ネイビー・シールズの紹介:1990年アメリカ映画。地中海で救助活動中のアメリカ海軍ヘリがテロリストにより撃墜される。その乗組員救出の為にアメリカ海兵隊特殊部隊シールズのカラン率いるチームが派遣された。敵アジトを奇襲、人質救出は成功するが、隊員ホーキンスが撤退際に携帯式対空ミサイルを発見する。それは破壊できず、しかもそこ場には大物テロリスト、シャヒードも居たが見逃してしまった。カランとチームは、ミサイルとシャヒードを葬る為奮戦するシールズを主役としたアクション映画。
監督:ルイス・ティーグ 出演:デイル・ホーキンス(チャーリー・シーン)、ジェームズ・カラン(マイケル・ビーン)、クレア・ヴァレンズ(ジョアンヌ・ウォーリー=キルマー)、レクサー(シリル・オライリー)、デイン(ビル・バクストン)、ほか
映画「ネイビー・シールズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ネイビー・シールズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ネイビー・シールズ」解説
この解説記事には映画「ネイビー・シールズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ネイビー・シールズのネタバレあらすじ:起
地中海東部で海賊行為が発生、その救助にアメリカ海軍はヘリを派遣します。しかし、そのヘリは海賊からの攻撃により撃墜されてしまいました。浜辺の家で思い思いに過ごす男達は、仲間である上級曹長チーフ・グラハムの独身最後のパーティーを終え、彼を式場へ運びます。そのチーフは完全にマリッジブルーに掛かっていて、それを隊長のカランが慰めますが、はねっ返りのホーキンスは結婚に否定的で、式をボイコットします。式が始まり、バージンロードを花嫁のジョーがやってきますが、その時花婿を含めた一部のポケットベルが鳴り始めます。チーフはジョーに謝りながらも仲間達と式場出て行き、出動だと基地へ向かいました。地中海東部の港、男達がトラックに荷を積み込もうとしていました。その建物で、リーダーはヘリを撃墜した部下の勝手な行動に激怒します。彼は捕虜の処刑を命じて部屋を出ます。部下は躊躇わず一人を撃ちます。後の二人も処刑されそうになった時、何者かが突入して敵をすべて排除、救出に成功します。彼等は海兵隊特殊部隊シールズを名乗り、部屋にあった書類の回収や現場の撮影を行います。リーダーは隣室でその騒ぎを知り、扉の奥に隠れました。ホーキンスは隣室に鍵が掛かっているのを不審に思い、ショットガンでこじ開けます。見付かったリーダーは自分で怪我を作り船員を名乗り難を逃れようとしますが、ホーキンスは信じず撃ち殺そうとします。それをカランが連れ出し脱出に移ります。敵は脱出を阻む為に展開、銃撃を浴びせてきます。狙撃の援護でチームはヘリの着陸地点に向かいます。殿をホーキンスが行いましたが、カランが嗜めるのも聞かず、熱くなっていました。ホーキンスはチーフと組みますが、先行するカラン達と逸れてしまいました。彼は倉庫に迷い込みますが、そこで携帯対空ミサイルを発見します。カランに報告しようとしますが無線は通じず仕方が無く手持ちの手榴弾で爆破を試みますが、輸送用ケースに阻まれ出来ませんでした。先行するカラン達は着陸地点に到着します。ヘリが到着しますが敵の追撃も止みません。ヘリに乗り込むとそこにホーキンスが合流しミサイル発見を報告します。爆薬をくれという彼ですが、敵の猛攻でカランはそれを許可せず、ホーキンスをヘリに乗り込ませます。ヘリは飛び立ち、無事チームは脱出を図りました。救出された兵士達は礼を言いますが、存在しない人間にそれは不要だとカランは言いました。空母に戻り、隊員達は作戦の事後報告を行います。聞き取りを行った情報部の人間達は、ミサイル発見と敵リーダー、大物テロリストシャヒードを見逃した事を重要視します。それは基地に戻り、上層部が行った会議でも話題に出て叱責されます。指揮官のダン大佐は、こだわっていたら全滅だった、血気に逸るなと嗜め、休暇を楽しむように言いました。
ネイビー・シールズのネタバレあらすじ:承
チームは、チーフのまだ婚約者であるジョーを含め、ゴルフとは名ばかりの馬鹿騒ぎを楽しみます。しかしカランは、シャヒードのインタビューをした事があるクレアの本を持ち、まだ吹っ切れて居ないようでした。ジョーは、仕事でいなくなるのは覚悟の上だと、チーフを気遣います。そんな休暇も終わり、次の任務が入りました。レバノン行きの船に、巡礼者に紛れミサイルが輸送されているという情報が入り、カランのチームが派遣されます。船に侵入すると、敵はそれを察知し攻撃を加えて来ましたが、それら全てを排除し、チームは船を制圧しました。しかし調査班が乗り込み調べた所、ミサイルは積み込まれて居ませんでした。アメリカに戻ったカランは、クレアに接触します。彼女に基地を案内し、訓練を見せ、自分達の仕事の一端を示し協力を求めます。しかし、彼女はシャヒードの居場所は知らないと答えます。