娘の結婚の紹介:2003年日本作品。母親を9年前に亡くした規子は、父親の事が気がかりで嫁に行く気にはなれず、ずっとそばにいようと思っていますが、父・周吉はそろそろ嫁に出そうと考え、妹からの見合い話を受けるように規子を説得します。父を思う娘と、娘を思う父のほのぼのとした親子愛を描いたスペシャルドラマ作品です。
監督:市川崑 出演:鈴木京香(雨宮規子)、 長塚京三(雨宮周吉)、 仲村トオル(杉山)、緒川たまき、藤村志保、ほか
映画「娘の結婚」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「娘の結婚」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「娘の結婚」解説
この解説記事には映画「娘の結婚」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
娘の結婚のネタバレあらすじ:起
社内の廊下を話しながら歩く雨宮周吉(長塚京三)と元部下の杉山(仲村トオル)。企業のイメージアップのためバレーボールチームを率いる事になった周吉は、杉山をそのアシスタントにつける事になったと話します。
叔母に誘われ茶会に出席した雨宮規子(鈴木京香)が帰宅すると、杉山が訪ねてきていました。杉山からバレーボールの件で来ていると書類を見せられます。「杉山さんお夕食していらっしゃるでしょ?」「ええ楽しみにしてたんです」。そして自室に戻る規子でした。
叔父の小田切と偶然再会した規子は、夕食の席で再婚をした小田切に「不潔だ」と笑いながら言い、その後小田切と自宅に戻ります。
娘の結婚のネタバレあらすじ:承
周吉は小田切と互いの娘の結婚について語ります。「規子もそろそろ何とかしなきゃいけないんだけどね」と言います。周吉は妹から「規子の相手に杉山はどうか」と聞かれ、規子に杉山のことを聞いてみればどうかと言われます。
周吉の留守中に杉山が来て、二人で公園を散歩したことを聞いた周吉は規子に聞きます。「おまえ杉山君をどう思う?」すると規子は「良い方じゃない」と言いながらお茶を入れます。「叔母さんがね、どうだろうって言うんだけど」。すると「杉山さんには心に決めた人がいる」と規子から聞かされ、残念に思う周吉でした。
規子の友人のあやが訪ねてきて、嫁に行かないのかと聞かれますが「行かないの」と返事をする規子でした。
娘の結婚のネタバレあらすじ:転
叔母から見合いの話を聞かされますが「私まだ結婚する気はないの。結婚したら父が困るから」と言う規子に、叔母はお茶会で会った篠田さんを父の相手にどうかと聞いてきます。父はその話を否定はしなかった事を聞いた規子は、その後の仕事中も上の空だったのでした。
周吉は規子の縁談を進めようとしますが、規子は「このままお父さんと一緒にいたいの」と言うと「それはいかんよ。身の回りのことが出来なくて困るのが目に見えている」と言う規子に、周吉は「仮に誰かお父さんの世話をしてくれる人がいるとしたら、どうだろう」と言います。再婚をするのかと問いただす規子に周吉はうなずくと、規子は慌てて部屋を出ていきました。
見合いをした規子は笑顔であやの家にいました。あやからも「行ってみなさいよ」と言われ、お付き合いをすることを叔母に伝えます。
娘の結婚の結末
周吉と旅に出た規子は「このままでいさせて」と言うと、周吉は「それは違うよ、振り向いてばかりいちゃだめだ。これから新しい人生が始まるんだよ、新しい夫婦が新しい人生を作り上げていくことに幸せがあるんだよ。お前が今までお父さんに持ってくれたような暖かい心を今度は佐竹君にもつんだよ、いいね。そこにお前の本当の幸せが生まれてくるんだよ」と言います。規子は「わがまま言ってすいませんでした」と笑顔になります。
そして規子は結婚式の日を迎えます。規子「お父さん長い間いろいろお世話になりました」。父「幸せにいい奥さんになるんだよ」。式の後、あやと酒を酌み交わす周吉でした。
あや「規子幸せそうだったわ」周吉「オーストラリアにいつ着くんだろう」
あや「おじさま奥さんおもらいになるの?」周吉「ああでも言わなきゃ規子はお嫁に行ってくれなかったんだよ」
一人で帰宅した周吉は、妻の位牌に告げます「お嫁に行ったよ母さん」そう言うと、周吉は主の居なくなった二階の部屋を見上げました。
以上、映画「娘の結婚」のあらすじと結末でした。
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