ペトラは静かに対峙するの紹介:2018年スペイン,フランス,デンマーク映画。自分の父親を探す主人公ペトラが、父親と思われる人物に接触していった事により、数奇な運命に巻き込まれていく様を描いた作品。7章にもなるパートに分かれてストーリーは語られますが、順序バラバラに語られるのが斬新な切り口と言えます。
監督:ハイメ・ロサレス 出演:バルバラ・レニー(ペトラ)、アレックス・ブレンデミュール(ルカス)、ジョアン・ボテイ(ジャウメ)、マリサ・パレデス(マリサ)、ほか
映画「ペトラは静かに対峙する」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ペトラは静かに対峙する」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ペトラは静かに対峙するの予告編 動画
映画「ペトラは静かに対峙する」解説
この解説記事には映画「ペトラは静かに対峙する」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ペトラは静かに対峙するのネタバレあらすじ:第二章
画家であるペトラ(バルバラ・レニー)は、著名な彫刻家のジャウメ(バルバラ・ボテイ)に直訴し、その技術を学ぶために泊まり込みで制作活動に当たる事になりました。しかしペトラには本当の目的があったのです。
それはジャウメがペトラの本当の父親かどうか確かめる事でした。ジャウメにはマリサ(マリサ・バレデス)という妻がいて、ルカス(アレックス・ブレンデミュール)という息子がいます。
ペトラはマリサやルカス、家政婦のテレサと良い関係を築いていきますが、息子ルカスは血の繋がりを知るはずもなく、次第にペトラに惹かれていきます。
ペトラは静かに対峙するのネタバレあらすじ:第三章
テレサの夫であるファンホは、二人の息子であるパウを、ジャウメの元で働かせてもらえるようにルカスに相談にいきました。ルカスはその旨をジャウメに話したものの、母親が直接言いに来ればいいと言います。
そしてジャウメは直接相談に来たテレサを、言うがままに抱く事になります。ジャウメはテレサに、この事はファンホには黙ってはいるがパウには話すな、その方がパウのためになると言い放ちました。
思い悩んだテレサは崖から身を投げて命を断ってしまいます。その後、テレサの自殺した理由を知ってしまったルカスはウンザリしてしまい、家を出てしまいました。
ペトラは静かに対峙するのネタバレあらすじ:第一章
入院している母フリアに付き添っているペトラ。余命わずかとなっている母にペトラは、父はどうしているのかを聞きたかったのですがどうしても聞けずにいました。
母の妹である叔母に尋ねても教えてもらえません。そうこうしているうちに母は亡くなってしまい、結局は聞けずじまいに終わってしまいました。
その後、母の古い友人を辿り、ペトラは父の行方を探すことになったのです。
ペトラは静かに対峙するのネタバレあらすじ:第四章
ジャウメは自らの過去を話し、被害者意識がこの世で一番嫌いだと話します。そしてペトラの作品を酷評しだしたジャウメに傷付いたペトラは、ここに来た本当の理由を話し出します。
「私はフリア・ラミレスの娘ペトラ。父親のあなたに会いに来た」と言ったペトラにジャウメは、フリアに会った事は認めるが会った時にはもうすでに赤ん坊を抱いていたんだ、と話します。
自分の子ではないと言うジャウメの言葉をペトラは信じることにしました。
ペトラは静かに対峙するのネタバレあらすじ:第六章
ペトラはルカスからのアプローチを、血が繋がっているかもしれないという理由で彼の気持ちに答えないでいましたが、ジャウメが父親ではないという事が分かり、ルカスが兄妹ではないならと再びルカスと連絡をとるようになり、やがて一緒に暮らすようになりました。
二人の子供が生まれ、仕事を始めたペトラ。幸せに暮らしていたある日、ジャウメが二人の元を訪れます。ジャウメはあろうことか、ペトラに自分の子ではないと言ったのは嘘だと話し出しました。
にわかに信じられないペトラに、妊娠中のフリアとジャウメが写った写真を見せるジャウメ。さらにジャウメは今になって真実を告げたのは、幸せに暮らしているルカスのその幸せをぶち壊したいからだと冷酷に話しました。
ショックを受けたルカスは、怒りのあまりジャウメに銃を向けて撃ち殺そうとしますが、どうしても出来ません。絶望の底に落ちたルカスは一人で山に向かい、自らの頭に銃を向けて自殺してしまいました。
ペトラは静かに対峙するのネタバレあらすじ:第五章
ルカスの元にパウがやってきます。出ていったルカスに戻ってくるように進言します。やがてルカスもペトラから、ペトラが避けていた本当の理由を知り、二人は付き合うようになります。
そして絵を辞め、田舎で暮らしたいと言うペトラと結婚し、暮らし始めます。
ペトラは静かに対峙するのネタバレあらすじ:第七章
ルカスが亡くなってから数年の月日が経ちました。大きくなった娘と静かに暮らしていたペトラの元に、マリサがやってきます。
孫娘に会わせて欲しいと願うマリサを、ペトラは頑なに拒否しました。するとマリサはルカスが昔マドリッドで会った弁護士との行きずりの子供で、ジャウメの子ではないんだと語り始めたのです。
あまりの衝撃にペトラは言葉を失ってしまいます。
一方、ジャウメはどうしようもないと感じていたテレサの息子パウを気に入り始めていました。本格的に弟子にしようと考え、その思いを伝えたジャウメ。
しかし、パウと二人で狩りに出かけたとき、機を狙ったパウに躊躇なく撃ち殺されたのです。家に帰ったパウはジャウメを殺したから警察を呼ぶよう伝えます。
マリサからの言葉にショックを受けていたペトラでしたが、熟考の末、娘をマリサに会わせることにしました。
以上、映画「ペトラは静かに対峙する」のあらすじと結末でした。
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