呪眼(のろいめ)の紹介:2000年日本映画。古いアパートに引っ越してきた鷺沼は、アパートの住人から他人の干渉をするなと強く言われます。そんな中、部屋の壁に開いた穴を見つけ、隣の部屋の真理恵をいつも覗いていました。真理恵は鷺沼には優しく、話も理解してくれましたが、このころから鷺沼は人を殺す夢を見るようになり…という内容のホラー映画です。
監督:吉村典久 出演者:曽根英樹(鷺沼葉蔵)、藤森みゆき(牧村朝子)、伊佐山ひろ子(藤岡)、島田洋八(橘文夫)、小林由美恵(佐々木舞)、緋田康人(日向)、山田幸伸(神田)、荻野目慶子(関川真理恵)ほか
映画「呪眼(のろいめ)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「呪眼(のろいめ)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「呪眼(のろいめ)」解説
この解説記事には映画「呪眼(のろいめ)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
呪眼(のろいめ)のネタバレあらすじ:起
鷺沼葉蔵(曽根英樹)は橘文夫(島田洋八)が管理人をしている古いアパートに引っ越してきます。橘は「秩序を乱さずやってくれればい」としきりに言います。
美大の講師時代の教え子である女子大生の牧村朝子(藤森みゆき)が引っ越しの手伝いに来てくれました。牧村は鷺沼が教授によってクビにされた事を聞き出そうとしますが、鷺沼は何も言いません。
夜、粘土細工を作る鷺沼は、水漏れや変な音が気になり集中できません。前の住人のタンスを動かすと壁に小さな穴が開いていました。中を覗くと隣の部屋は真っ暗でした。
翌朝、隣の部屋が気になりあいさつに行くと、右隣に住む日向(緋田康人)が話しかけてきました。日向は「別にあいさつなんかしなくてもいいから、他人のプライバシーに干渉しない方がいい」と言って出社していきます。
中庭の井戸の前では若い女性が手を合わせて祈っています。その後、牧村がやって来ました。鷺沼は牧村に「このアパートの住人は変わり者ばかりだ」と言います。牧村は「変わり者の先生が言うんだからすごい事だ」と答えます。
夜遅くなり、牧村を帰した鷺沼は、気になっていた隣の住人と顔を合わせます。
呪眼(のろいめ)のネタバレあらすじ:承
それは関川真理恵という女性で、気持ちよく挨拶してきました。鷺沼も笑顔であいさつします。そして「ゴミはあそこに置いていいんですか?」と聞きます。真理恵は「あそこに置いとけば管理人さんが持って行ってくれることになってるんだけど、皆で決めたことは守らないとね」と言います。
部屋に戻った鷺沼は、穴から真理恵を覗きはじめます。翌朝、物音がして回覧板がまわって来ました。次にまわそうと中を見ると、隣の真理恵の名前がありませんでした。そこで鷺沼は1階の神田(山田幸伸)の部屋に行きます。
出てきた神田は「回覧板はポストにいれとけよ、いちいちあいさつしなくていいから」と不機嫌に話します。
井戸に祈っていた佐々木舞(小林由美恵)が話しかけてきます。佐々木は「このアパートでは他人に干渉してはいけない」と警告します。
その夜、向かいの棟で騒ぎがありました。すると向かいの棟から藤岡(伊佐山ひろ子)という中年女性があいさつに来ます。「何かあったんですか?」と聞く鷺沼に「何もない、気のせいよ」と言って帰ります。
深夜、井戸の周りで佐々木が住人達から説教されていました。その夜、鷺沼は惨殺される女子学生と、それを見て絵を描く自分の夢を見ました。
呪眼(のろいめ)のネタバレあらすじ:転
翌朝、佐々木の部屋を訪ねた鷺沼でしたが、逆に管理人と住人に「他人に干渉するな」と注意を受けます。
その夜、鷺沼は人殺しをする夢にうなされました。すると、住人達が鷺沼の部屋の前に集まり、小言を言って帰ります。
翌朝、真理恵に部屋に呼ばれた鷺沼は、コーヒーを御馳走になります。鷺沼は真理恵に「このアパートの住人は皆おかしい、まともなのは真理恵さんだけだ」と言います。真理恵は「人には皆秘密がある、その秘密を知られたくないでしょう。だから干渉しない方がいい」と言います。
その時、牧村が鷺沼を訪ねてきました。部屋に入ると牧村は壁の穴を見つけます。覗くと、鷺沼と真理恵がいました。その横には真理恵を描いた絵があります。鷺沼が部屋に戻ってくると「先生は信用できると思ったのに、隣の人を覗いて絵を描くなんて最低!」と言って飛び出していきます。
翌朝、中庭に佐々木を見つけた鷺沼が近寄ると、佐々木が「井戸を覗いてごらん」と言います。鷺沼が中を覗くと、鷺沼は佐々木の部屋の入り口にいました。
呪眼(のろいめ)の結末
藤岡がやって来て「何してるの、佐々木さんは夕べ引っ越したわ」と言います。頭が混乱した鷺沼は、アパートの住人に次々佐々木の事を聞きました。しかし皆に「知らない」と言われます。
夜中に目覚めた鷺沼が、穴から覗きます。すると真理恵がこっちを見ていて目が合いました。その時、玄関で物音がし、出て行くと住人達が集まっていました。「秩序を乱したものは罰を受けなければいけない」と責め立てられます。
鷺沼は真理恵の部屋に逃げ込みます。真理恵はお茶を出し「秩序を守る為にルールを作った。そのルールを守るべきだ」と言います。動揺する鷺沼を真理恵は平手打ちします。
鷺沼は女性を惨殺する幻覚を見ます。気が付いた鷺沼は、殺された真理恵を見つけて抱きかかえました。
実は鷺沼自信が狂っていて、鷺沼がこのアパートの住人を順番に全員殺していたものの、現実と幻覚のはざまで自分のしたことが理解できなかったのでした。
以上、映画「呪眼(のろいめ)」のあらすじと結末でした。
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