愛と哀しみの果ての紹介:1985年アメリカ映画。20世紀初頭、裕福なデンマークの令嬢が生きがいを求めてアフリカに渡り、現地での仕事や愛に生きた半生を描いた人生ドラマ。アカデミー作品賞を受賞。
監督:シドニー・ポラック 出演:メリル・ストリープ(カレン)、ロバート・レッドフォード(デニス)、クラウス・マリア・ブランダウアー(ブロア)、マイケル・キッチン(コール)、マリック・ボーウェンズ(ファラ)、ほか
映画「愛と哀しみの果て」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛と哀しみの果て」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「愛と哀しみの果て」解説
この解説記事には映画「愛と哀しみの果て」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛と哀しみの果てのネタバレあらすじ:起・まだ見ぬ地へ
20世紀初めのデンマークで裕福な生活を送っていたカレンは、不実な恋人と退屈な日々に嫌気がさし。恋人の弟で長年の友人ブロルに自分と結婚して国を出る計画を持ちかける。道楽者の財産を使い果たしたブロルは話にのり、カレンが所有していた東アフリカ、ケニアのンゴング山にある農園へ移り住み、酪農を始めることにする。ケニアで結婚式を挙げ、ようやく家についてみればブロルは相談もなしに酪農からコーヒー栽培へ変更してしまい、新婚当初からカレンはブロルに不満を抱き始める。そのうえブロルは狩りに出かけたまま帰らず、カレンは1人コーヒー農園を軌道にのせるべく奮闘し、この地で知り合ったデニスやバークレー、雇っている原住民族らと親交を深めていく。
愛と哀しみの果てのネタバレあらすじ:承・失意の帰国
いつしか本当にブロルを愛し始めていたカレンだったが、彼女が梅毒に感染したことでブロルの浮気が発覚する。失望しながらもカレンは治療のため一時デンマークの実家へ戻り、長い療養の末に病は完治し、再びアフリカに戻る。ブロルは優しく出迎えたが、病のため子供が望めない体になったカレンは彼への愛情が薄れていた。ブロルの浮気は相変わらず、カレンはデニスに惹かれるようになり2人は別居する。
愛と哀しみの果てのネタバレあらすじ:転・すれ違う愛
苦労が実り、高知では育たないといわれたコーヒー栽培も順調にすすみ、カレンは農園の仕事に没頭し、原住民の子供たちのための学校を作る。デニスとも愛し合うようになり、彼とともに住み始めて平穏な日々が続いていた。そんな時、ブロルが金持ちの再婚相手を見つけたため、離婚してほしいと言い、2人は正式に別れることにする。独身に戻ることと、狩りで不在がちなデニスに不安を感じるカレンは離婚したら結婚したいとデニスに話すが、束縛されず自由でいたいとデニスは応じない。そのことで2人は次第にギクシャクし始め、デニスは家を出てしまう。
愛と哀しみの果ての結末:残されたもの
追い討ちをかけるように農園の作業場が火事になり、カレンは全てを失ってしまう。苦心して従業員の原住民に土地を残し、カレンはデンマークへ戻る決意を固める。屋敷の片付けもあらかた済んだ晩、デニスがカレンのもとを訪れる。互いを想いながらも求めるものが違うため別れる決心をし、ダンスで最後の夜を過ごすが、その後デニスは飛行機が墜落し帰らぬ人となる。カレンはアフリカで手に入れたものと失ったものを思いながら故郷へと戻り、小説を発表したが、二度とアフリカの地を踏むことはなかった。
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