嘘はフィクサーのはじまりの紹介:2016年イスラエル,アメリカ映画。ノーマンはニューヨークの自称ビジネスコンサルタント、フィクサーとしてユダヤ社会とイスラエルのために働く男です。多くの人は彼を嘘つき、詐欺師とみなしますが、人助けと世話焼きが好きで朝から夜までがんばって働く彼に好意を持つものもいます。イスラエル首相もノーマンに好意を持ちましたが、そのためトラブルに巻き込まれることになります。ノーマンは首相を助けようと悪戦苦闘、迷惑電話を繰り返し、嘘を重ねますが結果はどうなるのでしょうか?『嘘はフィクサーのはじまり』は名優リチャード・ギアがコミカルなフィクサー、ノーマンを好演しています。
監督:ヨセフ・シダー 出演:リチャード・ギア(ノーマン・オッペンハイマー)、リオル・アシュケナージ(ミカ・エシェル)、ハンク・アザリア(スルール・カッツ)、スティーヴ・ブシェミ(ラビ・ブルメンソール)、シャルロット・ゲンズブール(アレックス・グリーン)、マイケル・シーン(フィリップ)、ダン・スティーヴンス(ビル・カヴィシュ)、ほか
映画「嘘はフィクサーのはじまり」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「嘘はフィクサーのはじまり」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
嘘はフィクサーのはじまりの予告編 動画
映画「嘘はフィクサーのはじまり」解説
この解説記事には映画「嘘はフィクサーのはじまり」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
嘘はフィクサーのはじまりのネタバレあらすじ:起.フィクサー、ノーマンとエシェルの出会い
ニューヨーク市で自称コンサルタントのノーマン(リチャード・ギア)は甥のプィリップ(マイケル・シーン)とユダヤ社会の大物ジョーやアーサーなど人脈について話しています。ノーマンはプィリップから聞いたジョーと働くビル(ダン・スティーヴンス)という男に近づき金儲けの話をしますが迷惑がられて逃げられます。ノーマンはイスラエル政治家エシェル(リオル・アシュケナージ)の講演会に忍び込み、講演後にエシェルの後を追い強引に話しかけ、なんとかコンタクトをとろうとします。庶民レベルのものしか身に着けられないというイスラエル政治家の立場を説明するエシェル、ノーマンは靴を買うと言いますが請求書をみて1200ドル以上(日本円で12万円以上)と見て驚きますが、エシェルのために買います。その御蔭でノーマンはエシェルの名刺と連絡先をゲットし、アーサーのパーティに彼を誘うことに成功します。エシェルからナッツを勧められますが、食べられないといいます。ホテルでエシェルは側近デュービーからアーサーのパーティには行くなとアドバイスされます。パーティでエシェルが現れないことを不審に感じるアーサーはノーマンを外に追い出します。シナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)で軽く食事を済ますノーマンはラビ・ブルメンソール(スティーヴ・ブシェミ)にエシェルとパーティに行ったなどと嘘をつきますが、ラビはノーマンを信用しているようです。エシェルはホテルに帰り靴をみながら、ノーマンを思い出し電話をします。ノーマンはエシェルからの電話に興奮し感謝の言葉をききます。
嘘はフィクサーのはじまりのネタバレあらすじ:承.エシェルと友達になるノーマン
3年後、エシェルはイスラエル首相になり、米大統領との会談のためワシントンにいきます。エシェルのパーティで大勢の人が拍手する中、ノーマンとフィリップがいます。大物ばかりの参加者と握手するエシェル、ノーマンは緊張しながら近づきます。秘書のハンナとデュービーは不審に思いますが、意外なことにエシェルは3年前のことを覚えていてノーマンに抱きつき、友達、アドバイザーとよびます。これによりノーマンへの周囲の味方も変わり大物たちがノーマンに挨拶に来ます。ニューヨークへ帰る電車のなか、ノーマンはアレックス(シャルロット・ゲンズブール)と出会います。イスラエル政府、ニューヨーク領事館の法務部で働くアレックスにノーマンは興味をもち、話しかけます。アレックスは不思議に思いながらも話をきき、打ち解けていきます。ノーマンは自分の人脈を大言壮語し多くの人を紹介する、といいます、アレックスは彼の話のメモを保存し写真にとります。ホテルではエシェルは上機嫌で側近と話し、中東和平の重要性を語り、大統領との会見に備えます。