その後カランはクレアを夕食に誘い出しますが、それを見つけたホーキンスは美人の彼女を横取りしようと妨害します。しかし、クレアがレバノン出身だと知らず、逐一差別的発言をするので完全に袖にされてしまいました。クレアを送った後、妨害に気付いたカランがホーキンスを見付け、情報を引き出そうとしていたんだと怒鳴ります。ホーキンスはそれはCIAの仕事だと馬鹿にしました。マドリードでミサイルによる航空機撃墜のニュースが報道されます。それを見たカランは落胆し、クレアのホテルに押し掛け情報をくれ迫ります。クレアは拒みますが、彼の質問には答えると言いました。カランは彼女からミサイルを取引したらしい人物の事を聞き、上層部にその武器商人の確保を提案します。上層部は了承し誘拐作戦が練られ、決行されました。武器商人の住む町へは、高高度から海にパラシュート降下を行い、彼の屋敷へ向かいます。屋敷の護衛に気取らぬようにチームは侵入を果たします。しか誘拐が成功、脱出の際、カランの命令を聞かずホーキンスが過剰に戦闘行為を行い、チーフが戦死してまいました。カランは何故命令に従わなかったとホーキンスを責めました。
ネイビー・シールズのネタバレあらすじ:転
帰国後、カランはジョーにチーフの戦死を報告します。彼女は深い悲しみからその場で泣き崩れました。葬儀が終わり、チームは酒場でチーフに献杯を捧げます。カランは一人先に酒場を出たホーキンスを責めますが、彼もまた自責の念を抱き、酷い後悔を抱いていました。カランの家をクレアが尋ねます。彼女は落ち込む彼を慰め一夜を共にしました。翌朝彼は、ミサイルの場所が判ったと彼女に告げて抱き締め、家を出て行きました。基地にホーキンズがやって来て、武器商人が情報を出したかをカランに聞きます。彼はホーキンスを暫く見詰め、出動だと声を掛けました。ミサイルを保管している建物までは現地の民兵がガイドに着く事になり、チームは潜水艦から出撃して行きます。帰還には潜水艦に戻る事になりますが、それにも限界があると忠告を受けました。戦場となっているベイルートは夜になっても爆音と銃声が鳴り止みませんでした。チームは上陸し、ガイドと接触しますが、それは少年兵でした。少年兵は、慣れた動きで無法地帯である街を案内し、目的の建物まで向かいます。ホーキンスはこの世の地獄だと称しました。その途中戦闘に巻き込まれ、どの勢力かも判らぬ敵と交戦、狙撃手のゴットが戦死します。それでもチームはシャヒードの隠れ家まで辿り着きます。ガイドは案内が終わるとさっさと去って行きました。
ネイビー・シールズの結末
熱感知スコープでアジトに何人いるかを探り、チームは侵入します。カランら3人が中に入りミサイルを発見、爆薬を仕掛けました。潜水艦では、艦長が大佐に日の出前には移動しないと発見されると告げます。大佐は必ず帰ると答えました。日が昇り、カラン達を外で待つホーキンスですが、敵に見付かり交戦を始めました。その時、外にカラン達が出て来ましたが、脱出間際にカランが撃たれてしまいました。脱出してくる二人を援護するホーキンスは、上の階にシャヒードを見ます。カランは爆破しろと命じますが、ホーキンスはそれを無視、仲間に援護させ入口に倒れるカランを迎えに来ます。彼を連れ戻したホーキンスは爆弾を起爆、ビルが崩壊し目的が達成されました。ホーキンスはカランに痛み止めを打ち、逃走に入ります。忌々しそうに崩れたビルを見るシャヒードは、兵を集め追跡を命じました。チームは適当な車を奪い逃走車にします。それを発見され、ロケット弾の攻撃を受けながらも瓦礫の街を海に向かいます。潜水艦が移動する予定時刻まであと5分と迫っていました。自動小銃の銃撃等をかわし安心していると、敵は装甲車を持ち出して追ってきます。持ち合わせのロケット弾で攻撃を仕掛けようとしますが、装甲者の姿は消えていました。撒いたと思って油断すると運転手が撃たれ車が横転します。抜け出した彼等はロケット弾で装甲車を撃破し、徒歩で海岸を目指します。その頃潜水艦では、艦長が移動を開始の命令を下していました。大佐は後10分待ってくれと言いますが、艦長は乗組員の命を預かっていると受け入れませんでした。チームは海岸まで辿り着きますが、追っ手は手を緩めません。シャヒードは漁民のボートを奪い海に出ます。チームも陸からの別働隊に追われるように海に入ります。高い波が彼等を隠してくれますが、追っ手はロケット弾を使用しました。シャヒードは海に浮かぶ隊員達が死んだかどうかを確かめる為に近付きます。その時、ホーキンスが彼を海に引きずり込み、他の隊員がボートを爆破します。ホーキンズはシャヒードをどんどん海深く引き込んで行きます。シャヒードは逃げようとナイフを抜き抵抗しますが、ホーキンスは彼の首を掻き切り、任務を全て完遂しました。チームは重傷のカランを含む4人が生き残りましたが潜水艦の姿は見えません。彼等は薄情だなと言いつつ爆発を聞いていると希望を口にします。暫く待ち、泳いで帰るかと冗談で笑い始めると、その下から潜水艦が浮上して来ました。
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