劇場版ポケットモンスター/水の都の護神 ラティアスとラティオスの紹介:2002年日本映画。この作品は、アニメ「ポケットモンスター」通称無印編での劇場版5作品目にして、最後の作品になります。人間を守るために命をかけたポケモンと、その命によって生まれた「こころのしずく」を護る人々と、それを狙う怪盗とのバトルを描いています。迫力ある水上レースのシーンも多く、また音楽が前作までの映画よりも軽快な曲が多いのも注目です。
監督:湯山邦彦 出演:サトシ(松本梨香)、カスミ(飯塚雅弓)、カノン(折笠富美子)、ボンゴレ(グッチ裕三)、リオン(釈由美子)ほか
映画「ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス」解説
この解説記事には映画「ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版ポケットモンスター/水の都の護神 ラティアスとラティオスのネタバレあらすじ:謎の少女
旅を続けるサトシ達は、水の都と呼ばれる美しい街「アルトマーレ」にやってきます。サトシとカスミは、アルトマーレで毎年開かれる水上レース大会に出場します。サトシとワニノコのペアは、突如何かに引っ張られるようにスピードを上げますが、コースを間違え失格になってしまいます。サトシたちの頭上には、何かのポケモンが映り込みますが、サトシ達は気がつきません。レースが終わったサトシは、街を観光していたところポケモンに襲われる少女を助け出しますが、少女はすぐにいなくなってしまいます。カスミとタケシと合流したサトシは、博物館で再び少女を見つけ、追いかけますが少女には怪訝な顔をされてしまいます。しかし、少女がいった方向とは別の方向から、再び少女が現れ、少女はまるでサトシとピカチュウを案内するかのように、先に進んで行きます。
劇場版ポケットモンスター/水の都の護神 ラティアスとラティオスのネタバレあらすじ:秘密の庭
少女を追いかけるサトシですが、彼女は真っ暗な影の先へと入って行きます。少女を追いかけると、広い庭へとたどり着きました。その庭には、美しい花が咲き誇り、野生のポケモンも暮らしています。庭のブランコで遊ぶ少女に近寄ると、突然見えないポケモンに襲われそうになりますが、少女が庇うとそのポケモンが姿を現します。そして、庇った少女と全く同じ姿の少女も現れ混乱するサトシですが、サトシを庭に連れてきたほうの少女は、ラティアスが変身した姿だったのです。サトシを襲おうとしたのは、ラティアスの兄のラティオスで、サトシとピカチュウが危険ではないと感じ取り、ラティアスと共に一緒に遊び始めます。ラティアスになつかれたサトシは、少女カノンとその祖父で博物館の案内もしているボンゴレから、ある伝承を聞きます。それは、大昔アルトマーレの危機を救ったラティアスとラティオスが託した「こころのしずく」という宝石の伝承でした。カノンたちは、こころのしずくの守人を務める一族で、この庭は、ラティアスたちの憩いの場だったのです。その話を聞いたサトシは、カスミたちにも内緒にする約束をしながらも、どこか嫌な予感が拭えないのでした。
劇場版ポケットモンスター/水の都の護神 ラティアスとラティオスのネタバレあらすじ:怪盗姉妹
一方、刑務所から脱走した美人怪盗姉妹、ザンナーとリオンは、美しいこころのしずくを狙っていました。姉妹は、ボンゴレやカノンを捉えると、2人を助けようとしたラティオスを機械に捕まえ、こころのしずくの制御システムを操り始めたのです。ラティアスは、ラティオスに命じられて、その場から逃げ出し、サトシのもとへとやってきました。急いでボンゴレたちのもとへと向かうサトシですが、リオンがこころのしずくの力で、化石ポケモンを2体復活させ、邪魔をしかけます。ラティアスと共に水上ボートを使い、カスミとタケシの援護で化石ポケモンを倒して、ボンゴレ達の元へと駆けつけます。そして、ラティオスを捉えていた機械を破壊し、助け出すことに成功します。こころのしずくのエネルギーで、世界征服を狙ったリオンとは対照的に、ザンナーはただ宝石が欲しいだけでしたので、こころのしずくを盗もうとします。しかし、悪事に利用されたこころのしずくは、黒く染まり、ザンナーの手が触れると消えてしまったのです。
劇場版ポケットモンスター/水の都の護神 ラティアスとラティオスの結末:こころのしずく
こころのしずくが消えた瞬間、再び機械が暴走を始めます。遠くから低い音がしてくることに気がついたサトシ達が高台へ登ると、大きな津波がアルトマーレに迫っていました。ラティアスとラティオスは、サトシ達の静止を聞かず、津波へとまっすぐに進みます。そして、2人は津波を沈めますが、サトシ達は青く光る1本の光が空高く登るのを目にします。波が納まり、ラティアスたちを探しに海へとでたサトシ達は、海に漂うラティアスを見つけ出します。しかし、ラティオスを見つけることができません。すると、突然ラティアスは、ラティオスが見ている状況を写し出す「ゆめうつし」を発動させます。そして、その映像が終わるとカノンの手のひらには、こころのしずくが乗っていました。ラティオスは、命と引き換えに、アルトマーレを守り抜いたのです。サトシ達は、ボンゴレに別れを告げ、アルトマーレを出発しようとしていました。ボートがでる直前、追いかけてくるカノンに気がついたサトシは、港で止まってもらいます。カノンは、ピカチュウとサトシが描かれているスケッチと共に、キスを送ります。サトシ達は、その少女が、カノンかラティアスが変身した姿なのかは、わかりません。そして、別れを告げ、サトシ達はアルトマーレをあとにしました。
以上が「劇場版ポケットモンスター 水の都の護神ラティアスとラティオス」のあらすじと結末です。
「ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス」感想・レビュー
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初めて見たのは幼い頃でしたが、大好きでビデオを借りて何度も見た作品です!映画のストーリーももちろん見どころですが、BGMの雰囲気や主題歌「ひとりぼっちじゃない」のかっこいいメロディーと共感を誘う歌詞が大好きでした!ぜひ意識して聞いてみてほしいです!
ラティアス・ラティオスの兄妹愛と、主人公サトシとの交流が非常に心温まり、泣ける作品です。この作品の舞台「アルトマーレ」は、現実のイタリアの水上都市、ヴェネチアをモデルにしています。実際のロケに基づいて描かれた、背景の美しさも作品の見所です。そして、忠実な背景の元、冒頭で繰り広げられる水上レースのシーンは圧巻です。