オフィーリア 奪われた王国の紹介:2018年アメリカ,イギリス映画。シェイクスピア四大悲劇の中のハムレットの中でも、その最期が有名なオフィーリア。陰謀と復讐の渦巻く宮廷の中で聡明な彼女はハムレットとの未来のために取った行動とは?
監督:クレア・マッカーシー 出演:デイジー・リドリー(オフィーリア)、ナオミ・ワッツ(ガートルード妃)、クライヴ・オーウェン(クローディアス)、ジョージ・マッケイ(ハムレット)、トム・フェルトン(レアティーズ)、デヴォン・テレル(ホレイショー)、ほか
映画「オフィーリア 奪われた王国」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オフィーリア 奪われた王国」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
オフィーリア 奪われた王国の予告編 動画
映画「オフィーリア 奪われた王国」解説
この解説記事には映画「オフィーリア 奪われた王国」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オフィーリア 奪われた王国のネタバレあらすじ:起・オフィーリアから始まるハムレット
入水したオフィーリア(デイジー・リドリー)は、自分のこれまでの人生を振り返る。
城に出入りする成り上がりの娘のオフィーリアは、父と兄に勉学を教えられ利発な娘に育てられた。ハムレット王子(ジョージ・マッケイ)のために開かれた晩餐会でその賢さを認められ、女王の侍女に取り立てられた。しかし元々宮廷より自然を好む彼女は、他の侍女たちに馬鹿にされた。女王は自分もかつて、修道院でいじめられていたことを思い出し、字の読めるオフィーリアに就寝際に本を読む役目を与えた。
大学から一時帰国したハムレットは、ホレイショー(デヴォン・テレル)と釣りに来た湖で水浴びをしているオフィーリアを見つけた。
オフィーリア 奪われた王国のネタバレあらすじ:承・身分違いの恋
城の他の侍女たちとは違うオフィーリアにハムレットは恋に落ちた。身分も違い、彼は大学に戻らなければならないと分かっていながらも、オフィーリアもハムレットに好意を寄せていった。
さらに城外に出ることを厭わないオフィーリアは、森にいるメヒティルトに度々女王の気付け薬を貰いに行くようになり、彼女の薬の知識にオフィーリアは弟子入りを申し出たが断られてしまった。
スウェーデン軍に狙われ、緊張状態の王宮だったが、ガートルード妃(ナオミ・ワッツ)がハムレットの叔父のクローディアス(クライヴ・オーウェン)と親密になった王が毒蛇に噛まれて急逝。父王の喪も待たず、ガートルード妃の母がクローディアスと再婚する事をハムレットは怒ったが、既に手遅れでクローディアスが次の王になった。
オフィーリア 奪われた王国のネタバレあらすじ:転・秘密の結婚
年頃の妹を気にかけ、フランスに勉強しに行った。オフィーリアは、医師を目指すホレイショーに図書館に入る事を許され、乱心するハムレットに会ってくれと頼まれた。母の移り気を嘆き吐露した彼とオフィーリアは口づけを交わし、湖畔の教会で秘密の結婚式を挙げた。
しかしそれはすぐに、クローディアスにバレてしまった。彼がメヒティルトの所に出入りし、毒蛇に見せかけて先王を殺した黒幕だと気づいたオフィーリアは、ハムレットと仲違いをする振りをして、クローディアスがやった事を彼に伝えた。
するとハムレットは宴の席で、王位とガートルード妃を奪う男の物語を演じさせ、クローディアスを激怒させ、復讐しようとするハムレットを反逆罪で断じようとした。
オフィーリア 奪われた王国の結末:オフィーリアの結末
翌日、ハムレットはクローディアスと間違ってオフィーリアの父親を殺してしまった。クローディアスは、怒りの覚めないハムレットを、イングランドに旅立つ船から突き落として殺す計画を立てた。オフィーリアもハムレットの側の者として牢に入れられたが抜け出し、食事の席で正気でない振りをしてクローディアスに悪事がバレている事を暗示し、ホレイショーに「自分の墓にスミレを」と頼み、森へ逃げた。
そして追ってくる兵に隠れて仮死になる薬を飲み入水したが、ホレイショショーによって無事に棺を開けられた。メヒティルトの元で解毒剤で目を覚まし、城へ戻った彼女はガートルード妃から、ハムレットと兄のレアティーズ(トム・フェルトン)の決闘を知り、髪を切ってその場に紛れ込んだ。
同じ頃、城を目指すノルウェー軍をメヒティルトが先導した。決闘の前にオフィーリアが生きている事を知ったハムレットは修道院へ彼女を逃がし、レアティーズがクローディアスに持たされた独の刃にかかって亡くなった。悲しんだガートルード妃は、ハムレットの剣でクローディアスを刺し殺し、自分は毒を飲んだ。そこへ乗り込んだノルウェー軍によって城の中は死屍累々なった。
オフィーリアは修道院へ行って生き残り、娘を生むのだった。
以上、映画「オフィーリア 奪われた王国」のあらすじと結末でした。
オフィーリア 奪われた王国のレビュー・考察:アナザーストーリーとして
あまりにも有名なオフィーリアの入水のシーンから物語は始まる。原作と同じく陰謀と復讐が重なりあう中で、このシーンだけは印象的に描かれている。しかしこれが入水でこのまま溺死せず、生き残りハムレットとの間にできた娘を生み育てると言う点が原作とは異なる。また、仮死になる毒薬を飲み誤解が生まれると言う点は、同じくシェイクスピアのロミオとジュリエットに出てくるエピソードと似ていて、この作品がハムレットのアナザーストーリーでありがら、シェイクスピアの他の作品の要素を入れている点などが面白いと思った。
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