嘘はフィクサーのはじまりのネタバレあらすじ:転.寄付金集めとスキャンダル解決のためのノーマンの奮闘
シナゴーグでの会議で上席にすわるノーマン、建物が売られるので多額の金が必要になるとのこと、どうやら、ノーマンは寄付金集めを開始したようです。ビルに電話し、大物ジョーに会わせろと言いますが、ジョーはエシェルを出せと言います。ノーマンはエシェルに電話し寄付金で助けを求め、エシェルの息子をハーバードに入れるように助力するといいます。ハンナとデュービーは彼の正体を見抜いたようで電話をブロックします。ノーマンは金が集まらず関係者をいらいらさせます。ノーマンはエシェルの息子のハーバード入学で助けをプィリップに求めます、ノーマンはフィリップの韓国系フィアンセのユダヤ教への改宗を助けるからなんとかしてくれといいますが、ハーバートは’無理と言われます。ノーマンはシナゴーグでの会議に参加しますが、半分の金を集めたといいます。寄付者の名前を言えという関係者たちに、匿名だとノーマンは答えます。当然、関係者は半信半疑です。ラビはいまだにノーマンを信用しますが寄付者の名前を言えとノーマンにいいます。ノーマンはフィリップから寄付者を紹介されたと嘘をつきます。ノーマンはフィリップ婚約者のユダヤ教への改宗と結婚式にラビの助けをもとめます。エシェルは官邸にかえり、携帯をチェックするとノーマンの電話に気付きます。ノーマンに悪いことしたというエシェルに妻はあんな男は無視しろといいます。エシェルは息子をハーバード大学へ入れるというための助力をノーマンに期待しますが、妻はノーマンの嘘といいます。
エシェルは新聞に金銭スキャンダル、ニューヨークの謎のビジネスマンとの関係を疑われます。イスラエル議会でも野党はこの件を問題にします。ノーマンはこの件でもエシェルを助けようと、謎のビジネスマンを探そうとします。ノーマンはプィリップに電話すると、フィリップはこの件が大問題で関わるなとノーマンに警告します。ノーマンはエシェルに電話を繰り返しますが、ハンナにブロックされます。ノーマンは以前電車であったイスラエル・ニューヨーク領事館のアレックスに電話し、謎のビジネスマンを探すための面会をとりつかます。ノーマンはフィリップに面会の同席を求めますが、彼女に会うなと警告されます。ノーマンは面会の件でデュービーに電話すると「彼女に会うな、お前はエシェルの友達でない」と怒鳴られます。
嘘はフィクサーのはじまりの結末:ノーマンの嘘と努力の結果は?
イスラエル領事館に行く途中、町で見知らぬ男に追いかけられます、その男は何やらノーマンに似たようなずうずうしくも人を助けようとするフィクサー?スルル・カッツ(ハンク・アザリア)という名前でノーマンは名刺をもらいます。イスラエル領事館でアレックスから「娘がいるのは嘘、エシェルとの関係は不法行為、謎のビジネスマンはあなたです」と言われます。アレックスはイスラエル政府がノーマンから事情を聞くといいます。その晩、シナゴーグに潜入しようとするノーマンをラビがみつけ、「なぜ寄付があつまらない、匿名とは誰だ!」とゴミを蹴飛ばされます。エシェルはデュービーより警告され中東和平のためこのスキャンダルはノーマンという詐欺師の話として扱い事を済ませようとアドバイスされます。エシェルは深く悩みます。ゴミ袋の山のなかでノーマンはエシェルからの電話を受けます。エシェルは個人としてノーマンに謝罪、しかし、中東和平のためノーマンにスキャンダルの件で悪い知らせが行くと伝えます。
ノーマンはビルに近づき、今回のスキャンダルの件では彼が重要と感じたのか取引を持ちかけジョーから金を貰えるかと話を持ちかけます。どうやらノーマンは大金を手に入れたようです。晴れたニューヨークの街角で食べられないはずのナッツを食べながらノーマンはいろいろなことを考えます。それは「エシェルの息子がハーバート入学した、エシェルは中東和平を実現しアメリカで側近から拍手で迎えられた、フィリップは結婚し妻もユダヤ教徒になった、アレックスは中東和平成功とイズラエルビジネスの好調のニュースを聞き喜ぶ、シナゴーグでは多くの人が歌いビル、ラビ、ジョーは幸せそうに見える」などですが、どうやらすべてうまくいったようです。もう一人のフィクサーのスルルはなぜか楽しそうにピアノをひいています。映画はノーマンに救われた?シナゴーグの匿名の人への感謝の言葉で終わります。
以上『嘘はフィクサーのはじまり』のあらすじと結末でした。
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