シャドウズ・ゲートの紹介:2011年カナダ映画。最愛の女性ケイトを火事で亡くして以来、不眠症に悩まされるようになったジョシュ。ある日睡眠薬に頼った彼は夢の世界でケイトと再会する。次第に夢の世界にのめり込むジョシュは、いつしかどちらの世界が現実なのか分からなくなっていくのだった。
監督:チャド・アーチボルド 出演者:ライアン・バレット(ジョシュ)、エミリー・アラタロ(ケイト)、ジェニファー・ポランスキー(メグ)、サム・ボルスタイン(ケイトの父)ほか
映画「シャドウズ・ゲート」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シャドウズ・ゲート」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「シャドウズ・ゲート」解説
この解説記事には映画「シャドウズ・ゲート」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シャドウズ・ゲートのネタバレあらすじ:夢の中の再会
舞台は現代。酷い不眠症を患うジョシュは、気まぐれで結婚した妻メグと荒んだ生活を送っていました。ある日医師に頼み込んで睡眠薬を処方してもらい、ジョシュは久しぶりに眠りへと落ちていきます。夢の中で目覚めると、ジョシュは清潔なベッドの上で点滴を受けていました。見覚えは無いものの妙にリアリティのある部屋です。そこにかつてジョシュが誰よりも愛し、今も忘れられずにいる女性ケイトが現れます。驚いたジョシュは目を覚まし、意識が現実世界へ戻って来ました。古いアルバムをめくりケイトの写真を見て涙を流すジョシュ。彼女は数年前火災で死亡していました。そして放火した犯人は、娘を奪われまいとしたケイトの実父だったのです。
シャドウズ・ゲートのネタバレあらすじ:ケイトがいる世界、いない世界
睡眠薬を飲んで眠ると、ジョシュはまた同じ部屋でケイトに再会しました。夢の世界ではケイトは生存していて、ジョシュと結婚し一緒に暮らしているのです。嬉しさのあまり彼女を抱きしめるジョシュでしたが、メグに起こされ現実世界に戻って来てしまいました。薬を飲みメグと一緒に両親との食事に出かけます。おしゃべりなジョシュの母は息子夫婦にアドバイスしつつ、以前夫の他にも愛していた男性がいたことを仄めかします。しかし薬の影響でジョシュが倒れ、詳しい話は聞けませんでした。薬を使ってケイトがいる世界といない世界を行き来するジョシュ。薬が無くなった後は薬局で咳止めシロップをあるだけ万引きし、帰宅して一気に飲み干します。しかし嘔吐するだけでケイトがいる世界には行けません。どうしても薬が欲しいジョシュは夜中に薬局のガラスを割って侵入し、破片で手を血まみれにしながら薬を盗み出します。
シャドウズ・ゲートのネタバレあらすじ:加速する迷走
帰宅すると待ち受けていたメグに詰られ、ジョシュは思わず暴力を振るってしまいます。愛想を尽かしたメグは家から出ていきました。薬を飲んでケイトがいる世界に戻ったジョシュは、改めて詳しい事情を説明されます。ジョシュは脳の損傷による昏睡状態から急に目覚めたらしいのです。すると突然鼻血を出し現実に引き戻されたジョシュ。目覚めるとメグの知人男性に殴られている真っ最中でした。傍らには冷たく見下すメグの姿が。ジョシュはガラス片で男性の首を掻っ切って殺害し、驚いたメグは逃げ出します。ジョシュはフラフラと夜の街を彷徨い、血にまみれた両手に張りついていた薬を全て飲み込み夢の世界へ向かいます。
シャドウズ・ゲートのネタバレあらすじ:思わぬ真実
ケイトと食事の席に着いたジョシュ。そこへ彼女の父が訪ねて来ました。現実世界でケイトを殺害した相手を前に、ジョシュは怒りに震えます。放火は別の世界の出来事だと言い聞かせるジョシュは、自分の両親も招こうと提案しました。途端顔を曇らせたケイトは、ジョシュの両親が既に死亡していることを伝えます。両親は何者かに殺害され、自宅に放火されていたのです。犯人はケイトの父だと確信するジョシュ。しかし突然殴られて昏倒し、ケイトと共に彼女の父に拉致されてしまいました。ケイトの父が車で向かった先は焼け焦げたジョシュの実家。椅子に縄で固定されたジョシュは、ケイトの父に憎しみをぶつけます。しかし彼は思わぬ過去を語り始めました。ケイトの父とジョシュの母は、昔恋人同士だったと言うのです。心から愛した女性をジョシュの父に奪われ、人生を壊されたと憤るケイトの父。ジョシュの両親殺害を認める父の言葉を、車から自力で脱出したケイトが聞いてしまいました。父が火を放ち室内は炎に包まれます。ケイトに逃げるよう叫ぶ2人は、崩れた天井の下敷きになります。ジョシュと共に死ぬことを選んだケイトは駆けつけた消防隊員に救出され、ジョシュはそのまま意識を失いました。
シャドウズ・ゲートの結末:二つの終焉
現実世界で、ジョシュは逮捕され刑務所に入りました。向かい側の牢にはケイトの父が収容されています。互いに無視し合って過ごすものの、ジョシュの憎しみは膨らむ一方です。未だに不眠症は続き、ケイトがいない世界で5年の歳月を生きたジョシュ。疲れきった彼はケイトの写真を彼女の父に向け、首を吊って自殺しました。一方ケイトがいる世界でも、救出されたジョシュは意識が戻らないまま病院のベッドで死亡します。絶望に沈んだケイトが高所から身を投げ、この映画も終幕を迎えます。
以上、映画シャドウズ・ゲートのあらすじと結末でした。
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