過去を逃れての紹介:1947年アメリカ映画。第2次大戦後に流行したフィルム・ノワールの代表的傑作。ホラー映画を得意としたジャック・ターナー監督がモノクロの陰影を活かした見事な演出を見せる。1984年、「カリブの熱い夜」のタイトルでリメイクされた。
監督:ジャック・ターナー 出演:ロバート・ミッチャム、ジェーン・グリア、カーク・ダグラス、ロンダ・フレミング、リチャード・ウェッブ、スティーヴ・ブロディ、ほか
映画「過去を逃れて」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「過去を逃れて」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「過去を逃れて」解説
この解説記事には映画「過去を逃れて」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
過去を逃れてのネタバレあらすじ:1
カリフォルニア州ブリッジポート。その町外れにあるガソリンスタンドに1人の男が訊ねてきます。そこの経営者、ジェフに会うためでした。男はウィット・スターリングという胡散臭い金持ちの使いです。古い知り合いであるスターリングはジェフに会いたがっていました。ジェフは請われるまま、恋人であるアンという女性と一緒にスターリングが住むタホ湖へ。その車での道中、彼は今まで隠していた自分の過去を語ります。
過去を逃れてのネタバレあらすじ:2
ジェフは元々ニューヨークで私立探偵をやっていました。フィッシャーという男が共同経営者です。彼らにスターリングが仕事を依頼。キャシーという女性を探し出せというのです。キャシーはスターリングの恋人でしたが、彼を銃で撃って4万ドルを盗むと失踪しました。早速仕事にかかるジェフ。キャシーのメイドからの証言でジェフはメキシコへ。さらに追跡先はアカプルコに及びます。そこでキャシーを見つけたジェフですが、自分の身元を隠して彼女に接触しているうち、恋に落ちてしまいます。その気持に応えるキャシー。やがてジェフは自分の身元を明かし、スターリングの依頼の件を話します。しかし、キャシーによるとスターリングを撃ったのは本当ですが、4万ドルなど盗んでいません。2人は一緒に逃亡する計画を立て、サンフランシスコに落ち着きます。しかし好事魔多し。共同経営者のフィッシャーが競馬場で彼らを見かけ、そのまま尾行。2人の家に現れ、ジェフを脅迫します。乱闘になった末、キャシーがフィッシャーを銃で殺害し、そのまま逃亡します。残された鞄にあった彼女の預金通帳を見てジェフは呆然。残額は4万ドル。おそらくスターリングから盗んだ金でした。
過去を逃れての結末
ここで話は現在に戻り、舞台はスターリングの屋敷へ。ジェフがスターリングに会うと、驚いた事にそこにキャシーがいます。スターリングは新しい探偵仕事を依頼したいというのですが、どうやらそれによってジェフを始末したいようです。ジェフは依頼を拒み、家に戻ることに。後ろで糸を引いていたキャシーはスターリングの手下に彼を殺させようとしますが、返り討ちにあいます。腹を立てたジェフはスターリングの屋敷を再訪。彼と話をつけ、キャシーを警察につきだそうとします。しかし、彼女はスターリングを射殺。ジェフを再び誘惑し、自分と一緒に逃亡させます。しかし、ジェフは警察へ密告。それに気づいたキャシーは、車で逃走中、ジェフまで殺してしまいます。待ち伏せしていた警察がキャシーを撃ち殺し、ようやく事件は落着します。キャシーはとんでもない悪女で、全員が彼女に振り回されたのでした。
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