エスター ファースト・キルの紹介:2022年アメリカ映画。とある夫婦が養子に迎えた身寄りのない少女が恐怖をもたらす『エスター』の前日譚。2007年、米コネチカット州。トリシアとアレンのオルブライト夫妻は4年前に発生した愛娘エスターの失踪事件から立ち直れずにいた。そんなある日、夫婦のもとにエスターがロシアで保護されたという思いがけない知らせが届く。アレンはこの奇跡を心から喜んだが、母親のトリシアは娘の言動に違和感を覚えた。やがて地元の警察も不審の目を向けるなか、本性をむき出しにしたエスターが暴走を始める。実はエストニアの精神病院を脱走した彼女は、裕福なオルブライト家に目をつけエスターになりすました血も涙もない殺人鬼だった。
監督:ウィリアム・ブレント・ベル 出演:イザベル・ファーマン(エスター・オルブライト)ジュリア・スタイルズ(トリシア・オルブライト)、ロッシフ・サザーランド(アレン・オルブライト)、マシュー・アーロン・フィンラン(ガナー・オルブライト)ほか
映画「エスター ファースト・キル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エスター ファースト・キル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「エスター ファースト・キル」解説
この解説記事には映画「エスター ファースト・キル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エスター ファースト・キルのネタバレあらすじ:起
2007年、エストニア。人里離れた精神科療養所に、あるひとりの少女が収容されていました。彼女の名前はリーナ。愛らしい容姿とは裏腹にとてつもなく凶暴で、プロの詐欺師のように狡猾でした。
療養所は厳重な監視体制を敷いていましたが、ある日、リーナは男性職員を巧みに誘惑して脱走してしまいます。施設を訪問した芸術療法士の後を付けていったリーナは、手際よく彼女を殺害。パソコンでアメリカの行方不明者のデータベースにアクセスし、自分に顔立ちが似た少女エスターの情報に目をとめました。
リーナはエスターに成りすまし、公園でひとりブランコを漕いでわざと警官の目にとまるように仕向けました。警官に名前を聞かれたリーナは笑顔で「エスター」と答えました。
エスター ファースト・キルのネタバレあらすじ:承
アメリカ、コネチカット州に住む裕福な慈善家トリシアは、4年前に謎の失踪を遂げた愛娘エスターがロシアで保護されたと知り、すぐにモスクワのアメリカ大使館へと向かいました。
エスターを空港で出迎えたのは、トリシアの夫で芸術家のアレンと高校生の息子ガナーでした。一家は奇跡のようなこの出来事を心から喜び、誘拐された悲劇の主人公エスターのなりすましに成功したリーナは笑みを浮かべました。
こうしてオルブライト家の4人は大きな屋敷で新たな日々を踏み出しましたが、トリシアだけはすぐに疑念を抱き始めます。4年の間にエスターは別人のように大人びて成長し、ロシア語訛りの英語をしゃべっていました。さらにエスターは、大好きだった祖母が他界していることを忘れており、以前は全く興味がなかった絵画の才能を発揮しました。
一方、娘がいなくなって以来、ずっと精神的にダメージを受けふさぎ込んでいたアレンは、エスターと一緒にアトリエにこもって創作に没頭するうちに徐々に気力を取り戻していきました。
エスター ファースト・キルのネタバレあらすじ:転
そんなとき、エスターの捜索を担当してきた地元の刑事ドナンが、エスターと名乗るこの少女の挙動に不審の目を向けました。ドナンに正体を見破られてしまうと察したリーナは、凶悪な本性をむき出しにして彼を殺害しようとします。
しかし次の瞬間、銃声と共にドナンは倒れました。撃ったのはトリシアだったのです。突然の出来事にリーナは驚きました。
エスターは失踪したのではなく、ガナーと喧嘩の際に誤って死んでしまったのでした。トリシアは生活を守るためにエスターの死体を隠し、失踪したことにしたのでした。トリシアの狂気を見たリーナは、出ていくから見逃してほしいと言いましたが、「二度も子供を失踪させるわけにはいかない」と、このままエスターを演じるように言われました。
精神異常者のリーナでもアレンにとっては愛する娘エスターだったからです。トリシアはいつでもリーナをエストニアの施設へ送り返すことができると脅して、言いなりにさせます。
その日から、互いに緊張の走る共存生活が始まりました。
トリシアが食事に薬を入れたことに気付いたリーナは、翌日ネズミの死体を入れたスムージーを彼女へ差し出します。
互いに殺意を感じ始めたある日、アレンが家を留守にすることになりました。ついに自分の身に危険が迫ってくると察したリーナは、アレンの見送りの際に事故を装ってトリシアとガナーを駅のホームに落とそうとしますが、失敗に終わってしまいます。逃走するも途中で保護され帰されてしまいました。
エスター ファースト・キルの結末
自宅でトリシアとガナーに対峙したリーナはすぐにアレンのアトリエに逃げ込みました。ガナーが追い詰め、トリシアはアレンからの電話に出ていました。アレンは異変を察知して出張を辞め家に戻るとのこと。
トリシアは電話を切りアトリエに行くと、ボウガンで撃たれすでに死んでいるガナーの姿がありました。我が子の命を奪われたトリシアは泣き叫び、リーナを殺そうとします。
キッチンでガス栓を開けて火をつけたリーナは屋根の上へと逃げました。トリシアもそのあとを追います。アレンが到着する頃には家は炎に包まれ始めていました。屋根の上にいる2.人を助けるためにアレンは駆け付けましたが、トリシアが転落。アレンもバランスを崩して屋根から落ちてしまいました。
こうしてリーナだけが生き残りました。
身支度を整え、家から出てきたリーナはエスターとして保護され、火事で家族を失った孤児として、孤児院へと預けられていったのでした。
以上、映画「エスター ファースト・キル」のあらすじと結末でした。
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