ピンクとグレーの紹介:2015年日本映画。大人気スター・白木蓮吾が、自殺をするシーンから始まる。彼の死体第一発見者は、白木の親友、河田大貴。そして、首を吊った白木蓮吾の側には、6通の遺書が…。
監督:行定勲 出演者:中島裕翔(白木蓮吾)、菅田将暉(河田大貴)、夏帆(サリー)、小林涼子、岸井ゆきの、千葉哲也、マキタスポーツ、柳楽優弥ほか
映画「ピンクとグレー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ピンクとグレー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ピンクとグレーの予告編 動画
映画「ピンクとグレー」解説
この解説記事には映画「ピンクとグレー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ピンクとグレーのネタバレあらすじ1
白木蓮吾という、大人気スターが死ぬところから物語が始まる。それを、蓮吾の幼い頃からの親友である、河田大貴が発見する。彼はなぜ死んだのか。なぜ、6通の遺書があるのか。それを紐解く所から、この映画は始まる。
幼いころ、大貴(死体発見者)は、蓮吾のところへ引っ越してくる。大貴は、「しょーもな!」と言いながら、ボールを壁へぶつけている。そこへ、蓮吾とサリーがやってきて、「しょーもな!」と言いながら、3人は幼なじみになっていく。
ピンクとグレーのネタバレあらすじ2
一緒にバンドを組んだり、蓮吾の姉がバレエの発表中、舞台上で高い所から落ち、事故死。など、様々な葛藤、苦境がありながら、蓮吾と大貴は、渋谷でスカウトされる。芸能プロダクション会社の社長(マキタスポーツ)に気に入れられ、エキストラで、ドラマの現場へ行くことに。そこで度胸がある蓮吾は、演技を気に入られ、徐々に蓮吾と大貴との差が生まれてくる。
ピンクとグレーのネタバレあらすじ3
みるみるうちにスターへの階段を駆け上る蓮吾。取り残される大貴。そんな大貴に、蓮吾と同じ現場(蓮吾の抱き合わせ・『バーター』)での仕事が舞い込んでくる。しかし、周囲の目と、何より、蓮吾の目を意識しすぎた大貴は、NGを連発。終いには、蓮吾とのバーターを断ってくれと、社長に嘆願する。呆れる社長、仕事を無くす大貴。しかし、偶然再会したサリーのヒモ状態で、なんとか無気力な日々をやり過ごす。
ピンクとグレーのネタバレあらすじ4
そして、同窓会。バツが悪く、大貴は仮病を使い、宴会の場を去るが、蓮吾は、「もう少し飲む?」と、誘う。二人は飲み明かし、蓮吾は高級なグレーのライターを大貴に渡す。大貴は、それは申し訳ないとキャバクラのピンクのライターを、蓮吾に渡す。そして、一言。「なあ大貴、一晩で有名になってみないか?」その日の夜、蓮吾は、首を吊って、自殺をしていた。
ピンクとグレーのネタバレあらすじ5
号泣する大貴。「カット!!!!」「お疲れ様でした~。ここで、白木蓮吾役、河田大貴さん、オールアップです!」と、ここまでが、映画のシーンだったことを、観客は知る。今まで、映画の中で行われていた『映画内・ピンクとグレー』の主役である白木蓮吾役を演じていたのは、蓮吾の親友の大貴であった。つまり、中島裕翔演じる「白木蓮吾」が、実は、本物の「河田大貴」であることが、観客に知らされる。
ピンクとグレーのネタバレあらすじ6
6通の遺書の中から、「自分が、スターの白木蓮吾の自伝を書き、白木蓮吾として生きる」事を選択した、中島裕翔演じる「河田大貴」。中島裕翔演じる「河田大貴」の彼女・サリーも、夏帆が演じているのではなく、「岸井ゆきの」が本物のサリー。「私、こんな可愛くない」と言いながら、スターに変わり果てた本物の「河田大貴」を支えてきたが、サリーを演じていた夏帆との熱愛写真を撮られ、その温情も冷めていく。
ピンクとグレーのネタバレあらすじ7
「白木蓮吾、辞めちゃばいいじゃん」と、岸井ゆきの演じる「サリー」は言うが、それに対して、本物の「河田大貴」は激情。大学時代にサリーに作ってもらった似顔絵をギッタギタに壊してしまう。自暴自棄に陥る本物の「河田大貴」。そして、「河田大貴」を演じた菅田将暉(ガラが悪い)に、悪態をつかれ、鼻の骨をおる全治1ヶ月の怪我を、大貴はさせてしまう。
ピンクとグレーのネタバレあらすじ8
死んだ白木蓮吾の実家へ訪れる、「河田大貴」。そこへ、蓮吾の母(宮崎美子)に、あるビデオテープを渡される。そこへ写っていたのは、蓮吾と姉の情愛を映す場面だった。「蓮吾、姉の事が好きだったのか…。」そして、蓮吾の姉の死は、事故死ではなく、蘭のように華々しく散りたいという、自殺願望からくるものだった。蓮吾のマンションへ行く、本物の「河田大貴」。そこで、自殺を図るが、失敗に終わる。
ピンクとグレーの結末
そこへ写るのは、「カット!!!」が掛かってから、グレー一色の画面に、一人だけカラーに写る、本物の「白木蓮吾(柳楽優弥)」。「姉と同じ、1月24日に死ぬんだ。」そう、本物の白木蓮吾の死因は姉と同じ日に死ぬことが目的だった。それを知った大貴は、「わかるわけないやん!!」と関西弁になる。
ラストシーン。自分が演じた「白木蓮吾」の広告を見ながら、渋谷の歩道橋の上で、蓮吾からもらった高級なグレーのライターを、「しょーもな!」と言いながら、投げ捨てる所で、エンドロールが流れる。
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