたが、そこにバッファローマンが駆け付けてキン肉マンの危機を救いました。悪魔超人から正義超人へと生まれ変わったバッファローマンは新必殺技“連続ハリケーン・ミキサー”でブラック・サタンたちを倒しました。
テリーマンは富士大沢崩れにてブラック・バッファローと闘い、“カーフ・ブランディング”でブラック・バッファローを倒しました。ロビンマスクは山中湖湖岸にてブラック・ナイトと闘い、“逆タワーブリッジ”でブラック・ナイトを倒しました。ラーメンマンは青木が原樹海にてブラック・メンルイと闘い、“フライング・レッグ・ラリアート”でブラック・メンルイを倒しました。ウォーズマンは富士の風穴道にてブラック・ベアと闘い、“スクリュー・ドライバー”でブラック・ベアを倒しました。ブロッケンJr.は富士の火口にてブラック・レインと闘い、“ベルリンの赤い雨”でブラック・レインを倒しました。リキシマンは足場の悪い砂場の須走リングでブラック・ズモウと闘い、“合掌ひねり”でブラック・ズモウを倒しました。
キン肉マンはブラック・エンペラーとの一騎討ちに臨みましたが、ブラック・エンペラーは彗星のような炎になって突進する必殺技“ブラックスターファイヤー”でキン肉マンを追い詰めていきました。しかし、キン肉マンは夢を捨ててまで駆け付けてくれた仲間たちに報いるため立ち上がり、“火事場のクソ力”を発動させると、48の殺人技のひとつ“デビルファイアー”で自らも青い炎をまとい、最後は新必殺技“キン肉ドライバー”でブラック・エンペラーを倒しました。
ビビンバはキン肉マンのもとに駆け付けようとしましたが、キン肉マンは自身は二階堂マリと交際している身であり、シシカバ・ブーは身を挺してビビンバを助けようとしていたことから、自らは身を引くことにしました。ビビンバはシシカバ・ブーと結ばれ、キン肉マンはマリのもとへと戻っていきました。
以上、映画「キン肉マン 大暴れ!正義超人」のあらすじと結末でした。
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