ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄の紹介:2016年カナダ製作映画。ハロウィンの夜、マイクは息子のチャーリーを近所の祭りへ連れ出した。仕事の昇進も決まり有頂天だった彼は妻クリステンを説得し既に夜遅かったがチャーリーとハロウィンの夜を楽しもうとしていた。しかし少し目を離した隙にチャーリーは忽然と姿を消す。それはただの失踪ではなく謎の存在が絡んだ不可思議な事件だった。ニコラス・ケイジ主演のハロウィンを舞台にしたホラー。
監督:ウーリー・エデル 出演:ニコラス・ケイジ(マイク・ローフォード)、サラ・ウェイン・キャリーズ(クリスティン)、ヴェロニカ・フェレ(ハンナ)、ジャック・フルトン(チャーリー)、ほか
映画「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄の予告編 動画
映画「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」解説
この解説記事には映画「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ペイザゴースト ハロウィンの生贄のネタバレあらすじ:1.影
毎日遅くまで仕事をしていたマイクはそのせいで家のことを構っていられなかった。しかしそれは彼の昇進のため、家族のためでもあった。それでも妻クリステンは毎日の遅くの帰宅に少しの苛立ちを覚えていた。マイクが忙しくする頃街ではハロウィンに向けた準備が着々と進んでいた。あと数日後に迫ったハロウィン、マイクの家でもその準備は進み息子チャーリーも自分の衣装を用意するなど楽しみにしていた。しかしその頃からチャーリーは不思議な事を言うようになる。ある夜ベッドに潜り込んだチャーリーは窓の外に不思議な感覚を覚えた。怖くなった彼は母クリステンの元へと行き窓の外を確認してもらう。しかしクリステンには何も見えなかった。だがチャーリーは確かにその存在を確認していた。チャーリーは彼の通う絵画教室で自分の見たものを絵にしていた。そこには不気味な人の形をしたものが描かれていた。
ペイザゴースト ハロウィンの生贄のネタバレあらすじ:2.失踪
ハロウィン当日、マイクは知らせを受けた。それは昇進の知らせだった。喜びはすぐに友人のハンナへと伝えた。しかし喜びのあまりマイクはチャーリーとの約束をすっぽかしてしまう。家に帰った時は既に夜遅くを回っていた。怒るクリステンは昇進の話ですぐに機嫌を直した。そして彼女を説得しチャーリーを連れて二人は近くの祭りへと繰り出した。海賊の恰好をしたチャーリーは父マイクとの祭りに喜んだ。しかしその時チャーリーは何かを見ていた。それはマイクの見ることの出来ない不思議な存在。そして祭りの最中、マイクがチャーリーのためにアイスクリームを買っているほんの数秒の間にチャーリーは姿を消してしまう。残ったのはチャーリーが仮装としてかぶっていた海賊の帽子だけだった。すぐに近くの警備員に知らせるも一人で家に帰ったのではないかと取り合わない。慌てて家へと戻るマイクだったがそこにチャーリーの姿はなかった。
ペイザゴースト ハロウィンの生贄のネタバレあらすじ:3.捜索
チャーリーが姿を消して一年が経とうとしていた。あと数日でハロウィン、マイクは一人チャーリーのチラシを街に貼り続けていた。妻クリステンは一年前の事件をマイクのせいだと思っていた。それから二人は別々に住むようになった。ある日チャーリーのチラシを貼っていたマイクはうっすらと声を耳にした。それは紛れもなくチャーリーのものだった。そしてその声をもっと聞こうとうろうろしているとマイクの前に一台のバスが通った。マイクはそのバスを見て驚いた。窓にチャーリーの姿があった。それは確かにチャーリーだった。失踪当時の海賊の姿をした。マイクは必死にそのバスを追いかけ乗り込んだ。しかし中に入ってみるとそこにチャーリーの姿はなかった。うなだれるマイク、バスを降りるとそこは知らない場所だった。彼の目の前には大きな倉庫のようなものがあった。その倉庫の入口には「PAY THE GHOST」、霊に借りを払えと書いてあった。それはチャーリーが失踪直前に言っていた言葉だった。
ペイザゴースト ハロウィンの生贄のネタバレあらすじ:4.知らせ
その倉庫はホームレスのたまり場になっていた。彼らに話を聞いても答える者はいなかった、一人を除いては。話を聞いてくれたのは盲目の男性だった。しかし彼にあの言葉の意味を聞いてみても詳しくは分からない。しかしこの場所には何かがあった。倉庫の中の壁一面にあの言葉が書き殴られていた。そしてマイクはここで女性のすすり泣く声を耳にする。その頃クリステンもまた奇妙な体験をしていた。夜街が寝静まった頃、かつてチャーリーと暮らしたこの家で物が独りでに動き出した。それはクリステンにはチャーリーの存在を感じさせていた。そして彼女は何かあると感じマイクの元へと向かった。こうして二人は共にチャーリーの捜索を開始した。そしてその捜索の末、チャーリーと同じようにハロウィンの日に失踪した数人の子供の存在が発覚する。さらにこの不思議な力に自分達だけでは対応できないと感じ二人は専門家を家に招いた。
ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄のネタバレあらすじ:5.霊媒
その霊媒師はチャーリーの部屋で彼の大事にしていたぬいぐるみを手にした。しかし、しばらくの沈黙の後何も感じられないと二人に伝えた。その時霊媒師は窓の外で気配を感じる。それと同時に突然窓から見えない何かが霊媒師を掴み壁に叩きつけた。霊媒師はしばらく苦しそうにもがきそのまま床に倒れた。マイクが近寄ってみてみると彼女の身体は焼けるように熱く死んでいた。霊媒師は死因を探すため解剖されることになった。そしてその結果をチャーリーの事件の捜索に当たっている担当刑事に伝えられる。霊媒師の身体の内側はまるで何かに焼かれたように黒焦げになっていた。しかしさらにマイク達に悲劇が襲う。ある夜クリステンが自分のベッドからいなくなった。マイクが家の中を探してみると彼女はチャーリーの部屋にいた。そしてクリステンは顔を真っ青にさせ何やら呟いた。その声はまるでチャーリーのものだった。さらに彼女は自らの腕にはさみで傷をつけていた。
ペイザゴースト ハロウィンの生贄のネタバレあらすじ:6.印
クリステンが腕につけた印はマイクの友人ハンナによりすぐに判明した。それは数百年前に魔女として火刑にされた女性の崇めていた印だった。マイクとクリステンは二人ある場所へと向かった。そこはかつて火刑で処された女性と同じ宗派のハロウィンの会場だった。そこで行われるのは伝統的な儀式。その中心人物と思われる女性に二人は話を聞いた。その女性はただの儀式としてこの会に参加していた教師をしている人物だった。しかしクリステンの腕に付けられた印を見て驚愕する。そしてハロウィンの誕生に関する話をする。それはまだこの街が小さな村だった頃の話。ある時その村でインフルエンザが流行した。それを村はずれに住む女性のせいだとした村人たちは見せしめに彼女の3人の子供達を殺した。その後女性も殺してがその際彼女は呪いの言葉を口にした。それは毎年この日に3人の子供をさらうということだった。
ペイザゴースト ハロウィンの生贄のネタバレあらすじ:7.境
ハロウィンにはこちら側とあちら側の境が無くなる場所が現れる。女性はそう二人に言った。そこをくぐれるのは前の年にさらわれた子供だけ。さらにそれはハロウィンの日だけということだった。つまりチャーリーを救出するには時間がなかった。ハンナの調べでさらなる情報が入った。それは境が無くなる場所には女性の泣き声が響き渡るということ、マイクはすぐにひらめいた。盲目の男性がいるあの倉庫だった。乗り込んだタクシーをその場所へ急行させる二人、しかし突然フロントガラスに大きな鳥がぶつかりタクシーはさらに目の前の車に衝突してしまう。幸い二人にたいしたケガは無かった。クリステンは全てをマイクに任せることにした。マイクが倉庫に辿り着いた時そこにホームレスの姿はなかった。しばらく誰もいない倉庫を歩き回るとやっとのことであの盲目の男性が姿を現した。その男はマイクに道を示した。それは倉庫の奥から伸びる一本の橋。その先は霧で覆われ見えなかった。
ペイザゴースト ハロウィンの生贄のネタバレあらすじ:8.家
真っ暗な霧に覆われた橋を渡ると大きな広場に出た。その先には一軒の古びた家が建っている。かつてこの世に呪いをかけた女性の家だった。そしてその家の地下にこれまで彼女にさらわれた子供達の姿があった。皆顔は死んだように真っ白でまるで生気を感じない。その中にチャーリーの姿もいるはずなのだ。この静かな空間でマイクはチャーリーの名前を呼んだ。すると目の前の子供全員がゆっくりとその真っ白な腕を上に伸ばした。その手を掴むようにマイクはゆっくりと子供達の間を進む。しかしその手はどれも霧のようにすり抜けてしまう。もう彼らを助ける術はなかった。その時マイクの手を一つの小さな手が掴んだ。チャーリーだった。マイクは息子と熱い抱擁を交わした。まだチャンスがあった。するとチャーリーは自分の隣にいる二人の子供を指さし彼らも助けるように求める。その二人もチャーリーと同様去年のハロウィンにさらわれた子供だった。
ペイザゴースト ハロウィンの生贄の結末
3人の子供を連れその場を離れるマイクは霧のかかった橋である人物と対面する。その人物こそかつて子供を殺されこの世に呪いをかけた女性であった。彼女はマイクに襲い掛かった。その力になす術なくやられるマイク、その時チャーリーは後ろの家に向かい助けを求めた。すると地下にいた大勢の子供達の霊が女性に襲い掛かった。その隙にマイク達はその橋から脱出した。橋は崩れ霧のかかった空間はマイク達が振り向いた時には何もない壁になっていた。3人は無事にこの世界に戻ってきた。家で待つクリステンの元にチャーリーが戻ってきた。その姿は一年前と同じ海賊の姿。彼に今までのことを聞くとマイクとハロウィンの祭りに行っていたという。さらわれた間のことは覚えていないようだった。しかし記憶はなくともマイク達の戦ったことは現実だった。それは彼らの記憶にしっかりと刻み込まれている、そしてハンナの死という決定的な事実が存在する。
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